無邪気な悪魔におもちゃが8つの紹介:1974年アメリカ映画。無邪気な子ども達の残虐さを描いたホラー作品。雪深い山荘に突如5人の子どもが現れた。乗っていたバスが事故に遭い、生き残った5人で雪山を歩いて来たらしい。山荘の大人達は一時的に保護することにするが、次第に違和感を覚え始めた。子ども達は本性を現し、大人達を惨たらしく殺害していく。
監督:ショーン・マグレガー 出演者:ソレル・ブーク(ハービー・ベックマン)、ジーン・エヴァンス(パパドック)、シェリー・モリソン(ルース・ベックマン)、ドーン・リン(モウ)、レイフ・ギャレット(デイビッド)ほか
映画「無邪気な悪魔におもちゃが8つ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「無邪気な悪魔におもちゃが8つ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
無邪気な悪魔におもちゃが8つの予告編 動画
映画「無邪気な悪魔におもちゃが8つ」解説
この解説記事には映画「無邪気な悪魔におもちゃが8つ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
無邪気な悪魔におもちゃが8つのネタバレあらすじ:5人の悪魔
舞台は雪に包まれた山の中。1台のバスが横転事故を起こしてしまいます。壊れたバスの中から5人の子どもが這い出て来ました。兵士の真似をしているブライアン、シスターの格好をしているハンナ、スーツ姿の少年デイビッド、炎に夢中な少女スーザン、そして人形を抱えた最年少のモウ。彼らは取り乱すこともなく、運転手の遺体から平然と金目の物を盗んで歩き出します。
バスは州立精神病院に向かっているところで、5人は重症少年棟に入れられる予定の問題児でした。彼らが去った後、意識を取り戻したのは病院のブラウン博士です。彼は恐ろしい子ども達を野放しに出来ないと、ボロボロの体で追いかけ始めました。しかし子ども達に気付かれ、惨殺されてしまいます。子ども達は一軒の山荘に狙いを定めました。そこにはギャング組織のボスであるパパドックと、その家族が滞在しています。
パパドックの愛人ラブリー、長女ルースとその夫で医者のハービー、次女のジュリーに、彼女と間もなく結婚する予定の恋人リック。そして山荘の管理人ラルフです。彼らは家族ですが折り合いは良くありません。パパドックは高圧的な人物で、ハービーからは恐れられ、リックからは嫌われていました。ルースはアルコール中毒者で、ハービーとの仲も冷え切っています。ラブリーは性に奔放な人間で、昔リックと関係を持ったことを暴露しジュリーと取っ組み合いの喧嘩を繰り広げました。
無邪気な悪魔におもちゃが8つのネタバレあらすじ:遊びの始まり
子ども達はドアをこじ開け、山荘に忍び込みます。彼らを発見したルースが驚いて大騒ぎし、皆で居間に集まりました。子ども達はバスの事故に遭い、友人達も死んでしまった中、必死に歩いて来たのだと嘘をつきます。大人達は同情し、子ども達を一時的に預かることにしました。連絡を入れようとしたパパドックでしたが、電話が通じないことを不思議に思います。
子ども達は無邪気に笑いながら、大人達で遊ぶ準備を着々と進めていました。子ども達が故障させておいた発電機を直すため、ラルフが納屋へ向かいます。彼は子ども達が仕掛けておいたトラップに引っかかり、首を吊った状態で絶命しました。リックとジュリーは、次第に子ども達の様子に違和感を覚え始めます。炎に夢中なスーザン、冷ややかな目をしているハンナ、大人用の高級時計をつけているブライアン。皆両親のもとに帰りたいという素振りも見せません。
夜、デイビッドはハービーにチェスで負けてしまいました。頭が良いと自負しているデイビッドは怒って、盤上の駒をめちゃくちゃにします。ルースはスーザンを特に可愛がり、夫婦の寝室にまで呼ぶ有様でした。モウが水槽に興味を示すと、その中にいるのはピラニアだとパパドックが笑います。そして金魚を餌にすると話し、モウを怖がらせて愉快そうに笑い声をあげました。
無邪気な悪魔におもちゃが8つのネタバレあらすじ:子ども達の本性
姿の見えないラルフを探していたパパドックとリックは、彼の遺体を発見します。パパドックは首吊り自殺と考えましたが、リックは子ども達の仕業ではないかと疑いました。電話が使えないため通報も出来ず、おまけに車からローターも抜き取られています。彼らは完全に山荘に閉じ込められてしまいました。ジュリーは子ども達を警戒すべきだと言いますが、パパドック達は信じてくれません。その間にも、子ども達は殺人に使う道具を確保していました。気付いた時には銃もナイフも子ども達に盗まれていたのです。
それでも子ども達を警戒しないハービーは、1人で薪割りをしていた際、やって来たデイビッドに優しく接します。デイビッドは斧を手に取りハービーを惨殺。あくまで目撃者としてパパドック達に報告します。子ども達への疑いを確信に変えたリックは、部屋に篭って夜をやり過ごし、明朝行動を起こそうと提案しました。パパドックは高慢な態度を変えませんが、リックの提案を受け入れます。
しかしラブリーは馬鹿馬鹿しいと吐き捨て、入浴のため部屋に戻りました。そこでモウが勝手に化粧品で遊んでいるのを目撃し、厳しく叱りつけます。そしてモウが大切にしている人形を取り上げ、放り投げてしまいました。風呂に入ったラブリーは心地良さそうに目を瞑ります。そこに音もなく現れたのは、ハンナとモウでした。
ハンナはラブリーの頭を押さえつけ、水の中に沈めようとします。モウはバスタブにピラニアを放ちました。必死に暴れるラブリーは噛まれて血だらけになり、やがて絶命します。しばらくして血まみれのバスタブを見つけた大人達は、外でラブリーの遺体を引きずる子ども達を目撃しました。激高したパパドックは子ども達を追って納屋に入ります。待っていたのは、刃物を取り付けたブランコに座るブライアンでした。そのままパパドックは刺殺され、子ども達は無邪気な歓声を上げます。
無邪気な悪魔におもちゃが8つのネタバレあらすじ:抵抗
ハービーを失ったことで、ルースの心は不安定になっていました。スーザンを求めて家の中をさまよっていると、ブライアンとデイビッドを見つけます。彼らにスーザンが外で待っていると言われたルースは、フラフラと外に出てしまいました。スーザンは「私を傷つけるの? 愛してくれない」とルースを睨み付けます。するとブライアンが窓から身を乗り出し「燃やせ!」と言って、ルースにガソリンを浴びせました。スーザンが火を放ち、ルースは全身を焼かれながら絶叫して死亡します。
生き残ったリックとジュリーは、部屋に立て篭って夜をやり過ごすことにしました。ドアの前にバリケードを築いて夜明けを待ちます。明朝、眠っていたジュリーが体を起こすと、窓の外にデイビッドがいました。はしごを使って顔を覗かせた彼は、尖った棒をジュリーの首に突き刺し殺害します。
無邪気な悪魔におもちゃが8つの結末:次の獲物
リックは絶望し、子ども達を皆殺しにすると誓います。部屋から様子を見ると、子ども達はパパドックの遺体を雪だるまにして遊んでいました。リックが慎重に山荘のドアから出ると、近くにライフルが置かれています。そちらに注意を向けていたリックは、雪の下に仕掛けられたトラバサミに気付きません。足を噛まれたリックは倒れてしまい、腕もトラバサミに挟まれ動けなくなってしまいました。
子ども達が集まって囲む中、ハンナがリックの首を掻っ切ります。子ども達は居間に遺体を運び入れ、人形遊びを始めました。しかしそろそろ飽きてしまったので、別の場所に移動することにします。モウが嫌がると、ハンナは「また新しいオモチャで遊べるわ」と言いました。子ども達が去った山荘には、物言わぬ遺体が放置され、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「無邪気な悪魔におもちゃが8つ」のあらすじと結末でした。
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