ブロークン・ポイントの紹介:2014年アメリカ映画。仕事が無くなったベテラン女優が、恋人の若い映画監督ピーターを連れ、兄のハーブの誕生日を祝うため田舎へ向います。田舎のコテージには管理人の家族4人と、兄のハーブ、その友人の医師ルイ、そしてエリザベスが置き去りにしている息子のエリックがいます。エリックの彼女のエヴァがやってきたことで、家族の関係が少しずつ壊れ始めます。豪華キャストで贈る、複雑に絡んだ人間ドラマです。
監督:クリスチャン・カマルゴ 出演者:ケイティ・ホームズ(アレックス)、ウィリアム・ハート(ハーブ)、アリソン・ジャネイ(エリザベス)、チェリー・ジョーンズ(メアリー)、ミカエル・ニクヴィスト(ヨハン)、ジャン・レノ(ルイ)、ジュリエット・ライランス(エヴァ)、マーク・ライランス(スティーヴン)、ベン・ウィショー(エリック)、クリスチャン・カマルゴ(ピーター)ほか
映画「ブロークン・ポイント」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブロークン・ポイント」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ブロークン・ポイント」解説
この解説記事には映画「ブロークン・ポイント」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブロークン・ポイントのネタバレあらすじ:起
イラつきながらピーターを待つエリザベス。やってきたピーターに「遅くなったから車で行こう」と言いますが、ピーターは「汽車で行く」と言います。映画出演の無くなったベテラン女優エリザベスは、恋人で映画監督の若いピーターを連れ、生まれ故郷の田舎に兄・ハーブの誕生日を祝いに行きます。ピーターはエリザベスと二人きりになるのが嫌で汽車に乗ったのでした。
駅に着くと、管理人のヨハンが出迎えます。ヨハンは妻・メアリーと娘のアレックス、その夫のスティーヴンと暮らしています。広いコテージに着くと、病気がちの兄・ハーブがいて傍らには友人で医師のルイがいます。再会を喜んだあと、夕食が始まります。ピーターはスティーヴに「仕事は何を?」と聞きます。「無職だ」と言う義父・ヨハンを制して「環境保護局で鳥の保護、観察の仕事をやっている」と言います。
そこへエリザベスの息子・エリックが入って来ます。エリックは前衛的な芝居をやっていて、少しすると恋人で一緒に芝居をするエヴァがやって来ます。エヴァの着ている衣装を見て、メアリーが「私のドレスだ」と文句を言います。エリックは「違う!僕の衣装だ」と言いながら、エヴァを部屋に入れると、少しして家族たちに「僕の舞台を見せる」と言って広場に呼びます。
ブロークン・ポイントのネタバレあらすじ:承
ステージの後ろにスクリーンを張って照明を当てただけの舞台にエヴァが立ちます。エリックの流す音楽に合わせエヴァがしぇべりながら踊りを見せます。意味の分からない内容に、ヨハンの家族たちの雑談が始まります。エリザベスは女優らしく、全然ダメ!というポーズを見せます。この様子にエリックが怒り、「もうやめだ」と言ってスクリーンを切り裂きます。
翌朝、迷彩服を着て銃を持つエリックがエヴァに話しかけた後、森に入ります。湖の近くでは、アレックスの子供たちがハーブをカートに乗せ湖に落とします。エリザベスが猟銃を空に向けて撃ち、スティーヴに「ここは銃禁止区域だ」と注意されます。面白くないエリザベスが桟橋を離れ岩の上に上がると、ピーターとエヴァが二人きりになり、ピーターがエヴァに話しはじめます。その様子をエリザベスが見て嫉妬します。
一旦エヴァと別れたピーターは、一人で釣りに出かけます。コテージのテラスで見ていたエリザベスは、エヴァに「ピーターに釣りを教えてやって、都会育ちだから何も知らないの」と言います。エヴァがピーターの横に座り話し出すと、二人は森の中へと入っていきます。エリザベスはルイにハーブの容体を聞きます。ルイは「かなり悪い、後1年か数カ月しかもたない」と言います。
ブロークン・ポイントのネタバレあらすじ:転
森の中を話しながら歩くピーターとエヴァ。ピーターはエヴァを口説きはじめます。そしてピーターがエヴァにキスをすると「私も連れて行って」とエヴァが言います。ピーターは「連れて行ってやる」と言ってその場を離れます。
一方エリックは、スティーブの観察しているハクトウワシを巣を木の上で観察しています。エリックはピーターとエヴァを見て嫉妬します。卵を温めるハクトウワシがエリックを威嚇し、エリックは木から落ちてしまいます。むしゃくしゃするエリックはハクトウワシを撃ち殺します。それを知ったスティーヴはエリックを責めず、卵を持ち帰り人工孵化器に入れ部屋に閉じこもります。
食事中エリックが入って来て、「僕を裁判しろ。裁判長はハーブ叔父さんだ」と叫びます。ハーブが裁判を始めますが、真剣にやっているのはハーブとエリックだけです。盛り上がる二人でしたが、突然ハーブが倒れてしまいます。ハーブを介抱するエリザベスはピーターに「夜の湖に泳ぎに行こう」と言いますが無視されます。そのころハクトウワシの卵は割れ始めていました。
翌朝、エリックは猟銃を持ちピーターを狙うポーズを取ります。それを見たスティーヴがエリックに飛び掛かり殴りつけます。すぐさまルイが動物用の麻酔を打ちます。エリックを抱えたエリザベスは、「明日ピーターを連れて帰る」と言ってコテージに戻ります。その夜、ヨハンにかまえてもらったトラックでピーターが一人で山道を帰ります。しかし慣れない道路で、途中で事故をしてしまいます。
ブロークン・ポイントの結末
3年後、家族が再び集まります。ハーブは奇跡的に元気になり、車いすながら生活ができています。エリックは舞台が認められ”期待の新星”と称賛されていて、エリザベスも褒め称えます。スティーヴンは卵から孵化し、成長したハクトウワシを連れています。
少ししてエヴァがやって来ます。エリックがエヴァを呼び小屋へ入れます。エヴァは「あの日、ピーターを探したけどいなかった。家族もこの地を離れたが結局失敗だった」と、今でもピーターの事を思っている話をします。そして「この家も、湖も新しい持ち主が決まった」と教えて出て行きます。
食事をとりながら、エリザベスが、ハーブがここを離れて都会に行って生活することになった事をヨハン一家に話します。ピーターとヨハン一家は黙り込み、さびしそうに聞き入ります。
そん時、銃声がします。ヨハンが走って見に行きます。後をエリザベスが追います。小屋の中ではエリックが自殺しています。エリザベスは大声で泣き叫びました。
以上、映画「ブロークン・ポイント」のあらすじと結末でした。
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