暴力脱獄の紹介:1967年アメリカ映画。プリズンものの傑作。宗教的要素も含んだ物語で、アメリカでは公開当時から高い評価を獲得、ポール・ニューマンの代表作と見なされている。ジョージ・ケネディがアカデミー助演男優賞を受賞。
監督:スチュアート・ローゼンバーグ 出演:ポール・ニューマン(ルーク・ジャクソン)、ジョージ・ケネディ(ドラグライン)、モーガン・ウッドワード(ゴッドフリー)、J・D・キャノン(ソサエティ・レッド)、ストローザー・マーティン(刑務所所長)
映画「暴力脱獄」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「暴力脱獄」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「暴力脱獄」解説
この解説記事には映画「暴力脱獄」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
暴力脱獄のネタバレあらすじ:起
1948年の5月。フロリダ州北部でパーキングメーターを壊そうとしたルーク・ジャクソンは、逮捕にも反抗したため2年の実刑判決を食らい、刑務所に送られます。彼は戦場で勇敢な行動を見せたことにより幾つもの叙勲に輝き、軍曹にまでなったのですが、反抗的な態度が災いして除隊時には2等兵に降格されられていました。
暴力脱獄のネタバレあらすじ:承
監房ではドラグラインという男が他の囚人たちを束ねていて、ルークもその命令に従うように促されますが、根っからの反抗児である彼はそんなルールなど無視します。腹を立てたドラグラインはボクシングの試合で自分の権威を認めさせようとし、ルークもその申し出を受けます。体格で優るドラグラインが試合を有利に運び、ルークは散々殴られますが、倒れても倒れても立ち上がり、試合を続けようとします。初めは面白がっていた囚人たちもルークの酷い有様を見ていられなくなり、やがて観客は看守のみに。ドラグラインもルークの執拗さに根負けし、試合を放棄します。
暴力脱獄のネタバレあらすじ:転
こうしてその根性を見せつけたルークは囚人全員の尊敬を勝ち得ます。ドラグラインもルークを特別な男と認め、すっかり親しくなるのです。ルークの行動はその後も突飛で、卵を50個食べてみせると宣言。全員と賭けをし、何とか50個平らげてみせます。やがて母親が死んだことをきっかけに、ルークは第1回目の脱獄を敢行。すぐに捕まりますが、再び脱走します。再び捕まって帰ってきたルークはすっかり囚人たちに崇拝される存在に。これを危機と見なした看守たちは過酷な労働をルークに課すことになります。用のない穴を掘り、またそれを埋めるという作業を炎天下の元、延々とやらされ、ルークは精神的に追い詰められます。
暴力脱獄の結末
トラックを盗んだルークと共にドラグラインも脱獄。逃亡途中にルークは教会に入り、神に語りかけます。そこへ警察が到着。途中で別の逃走ルートを取っていたドラグラインがやってきてルークに投降を勧めますが、ルークはそれを無視して警官をからかい、撃たれてしまいます。ルークは結局死亡。しかしドラグラインをはじめ囚人一同の胸に、英雄としての彼の面影が宿り続けます。
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