デス・バレー ~ブラッディ・ビルの復讐~の紹介:2004年アメリカ映画。呪われた町で待ち受けるゾンビの恐怖を描いたホラー作品。ディベート部に所属するグウェンは、大会に出場するためコーチや部員を乗せて車を走らせていた。その途中、麻薬の売人アールに目を付けられてしまい、車をジャックされてしまう。アールの命令通りに進んだ先で、車は夕暮れに包まれた町サンセット・バレーに到着した。無人かと思われたが、次々に大量のゾンビが現れる。ここでは南北戦争時代、南軍のゲリラリーダーとして北軍を大量虐殺したブラッディ・ビルがゾンビとして蘇り、他のゾンビを率いながら生者を襲っていたのだった。グウェン達は互いに協力し、呪われた町からの脱出を図る。
監督:バイロン・ワーナー 出演者:チェルシー・ジーン(グウェン)、グレゴリー・バスティアン(アール)、ジェレミー・ブーヴェ(ブラッディ・ビル)、デニース・ブーテ(マンディ)、マット・マラシーニ(ジェリー)ほか
映画「デス・バレー ~ブラッディ・ビルの復讐~」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デス・バレー ~ブラッディ・ビルの復讐~」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「デス・バレー ~ブラッディ・ビルの復讐~」解説
この解説記事には映画「デス・バレー ~ブラッディ・ビルの復讐~」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デスバレー ブラッディビルの復讐のネタバレあらすじ:呪われた町
舞台は現代アメリカ。学校のディベート部に所属するグウェンは、コーチや他の部員達と共に、アリゾナで行われる大会に向かっていました。
グウェンの運転で人気の無い道を走っていると、道端に立っていた男がすれ違いざまに倒れます。轢いてしまったのではと焦り、コーチが男に駆け寄りました。しかし、倒れたのは男の演技でした。男の名前はアール、麻薬の売人です。彼は相棒ダレルを探すため、車を必要としていました。そこで通りかかったグウェン達に目を付け、轢かれた演技で車を止めさせたのです。
コーチに銃を突きつけ車内に乗り込んで来たアールは、グウェンに命令して車を発進させました。アールはコカインと現金を持って姿を消したダレルに怒っており、彼が辿ったと思われる道を進んでいきます。すると幻のように、突然町が現れました。
入口には「サンセット・バレー 人口100人」と木札がぶら下がっています。アールに命令されるまま町に入り、目についた家に入ってみますが人間の姿はありません。そこに血まみれのダレルが現れました。彼は苦しみに悶えながら、必死に逃げろと訴えます。「ブラッディ・ビルに見つかったらおしまいだぞ」と叫んだ彼は正気を失い、部員の1人ジェリーの腕に噛み付きました。
やむなくアールはダレルに発砲します。混乱の中、女子部員サンドラが助けを呼ぶため家の外に飛び出しました。グウェン達は急いでジェリーの手当てをします。そして気付くと、射殺されたはずのダレルの死体が消えていました。
デスバレー ブラッディビルの復讐のネタバレあらすじ:ブラッディ・ビルの呪い
町の中を走り回るサンドラ。すると地中から次々とゾンビが現れ、集団で彼女に襲いかかりました。サンドラが襲われた直後、町の入口の木札が「人口101人」と更新されます。ジェリーは痛みに呻きながら、サンセット・バレーとブラッディ・ビルの噂を語り始めました。
ブラッディ・ビルの本名はウィリアム・アンダーソン。南北戦争時代、南軍のゲリラリーダーとして北軍を大量虐殺した男です。悪の化身とまで恐れられていたビルを殺したのはサンセット・バレーの住人達でした。ビルは集団リンチを受け、自らの剣で刺された上に死体も燃やされたそうです。
ビルはあまりに強く、彼の剣でしか殺せないと言われていました。ビルは町を呪い、いつか地獄から蘇ると言い残し死亡したそうです。話を聞いたグウェンは、死んだ人間が蘇るはずがないと相手にしませんでした。
なかなか帰って来ないサンドラを心配したグウェン達は、探しにいってみることにします。町の空はずっと夕暮れのまま止まっていました。そして血まみれのサンドラが見つかります。ビルの伝説を信じた男子部員バックは、恐怖のあまりその場から逃げ出しました。
無我夢中で走りますが、何故か町の外に出られません。やがてバックの前に大柄な男が現れました。町を呪い、地獄から復讐のために蘇ったブラッディ・ビルです。バックはビルに捕まり殺されてしまいました。町の人口は102人になります。
デスバレー ブラッディビルの復讐のネタバレあらすじ:襲い来るゾンビ
グウェン達も危機に陥っていました。町のあらゆる場所からゾンビが現れ、猛然と襲いかかってきたのです。ジェリーもどんどん体調が悪化し、猛烈な空腹を訴え始めました。グウェンはビルが最愛の妹メアリーに残した手紙を見つけます。
メアリーは戦争が終わる頃新天地を求めてこの町にやって来ましたが、ビルの妹だと知られ絞首刑になりました。戦後、メアリーを追って来たビルは妹の亡骸を見つけ、この町に復讐を誓ったのです。ビルは生まれ変わってでもサンセット・バレーに裁きを与えると手紙に書いていました。
メアリーの写真を見つけたグウェンは驚きます。メアリーとグウェンの顔は瓜二つでした。とにかくこの町から脱出するため、アールも協力してゾンビに立ち向かうことにします。そこへ突如ビルが現れ、コーチが惨殺されました。
それを皮切りに、次々とゾンビが押し寄せてきます。アールが銃で反撃しながら、必死に建物の2階へ逃げ込みました。
デスバレー ブラッディビルの復讐のネタバレあらすじ:絶体絶命
2階の部屋に立てこもったグウェン達。ジェリーは酷く苦しみ、早く逃げろと口にします。ダレルに噛まれた彼もまた、ゾンビになろうとしているのです。ジェリーは衝動的にアールを襲い、彼に噛み付きました。
グウェンは断腸の思いでジェリーを射殺します。自らの運命を理解したアールは、生き残ったグウェンと女子部員マンディを逃がすため、1人この場に残ることを決意しました。グウェン達は何度も振り返りながら、窓から脱出します。
アールはコカインを頭から大量に被ると、凄まじい勢いで大量のゾンビを倒していきました。そしてビルに接近した彼は、隠し持っていた爆弾を使って自爆します。走り続けたグウェンとマンディは、なんとか追っ手を振り切りました。
束の間安堵していると、そこに現れたのはアールです。彼は何故かビルと同じ格好をしていました。マンディはアールの無事を喜びますが、グウェンは彼の様子に違和感を覚えます。するとアールが突然マンディを剣で刺殺しました。グウェンが驚いてアールを見ると、その顔はビルのものに変わっています。グウェンは絶望の中、また走り始めました。
デスバレー ブラッディビルの復讐の結末:最後の賭け
グウェンは町の中を必死に逃げ回りますが、猛然と襲い来るゾンビを相手に次第に逃げ道を失っていきます。教会に駆け込んだグウェンは、そこでメアリーの柩を発見しました。自分と彼女がそっくりだったことを思い出したグウェンは、ある賭けに出ます。
メアリーの服を着て、彼女を演じることにしたのです。追って来たビルは、振り向いたグウェンを見てメアリーだと勘違いしました。グウェンはビルに笑いかけ、兄妹の抱擁を交わします。
その瞬間、グウェンはビルの剣を奪い彼の首を斬り落としました。ビルが無力化したと同時に、他のゾンビ達もただの死体に戻ります。1人生き残ったグウェンは、ゆっくりと町の入口に向かいました。
木札には「人口107人」の文字が。グウェンが確かな足取りで町を脱出し、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「デス・バレー ~ブラッディ・ビルの復讐~」のあらすじと結末でした。
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