ティファニー ニューヨーク五番街の秘密の紹介:2016年アメリカ映画。各界から愛されるジュエリーブランド、ティファニー。その愛好家や収集家、ティファニーのデザイナーや職人から、その秘密に迫る。
監督:マシュー・ミーレー 出演者:バズ・ラーマン、レイチェル・ゾーイ、ジェシカ・ビール、ロブ・マーシャル、アンディ・テナント、フランチェスカ・アムフィテアトロフ、ほか
映画「ティファニー ニューヨーク五番街の秘密」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ティファニー ニューヨーク五番街の秘密」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ティファニー ニューヨーク五番街の秘密の予告編 動画
映画「ティファニー ニューヨーク五番街の秘密」解説
この解説記事には映画「ティファニー ニューヨーク五番街の秘密」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ティファニー ニューヨーク五番街の秘密のネタバレあらすじ:世界を虜にする
1888年3月11日、吹雪に襲荒れたニューヨークでも休まなかったティファニー、アメリカに実店舗を持つこの老舗ブランドも今では世界に店舗を持つ。このティファニーのブルーと白は特別なもので、コマドリの卵の色で、1837番の色の番号は創業年から作られ、パントン社が調合つる配合は秘密。始めはただの青だったが今はティファニーブルーとして象徴的な色となっている。この色のオリジナルはフランスのウージェニー皇后の選んだターコイズブルーまで辿ることができる。ティファニーのカタログはブルーブックト呼ばれ、収集家は楽しみにしている。ティファニーの品には一つ一つ手にした人のエピソードがあり、また、次の世代へ受け継がれていく。
ティファニー ニューヨーク五番街の秘密のネタバレあらすじ:ティファニーの中枢
フランチェスカはティファニー初の女性のデザインディレクター。彼女は、身に着けることで、実感する。宝石職人の彼女にとって構造を理解するために必要な過程でもある。そして、こコンセプトを決め、ストーリーを作る。見た目と手触り、そして細分化することで新しいデザインが生まれてくる。ティファニーの工房では職人たちが働き、一粒のダイヤモンドをつけるのには二時間かかる。
有名なティファニーダイヤモンドを身に着けた事のある女性は二人。一人はオードリー・ヘップバーン。『ティファニーで朝食を』で、パラマウントは店を、ティファニーはオードリーを得た。そして、最初にこのダイヤモンドをつけたのはティファニーの協賛でチャリティーの舞踏会を開いたホワイトハウス夫人である。創業者のチャールズはキンバリーでこの原石を見つけ、どんなダイヤができるかわからないこのそれを特別だと思い購入し、切り出されたそれは、今でも大切にネックレスとして店舗に受け継がれている。
ティファニー ニューヨーク五番街の秘密のネタバレあらすじ:ティファニーのイメージ
ジーンムーアは、それまで多くの品を並べ値札をつけるだけだったショウウィンドウに変革をもたらした、ウィンドウ・デザイナーの先駆者。彼の元には一緒に働くために色々なデザイナーがやって来た。
『華麗なるギャッツビー』はこの十年でライフスタイルが変わり、裕福な層が増え美しい生活や欲しいものを考え始めた中国で反響を呼んだ。しかし、ティファニーはセレブの知名度に頼ってはいない。ただ、このブランドを象徴するオードリーという存在とその映画がどんな広告にも勝るものになっていた。
『ティファニーで朝食を』で、ホリーをオードリーにしたのは、一見すると社交界の淑女、行間を読むと高級娼婦だとわかる点。原作者のカポーティのイメージはマリリン・モンローだったけれどそうしなかったと言うのは意図的なキャスティングによる。
ティファニー ニューヨーク五番街の秘密のネタバレあらすじ:ティファニーの信念
使用するダイヤは質・大きさ共に最良の選別が行われる。いわゆる立て爪のついたダイヤモンドの婚約指輪はティファニー自身が考案したもので、人々にとっては夢物語。近年結婚指輪の広告ではゲイカップルを採用し、結婚しようとする新しいカテゴリーの人にも見に着けて欲しいと言う見解を示している。ティファニーが直接売らない物、それは考え方。日曜を定休日としていたのもお客様に休んでもらいたいからという考えからだった。
ニューヨークのグランドセントラル駅の時計はティファニー製。それはこの駅の天井画ティファニーブルーだと言う理由に起因する。
スティーブ・ジョブズもティファニーのランプを持っている。ルイス・ティファニーのランプは世界中の様々なモチーフを取り入れ、中でも自然の美しさにデザインの中に残している。
ティファニー ニューヨーク五番街の秘密の結末:愛されるティファニー
ルーズベルト、アイゼンハワー、ケネディ、オバマ大統領など歴代の大統領からも愛されたティファニーは、10代向けのテーブルマナーの本も出している。
傘下に入れたデザイナー達、中でもペレッティはモデルもこなし、ジュエリーを通して言葉と美学を表す。また一介の宝石職人だったシュランバーゼーはティファニーに見いだされ、初期のものは今でもオークションに出品される。
セレブたちに愛され、受け継がれながらティファニーは彼らを飾る。
以上、映画「ティファニー ニューヨーク五番街の秘密」のあらすじと結末でした。
ティファニー ニューヨーク五番街の秘密のレビュー・考察:ティファニーの柔軟性
ジュエリーからスタートしたティファニーは、時代と共に新しいデザイナーを見出し、新しい作品を生み続けている。しかし常に新しいのではなく、その根底には最良の質の物をと言う信念が流れている。変わらない芯があるからこそ、時代の流れに柔軟に対応し、いつの時代でも人々から愛され、また夢を見させる存在であり続ける事が出来たのだと思う。
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