ダメおやじの紹介:1973年日本映画。少年サンデーに12年間連載されたギャグ漫画『ダメおやじ』の映画化です。自宅では妻と子供にバカにされ、会社では同期は出世するも、自分は平社員、仕事内容はクレーム対応係という、うだつの上がらない『ダメおやじ』と家族の孤軍奮闘を描いた人情ドラマです。
監督:野村芳太郎 出演者:三波伸介(雨野 大助)、倍賞美津子(雨野 冬子)、佐野伸寿(雨野 タコ坊)、吉田日出子(南村 由美子)、小山田宗徳(南村 不二夫)、新藤恵美(瀬戸 すみれ)、大宮敏充(銀平)、浅香光代(豊子)ほか
映画「ダメおやじ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダメおやじ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ダメおやじの予告編 動画
映画「ダメおやじ」解説
この解説記事には映画「ダメおやじ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダメおやじのネタバレあらすじ:起
大助と冬子の結婚式が行われています。二人のなれ初めは、冬子の実家の八百屋で買った大介がおつりが多いといって、深夜にお金を帰しに来たことからでした。大学の部活で活発的な性格の冬子は、後輩の由美子をいつもしごいていましたが、こんな大助の性格に惚れ結婚に至りました。二人の新婚初夜は旅館の火事という思い出深いものでした。そして10年後、二人の間にはタコ坊という息子も出来て幸せな家庭を築いていましたが、冬子は実の母の豊子同様の鬼嫁に変身していました。そんな冬子が魚屋で、大学時代にしごいていた後輩の由美子に会いました。由美子は夫の課長昇進に伴い、家を買ったと言い、それを聞いた冬子は大助の同期が課長なのに大助は平社員のままな事に怒り、家に帰りました。
ダメおやじのネタバレあらすじ:承
自宅では冬子とタコ坊が平社員の大助をダメおやじと言ってバカにしました。母の豊子にたとえ後輩でも、夫の出世のためには一肌脱ぎなさいと言われ、冬子は由美子の家にカステラを持って出向きました。嫌味たらしい言葉使いの由美子に我慢し、大助の為にお世辞を言い、課長によろしくと頼みました。そんな大助は会社で、クレーム対応係をしているため、会社の同僚のすみれにマンションの部屋に呼び出されました。風呂の水が階下の部屋に漏り、下の住民が怒っていたのでした、すみれの代わりに謝って問題解決をした大助でした。そのすみれの部屋に同期で課長の南村が入って来ました。二人は不倫関係でしたが、男女関係にうとい大助は南村の『私は保証人だ』という言葉を信じました。南村は大助の口封じに、夜の接待に同行させました。
ダメおやじのネタバレあらすじ:転
酒の飲めない大助は無理やり飲まされた酒で大酔いになりました。そして南村と一緒に南村の家に帰ったものの、大暴れをして家具を壊してしまいました。これに怒った由美子は冬子を呼び、係長昇進の話は無かったことにしました。南村はすみれの事もあり、宅地取引の試験に合格すれば係長昇進を推薦すると言ってくれました。この日から冬子による大助の特訓が始まりました。徹夜続きの勉強でノイローゼ気味になった大助は、試験の前夜すみれに自宅に招かれました。そしてステーキを御馳走になりましたが、すみれの部屋に、由美子が南村の不倫を疑って訪ねてきました。しかし大助がいたことで安心し帰りました。試験当日、大助は遂に発狂し会場を飛び出しました。そして冬子に電話し自殺をほのめかしました。大助を探す冬子に、由美子がすみれと不倫している話をすると、冬子がすみれの部屋に押し入りました。しかし一緒に寝ていたのは南村でした。やがて大助は酔っぱらって寝ているところを冬子の父の銀平に見つけられ実家で寝ていました。豊子は冬子に離婚を勧めますが、冬子は私が居ないとだめだといって、断りました。
ダメおやじの結末
会社では社長が北海道の開拓を進めていました。仮事務所もできたものの、配属する人間がいないという事態に、南村が大助を係長昇進の肩書をつけて配属させることを進言しました。南村夫妻が大助夫妻をレストランに招待しました。北海道支社へ係長として転勤する話でした。大助は行くと言いましたが、冬子は行かないと言いました。そこにすみれが辞表をもってやって来ました。南村に辞表と部屋の鍵を渡し帰ろうとしました。由美子が大助の不倫相手だと言うと、大助は南村が保証人だと言いました。この一言で由美子が怒り南村に暴力を振るいました。大助の出発の日がやって来ました。南村はじめ会社の同僚が見送りました。大助は一人さびしく席に座っていました。そこにスーツケースを持った冬子とタコ坊が来て一緒に北海道へ行くと言いました。
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