ダニー・ザ・ドッグの紹介:2005年フランス,アメリカ映画。製作・脚本:リュック・ベンソン、主演:ジェット・リー&モーガン・フリーマンで贈るクライム・アクション・ヒューマンドラマです。幼い頃に高利貸しにさらわれ、借金取り立てのための殺人マシンとして育てられた青年が、盲目のピアニストとその養女との出会いをきっかけに人間らしさを取り戻していく過程を描きます。
監督:ルイ・レテリエ 出演者:ジェット・リー(ダニー・ザ・ドッグ)、モーガン・フリーマン(サム)、ボブ・ホスキンス(バート)、ケリー・コンドン(ヴィクトリア・ミルズ)、マイケル・ジェン(ワイエス)、テイマー・ハッサン(ジョージー)、ディラン・ブラウン(レフティ)、ヴィンセント・リーガン(ラッフルズ)、キャロル・アン・ウィルソン(マディ)ほか
映画「ダニー・ザ・ドッグ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダニー・ザ・ドッグ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ダニーザドッグの予告編 動画
映画「ダニー・ザ・ドッグ」解説
この解説記事には映画「ダニー・ザ・ドッグ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダニーザドッグのネタバレあらすじ:起
スコットランド、グラスゴー。幼い頃に高利貸しのバート(ボブ・ホスキンス)にさらわれ、満足な教育も受けることなく借金取り立てのための殺人マシンとして育てられたダニー・ザ・ドッグ(ジェット・リー)は常時はまるで番犬のように首輪をはめられ、それを外された瞬間に相手を容赦なく叩きのめす日々を送っていました。バートに忠実なダニーは仕事を終えると再び首輪をつけられて地下室に押し込められ、食事は缶詰しか与えられず、幼い頃に持っていた古い絵本を見る日々でした。
ある日、バートはダニーを連れて宝石店店主ラッフルズ(ヴィンセント・リーガン)からの取り立てに向かいましたが、ラッフルズは先手を打ってバートを痛めつけました。ダニーはただ一部始終を見守るのみでしたが、バートに首輪を外されると一転して豹変、ラッフルズ一味を叩きのめしました。
バートに連れられて次の取り立て先である骨董品倉庫に向かったダニーは、ランプが光ったら来るよう指示されて待機している間に、その場にあったピアノの鍵盤に触れました。そこには盲目のピアニストであるサム(モーガン・フリーマン)がおり、ダニーはサムに導かれるがままにピアノの調律の手伝いをすることになりました。しかし、その時ランプが光ったため、ダニーは仕事に向かわなければなりませんでした。
ダニーザドッグのネタバレあらすじ:承
ラッフルズの宝石店での一部始終を見ていた地下格闘技界の男ワイエス(マイケル・ジェン)がバートの元を訪れ、ダニーの腕を見込んで相手が死ぬまで戦い続ける“デス・ファイト”に彼を出場させてはどうかと誘いかけてきました。高額な賞金に目が眩んだバートはダニーを出場させ、ダニーは無敗を誇る相手を一撃で倒しました。
その帰り道、バートらの車はラッフルズ一味に襲撃され、傷を負いながらも何とか逃げ出したダニーはサムに匿われました。気を失っていたダニーはサムの家で目を覚まし、サムと養女のヴィクトリア(ケリー・コンドン)から衣服や温かい食事を与えられ、今まで味わったことのないごく普通の家庭環境に驚きました。サムは親友だったヴィクトリアの実父が亡くなった後に実母と結婚したのですが、交通事故で彼女を失い、その時に視力を失ったというのです。サムはダニーにも家族がいるはずだと伝えて励ましました。
ダニーはヴィクトリアからピアノを教えてもらい、少しずつ言語も覚えていきましたが、それでもなお心に壁を作ったままでした。ヴィクトリアはそんなダニーの首輪を外し、彼は生まれ変わったということを伝えました。
サムはヴィクトリアの学校のためにこの地に数年間だけいる予定で、その後は故郷であるアメリカ・ニューヨークに戻る予定でした。ダニーはサムから一緒にニューヨークに行かないかと誘われて大喜びしましたが、その後買い物に行った際に偶然出くわしたバートの部下から、死んだと思われていたバートが実は生きていたことを知らされました。
ダニーザドッグのネタバレあらすじ:転
バートはダニーを捜しており、逆らえばサムたちを殺すと脅されたダニーはやむなくバートの元に戻りました。ダニーはバートに自分の家族のことを尋ねましたが、バートは過去を詮索するなと忠告しました。
ダニーは再び首輪をつけられ、地下格闘技の場に連れて行かれましたが、相手を殺せというバートの指示には従わず相手を戦闘不能にした程度で終わらせました。アジトの地下室に閉じ込められたダニーはバートが隠していた写真を見つけ、そこに映っている女性こそが自分の母であること、そして母はピアノを弾いていたことを思い出しました。しかし、バートはダニーの母は売春婦であったと嘘をつきました。
ダニーはバートに連れられて仕事場に向かいましたが、車内で暴れ出して車を横転させると、首輪を外してサムの元に戻りました。事情を聞いたサムとヴィクトリアはダニーの母探しに協力、写真の場所からダニーの母はその学校に通っていた有名なピアニストであり、写真の楽譜はモーツァルトの「ピアノ・ソナタ第11番」であることが判明しました。ヴィクトリアがその曲を弾いてみると、ダニーは押し入ってきたバートに母が殺されて自分は誘拐された時のことを思い出しました。
ダニーザドッグの結末
バートはダニーの居場所を突き止め、手下らを引き連れて襲撃をかけてきました。ダニーはサムとヴィクトリアに隠れるよう指示すると次々と手下たちを倒していき、バートに首輪をはめられそうになりながらも反撃してバートに襲い掛かりました。ダニーは母を殺したバートを殺そうとしましたが、サムとヴィクトリアは同じ殺し屋になってはいけないとダニーを必死で説得、最後はサムが植木鉢でバートを殴って気絶させました。
その後、ダニーはサムやヴィクトリアと共にニューヨークに渡り、カーネギーホールでサムと共にヴィクトリアがステージに立つ姿を見守りました。ヴィクトリアはダニーに捧げる曲として、彼の思い出の曲であるモーツァルトの「ピアノ・ソナタ第11番」を弾き、ダニーは亡き母を想いながら涙を流しました。
以上、映画「ダニー・ザ・ドッグ」のあらすじと結末でした。
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