コピーキャットの紹介:1995年アメリカ映画。邪魔な女がふたりいる―――。連続殺人事件が発生したサンフランシスコを舞台に、過去の事件の手口を模倣する正体不明の連続殺人犯を追う犯罪心理学者と女刑事の闘いを描いたサイコ・サスペンスです。タイトルの“コピーキャット”とは“模倣犯”を意味し、映画で登場する過去の事件は全て実際に発生したものを題材としています。
監督:ジョン・アミエル 出演者:シガニー・ウィーバー(ヘレン・ハドソン)、ホリー・ハンター(M・J・モナハン刑事)、ハリー・コニック・ジュニア(ダリル・リー・カラム)、ダーモット・マローニー(ルーベン・ゲッツ)、ウィリアム・マクナマラ(ピーター・フォーリー)、J・E・フリーマン(クイン署長)、ウィル・パットン(ニコレッティ刑事)、ジョン・ロスマン(アンディ)、シャノン・オハーリー(スーザン)ほか
映画「コピーキャット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「コピーキャット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
コピーキャットの予告編 動画
映画「コピーキャット」解説
この解説記事には映画「コピーキャット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
コピーキャットのネタバレあらすじ:起
サンフランシスコ在住の犯罪心理学者ヘレン・ハドソン博士(シガニー・ウィーバー)は、この日も大学で犯罪心理学の講義をしていました。講義は順調に進んだかのように見えましたが、実はヘレン博士は警察の捜査にも協力していることから凶悪犯罪者からも狙われており、常に警察官が護衛についていました。犯罪者の中でもヘレン博士が最も恐れるのは、死刑判決を受けながらも脱獄した凶悪殺人鬼であり、ヘレン博士の熱烈なファンでもあるダリル・リー・カラム(ハリー・コニック・ジュニア)でした。
講義を終えたヘレン博士はトイレへと入ると、そこには何と変装したダリルが潜んでおり、ダリルは護衛の警官を殺害するとヘレン博士の首を殺さない程度にワイヤーで絞めて弄びました・・・。
それから13か月後。ダリルは逮捕されるも、ヘレン博士はあの時の恐怖が原因でパニック障害と屋外恐怖症を発症しており、自宅に引きこもって身の回りの世話は全て助手のアンディ(ジョン・ロスマン)に任せ、自身は精神安定剤に頼る日々を過ごしていました。
一方その頃、サンフランシスコでは若い女性ばかりを狙った、同一犯の仕業とみられる3件の殺人事件が発生していました。サンフランシスコ市警察殺人課の女性刑事M・J・モナハン(ホリー・ハンター)と相棒の刑事ルーベン・ゲッツ(ダーモット・マローニー)が捜査にあたっていたところ、署には度々犯人を名乗る人物からいたずら電話かかかってきました。モナハン刑事はそのうちのひとつに逆探知を行ったところ、何と発信源はヘレン博士からのものだったのです。
コピーキャットのネタバレあらすじ:承
ヘレン博士に興味を示したモナハン刑事は、ルーベン刑事と共に彼女の元を訪れ、捜査への協力を要請しますが、ヘレン博士は途端にパニック障害の発作を起こしてしまい、モナハン刑事らはひとまず捜査資料を置いて退散することにしました。その後、発作の落ち着いたヘレン博士は資料に目を通し、その翌日にモナハン刑事とルーベン刑事を自宅に招き、一連の事件についての見解を述べました。
いずれの事件も同一犯の犯行であり、そのうちのひとつは20年前に起きた連続殺人犯の手口を真似た模倣犯であると指摘したのです。ヘレン博士はモナハン刑事からの捜査の協力要請を受けようかとした時、ヘレン博士宛てに動画メールで挑戦状が送りつけられてきました。それは次のターゲットを指し示すかのような犯行予告であり、ヘレン博士は動画データをコピーしようとしたところ、犯人側の操作によりデータは消去されてしまいます。その後も連続殺人事件は相次ぎ、これまでの事件と異なる手口であったことから、ヘレン博士はこれまでのデータを分析した結果、一連の事件は全て過去の凶悪犯罪を模倣したものであることが明らかになりました。
コピーキャットのネタバレあらすじ:転
そんなある日、外で車の盗難防止ブザーが鳴り響いているのに気付いたヘレン博士は、いつのまにか玄関が微かに開いており、電話線も切断されていることに気づきました。侵入者に気づいたヘレン博士はパニック障害の発作を抑えながらも包丁を手にして侵入者と対峙しました。やがて警察が駆け付け、侵入者はそのまま逃げ去りました。
自分が警察に協力したから侵入者に狙われたのだと取り乱すヘレン博士に、モナハン刑事は落ち着き払って警備を増強することを約束しましたが、市警のクイン署長(J・E・フリーマン)はヘレン博士を捜査協力から外すよう指示しました。しかし、モナハン刑事は命令に従うフリをして密かにヘレン博士に引き続き協力を求め、ヘレン博士は犯人の正体が人真似をしてでも有名になりたくて、そのためならば犯罪をためらわない人間の犯行だと推測しました。
その夜、ヘレン博士のベッドに大量のアリが忍び込んでおり、マットレスの下からはダリルの自伝本と何者かの切断された指が置かれていました。ヘレン博士はモナハン刑事の協力を得てダリルとテレビ電話を通じて対峙、ダリルはしきりにヘレン博士を挑発してきました。その頃、チャイナタウンで中国人の摘発をして署に戻ったルーベン刑事でしたが、捕らえた者の一人がモナハン刑事の元恋人のニコレッティ刑事 (ウィル・パットン)の拳銃を奪ってルーベン刑事を人質に取り、駆け付けたモナハン刑事が躊躇している間にルーベン刑事は射殺されてしまいました。
コピーキャットの結末
モナハン刑事がルーベン刑事の殉職を知らせにヘレン博士の家を訪れたその時、犯人から電話があり、即座に逆探知した先のクラブへと向かいましたが犯人を捕まえることはできず、しかもクラブにいたアンディが殺害されてしまいました。
犯人の手口を見抜いたヘレン博士は、以前犯罪学について講義していた際に列挙した殺人犯の順番通りの手口で今回の一連の事件が発生していることに気づき、次の犯行は一気に女性3名を殺害する計画であることを見抜きました。そしてヘレン博士は当時の事件に使われた車と同型の車を入手した者などを調べ上げた結果、一連の事件の真犯人はピーター・フォーリー(ウィリアム・マクナマラ)なる青年であることにたどり着きました。
そこでヘレン博士はあえてピーターにメールを送って挑発、一方でクイン署長は特殊部隊S.W.A.T.をピーターの自宅に向かわせましたが、既に同居していたピーターの母は殺害されており、ピーター本人は逃亡していました。そのピーターは警官に扮してヘレン博士の自宅に侵入、ヘレン博士を気絶させて連れ去りました。その後、駆け付けたモナハン刑事は、残されたビデオカメラの映像を手掛かりに、ヘレン博士が連れ去られたとみられる大学へと向かいました。
その頃、大学のトイレ内で意識を戻したヘレン博士は、自分が1年前にダリルにされたようにワイヤーで首を吊られていることに気づきました。ピーターがヘレン博士をいたぶっているところにモナハン刑事が駆け付け、ピーターと対決しましたが銃撃されてしまいます。それを見たヘレン博士は自ら首を吊って自殺しようとする素振りを見せてピーターを油断させ、屋外恐怖症の発作に襲われながらも何とか逃げ出し、そして恐怖症をも克服しました。なおもヘレン博士を追うピーターの背後に防弾チョッキで一命を取り留めていたモナハン刑事が現れ、ピーターを射殺しました。これで事件は解決したかに思われました―――。
ところが、事件の黒幕はダリルであり、ピーターを利用して一連の事件を引き起こさせていたのです。そしてダリルは次なる犯罪の計画を着実に立てていました。
以上、映画「コピーキャット」のあらすじと結末でした。
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