ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャーの紹介:1984年イギリス映画。1950年代、裕福で身勝手な男と酒場のホステスの、泥沼の愛憎とその果てに引き起こされた惨劇を描く。イギリスで最後に絞首刑となった女性ルース・エリスの実話。
監督:マイク・ニューウェル 出演:ルパート・エヴェレット(デイヴィッド)、ミランダ・リチャードソン(ルース・エリス)、イアン・ホルム(デズモンド)、ジョアンヌ・ウォーリー(クリスティーン)、ほか
映画「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャーの予告編 動画
映画「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」解説
この解説記事には映画「ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャーのネタバレあらすじ:起・思わぬ出会い
1950年代前半、ロンドンのクラブ。ホステスのルースを目当てに通い続けているデズモンドは、体の関係はないままに、彼女の息子アンディを寄宿学校へ入れる学費も出してやるなど何かと面倒をみてやり、彼女もをそれを甘受していた。ある日、デズモンドはレーサーのデイヴィットらを伴って店へやってきたが、ルースとデイヴィッドはその夜のうちにベッドをともにし、それから2人の関係が始まる。
ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャーのネタバレあらすじ:承・傷つけあう2人
ある日、デイヴィットに婚約者がいることを知り、ルースは腹立ち紛れにお祝いの花を贈る。その晩部屋に現れたデイヴィットと口論になるが、成り行きでまた関係を続ける。レースに参加するためにフランスへ行くというデイヴィッドに、努力もしない男は負けるに決まっていると言うルース。子供たちの境遇にひどい親だと言い放つデイヴィッド。お互いにののしりあいながら一旦は別れる。
しばらくあと、デズモンドとともにダンスパーティに出かけたルースは、そこでデイヴィッドが他の女を伴って来ているのに出くわす。お互いあてつけるようにそれぞれのパートナーと踊るが、我慢できずにルースは会場を後にする。部屋に戻るとそこにはデイヴィッドがいた。婚約者とは別れ、車作りで一文無しになって親からの支援も受けられなくなったというデイヴィッドはルースをあてにする。あまりに身勝手な言い草に腹立ちながらも結局はまた許してしまい、再び関係は続く。
ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャーのネタバレあらすじ:転・幸せに背を向け
酒に溺れるデイヴィットはある晩、店内でルースと痴話ゲンカになり、彼女は店をクビになってしまう。そのことでデイヴィッドを責めるが、彼は自分がこうなったのはルースのせいで、絶対に別れないと言い捨てる。嫌気がさしたルースは部屋を出てデズモンドと一緒に暮らすことにするが、デイヴィッドはルースのあとをつけまわし、ルースも抗いきれずに関係は続く。それに気づいたデズモンドがルースに問いただすと、彼女は素直に打ち明け、同居すべきではなかったと告げると、彼は自分が部屋を去っていく。
やがてルースは妊娠。それを聞いたデイヴィッドは両親に話すがルースとの関係を反対され、気弱な彼はルースを避けるようになる。連絡のとれなくなったデイヴィットに怒ったルースは実家へ押しかけ、家族らの前で彼の卑怯さをなじり、今度こそ決別したかに見えたが、やはり2人は切れることができなかった。その後ルースは流産してしまう。
ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャーの結末:破滅への道
しばらくしてデイヴィットが現れ、ル・マンに参加することが決まったから一緒に行こう、と言い、近く開かれる祭りにアンディを連れて行くと約束する。
しかし約束の日にデイヴィットは現れず、彼の家の前で様子をうかがっていたルースはデイヴィットが他の女と一緒にいるのを目にする。取り乱し酒びたりになるルースにデズモンドも堪忍袋の緒が切れる。平静を取り戻したかのように見えたルースだったが、彼女は再びデイヴィットの元へ行き、酒場から出てきたところを銃で撃ち殺し、居合わせた人に自ら警察を呼ぶよう声をかける。
そしてルースは処刑を前に、デイヴィットの母親に宛てて謝罪の手紙を書き残す。
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