私のパパはマフィアの首領(ドン)の紹介:1989年アメリカ映画。テレビドラマ『刑事コロンボ』シリーズでおなじみのピーター・フォークが主演を務めたクライム・コメディ作品です。主人公であるマフィアのドンが部下の裏切りに遭いながらも一人娘との絆や裏社会での自身の地位を取り戻そうと奮闘する様を描きます。
監督:スーザン・シーデルマン 出演者:ピーター・フォーク(ドミニク・ディノ・カピスコ)、エミリー・ロイド(カルメラ・クッキー・ヴォルテッキ)、ダイアン・ウィースト(レノーア・ヴォルテッキ)、エイドリアン・パスダー(ヴィト)、マイケル・V・ガッツォ(カーマイン)、ボブ・ガントン(リッチー・セグレット)、ブレンダ・ヴァッカロ(バニー・カピスコ)、ジェリー・ルイス(アーノルド・ロス)、ライオネル・スタンダー(エンツォ・デラ・テスタ)、ジョー・マンテロ(ドミニック)、リッキー・レイク(ピア)、ジョイ・ベハー(ドッティ)ほか
映画「私のパパはマフィアの首領」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「私のパパはマフィアの首領」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
私のパパはマフィアの首領(ドン)の予告編 動画
映画「私のパパはマフィアの首領」解説
この解説記事には映画「私のパパはマフィアの首領」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
私のパパはマフィアの首領(ドン)のネタバレあらすじ:起
やんちゃな不良娘のカルメラ・“クッキー”・ヴォルテッキ(エミリー・ロイド)はニューヨーク・ブルックリンの下町で服飾店を営む母のレノーア(ダイアン・ウィースト)と二人暮らしをしていました。ある日、クッキーは友人のピア(リッキー・レイク)と共に万引きをしていたところを警察に逮捕されました。
クッキーはピアと共に裁判所に出廷していたところ、弁護士を名乗る男が現れ、クッキーに「父に会わせる」と告げて車に乗せました。クッキーは刑務所に服役している父ドミニク・“ディノ”・カピスコ(ピーター・フォーク)と面会しました。
ディノはニューヨークの裏社会で“めかし屋ディノ”として暗躍してきた人物であり、13年もの間服役していましたが近々仮釈放が認められることになっていました。しかし、クッキーはディノとは反りが合わず、足早に刑務所を後にしてしまいました。
しかし、クッキーはディノとレノーアの計らいにより、ディノのかつての仲間だったカーマイン(マイケル・V・ガッツォ)とその息子ドミニック(ジョー・マンテロ)の下で働くこととなりました。クッキーに与えられた仕事は安物の服をブランド品に仕立てる偽装の作業でした。
私のパパはマフィアの首領(ドン)のネタバレあらすじ:承
刑務所では審議会が行われ、ディノの仮釈放が正式に認められました。ディノはマフィアのドンの娘でペットショップを経営している妻のバニー(ブレンダ・ヴァッカロ)に出迎えられましたが、ディノが向かった先は長年の愛人であるレノーアの家でした。しかし、クッキーはレノーアと仲睦まじいディノに不快感を示し、ピアと共に夜の街へと繰り出していきました。
ディノは服役前にカーマインと一緒にビジネスを手掛けていましたが、カーマインはディノの服役中に勝手に彼の持ち株を売り、ディノには一銭たりとも渡しませんでした。ディノは長年の友人である資産家のアーノルド・ロス(ジェリー・ルイス)から金を借りました。
カーマインはディノをクリスマスパーティーに招待しました。レノーアはディノとクッキーの仲を取り持とうと二人をパーティーに行くよう促しました。カーマインは表向きではディノを歓迎する素振りを見せ、裏では密かにディノの排除を画策していました。
パーティーに出席したディノとクッキーでしたが、クッキーはカーマインの部下の振る舞いにキレて会場を飛び出してしまいました。ディノは運転免許を持っていないため、クッキーに帰りの車を運転するよう指示しました。クッキーは乱暴な運転でマスコミの追跡を振り切りましたが、運悪くディノとクッキーは一緒にいるところを新聞に取り上げられてしまいました。
バニーは新聞を持ってディノの元に乗り込み、この女は何者なのかと問い詰めました。ディノはクッキーをドライバーとして雇っているのだと説明しました。
私のパパはマフィアの首領(ドン)のネタバレあらすじ:転
ディノはカーマインに奪われた地位を取り戻すべく動き出しました。クッキーはマスコミがディノの復活を大々的に報じていることを案じ、警察はディノを刑務所に戻したがっていると警告しました。
引き続きカーマインの工場で働いていたクッキーは、カーマイン一味が偽ブランド品を運び出そうとしていることを知りました。ディノは大胆にカーマインに宣戦布告し、部下に命じてカーマイン一味の偽ブランドを積んだトラックを強奪しました。カーマインは報復としてディノとクッキーの乗る車を銃撃、ディノとクッキーは何とか難を逃れましたが警察に捕らえられてしまいました。
ディノとクッキーは顧問弁護士の助力により保釈されましたが、カーマイン一味は今度はディノの車に爆弾を仕掛けました。ディノから車を奪ったバニーが異変に気付いて車を降り、車は爆破されましたがディノたちは全員無事でした。
ディノの身を心配したレノーアはクッキーを伴ってディノの隠れ家を訪れました。その後、クッキーは密かにFBIと接触し、ディノの身の安全を確保するため証人保護プログラムの適用を求めました。
クッキーやディノの部下ヴィト(エイドリアン・パスダー)はディノに証人保護プログラムを受け入れるよう説得し、ディノは自らの死を偽装するというアイデアを思いつきました。
私のパパはマフィアの首領(ドン)の結末
ディノはカーマインに会いに行き、裏社会から足を洗ってイタリアに隠居する考えを伝えました。その一方でヴィトやクッキーらは死体安置所で擬装用の死体を物色し、爆死に見せかけるために車に爆弾を仕掛けるなど着々と準備を進めていました。
カーマインはクッキーを人質に取り、ディノを誘き寄せる作戦に出ました。ディノは車の中で話し合おうと持ちかけ、カーマインはまんまと車に乗り込みましたが、車に乗っていたのはディノではなく擬装用の死体でした。間もなく車は爆破され、カーマインは命を落としました。
ディノの偽装作戦は大成功し、マスコミは二人のマフィアの大物の死を大々的に報じました。ディノとレノーアは新天地に向けて旅立ち、クッキーは最後にやることがあると後で合流することにしました。すっかりディノとクッキーのわだかまりは解けており、ディノ、レノーア、クッキーは出発前に写真を撮りました。
クッキーは最後の仕上げとして、ディノの偽の葬儀を催しました。別の場所ではディノとレノーアがささやかな結婚式を開いていました。
以上、映画「私のパパはマフィアの首領(ドン)」のあらすじと結末でした。
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