ボルケーノ in N.Y.の紹介:2006年アメリカ映画。ニューヨークの地底から突如マグマが噴出し、街が大混乱に陥るパニック・アクション。地下送水トンネルの工事現場で働くマットは、工事中思いがけない事故に遭遇した。冷却水パイプから強酸性の熱水が噴出し、作業員3人が死亡したのだ。逃げる最中、マットはトンネルの壁からマグマの流出を目撃するが、誰に言っても信じて貰えない。その後調査に入ったマットの元妻で地質学者のスーザンは、調べを進める内にマットの証言は正しいと確信。2人は危険を訴えるが、地熱エネルギーを利用しようと目論む科学者レベリングと副市長に邪魔され、事態は悪化の一途を辿るのだった。
監督:ロバート・リー 出演者:コスタス・マンディロア(マット・マクラフリン)、マイケル・アイアンサイド(レベリング)、アレクサンドラ・ポール(スーザン・フォックスレイ)、マイケル・ボアバート(エース)、エリック・ブレカー(RJ)ほか
映画「ボルケーノ in N.Y.」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ボルケーノ in N.Y.」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ボルケーノ in N.Y.の予告編 動画
映画「ボルケーノ in N.Y.」解説
この解説記事には映画「ボルケーノ in N.Y.」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ボルケーノinNYのネタバレあらすじ:トンネル事故
アメリカ、ニューヨーク。原油の供給量が減り、世界中で深刻なエネルギー不足に陥っていました。州知事は非常事態を宣言し、エネルギーの節約を提唱します。
ニューヨークの地下では、長年送水トンネルの工事が行われていました。以前からある2本の送水トンネルが古くなったので、新しいものを造って切り替えるための工事です。現場責任者のマット・マクラフリンは、仲間と共に今日も地下へ降りていました。
作業中、冷却水パイプから突然強酸性の熱水が噴出します。熱水を浴びた作業員3人が死亡し、マットは急いで地上に戻ることを指示しました。逃げる直前、マットは壁が崩れマグマが流れ出るのを目撃します。マットはこの事故の責任を取らされ、解雇されてしまいました。
マグマのことを工事の副主任RJや、他の仲間にも伝えますが、誰にも信じて貰えません。事故の原因を調べるため、地質学者達が調査に入ることになりました。その中には、マットの元妻スーザン・フォックスレイの姿もあります。マットはスーザンにもマグマの話をしましたが、やはり信じて貰えませんでした。
ボルケーノinNYのネタバレあらすじ:禁断の実験
翌朝、セントラルパーク内で100人を超えるホームレスの遺体が発見されます。昨夜のセントラルパークには強烈な硫黄臭が漂っていましたが、とても暖かかったため多くのホームレスが集まっていたのです。FBIはテロの可能性があるとして捜査を開始し、トンネルでの事故もその一環ではないかと考え始めました。
ホームレス達の死因は、窒息性ガスが下水道から流れて来たことによる酸欠死です。その報告を市長と共に聞いていた副市長は、顔を青くしました。彼は科学者レベリング博士と共に、地熱エネルギーを取り出す実験を秘密裏に行っています。レベリング博士によれば、地球のコアそのものに到達出来ればマグマの熱を供給することが出来るので、石油に依存しなくてもエネルギーを供給出来るようになるそうです。
そうなればエネルギー不足の問題は解消し、装置を開発したレベリング博士には莫大な富と名誉が与えられるでしょう。利害が一致したことで、副市長は市の予算を横流ししながらレベリング博士の実験を支援していました。副市長はトンネル事故とホームレスの死には実験が関係しているのではないかと考えますが、口にすることはありませんでした。
ボルケーノinNYのネタバレあらすじ:地底の異変
スーザンからテロの可能性を聞いたマットは、彼女を仲間であるエースやホセ達と会わせます。彼らの話を聞いたスーザンは、テロではなく地質的な問題だと考えました。一方の副市長は、FBIの登場に焦り早く実験を成功させるようレベリング博士を急かします。レベリング博士は巨大な掘削機を作動させ、地熱エネルギーを取り出す装置を使いました。しかし実験は成功せず、炎が噴出したので中断を余儀なくされます。
この夜、ニューヨーク湾の水温が急激に上昇しました。翌日、マットとスーザンはこっそりトンネルの事故現場に足を踏み入れます。トンネル内は息苦しく、酸性の液体が溜まっていました。スーザンはトンネルの下にマグマが湧き上がっているために、水が酸性に変化したのだと考えます。
マットの証言は正しかったと考えを改めたスーザンは、急いでこのことを市長に報告しました。何らかの要因で地質が変化し、街全体に火山活動の前触れが起きているのだと。どこかにマグマの塊が潜んでおり、それが地表を持ち上げつつあること、ひび割れが起きればそこからマグマが噴出すると警告しました。しかし市長はスーザンの意見を有り得ないこととして退けます。
ボルケーノinNYのネタバレあらすじ:最悪の事態
ニューヨークの街では、危惧していた事態が起こり始めていました。地震が頻発し、マンホールの蓋が吹っ飛び、マグマが地上に噴出します。先の実験でレベリング博士がコアまで掘り当ててしまったことが引き金となり、マグマが活性化してしまったのです。
副市長は実験の中止を命令しますが、レベリング博士は聞き入れませんでした。レベリング博士は独断で実験を再開させます。そこに現れたのは、2人で調査を続けていたマットとスーザンでした。2人はレベリング博士に捕まってしまいますが、実験が失敗してマグマが噴出する混乱の中、何とか逃げることに成功します。
ニューヨークの街は至る所でマグマが噴き出し、パニックに陥っていました。最悪の事態を招いたと理解した副市長は、自分の罪を全て市長に告白します。
ボルケーノinNYの結末:地下の戦い
マットとスーザンは、どうにかしてニューヨークを救おうと考えを巡らせます。マットはトンネルを使い、地下でマグマの進路をニューヨーク湾に変えようと発案しました。彼はRJ達に協力を求め、マグマの道を作るために地下へ潜ります。
マグマがニューヨーク湾へ流れるようトンネル内に爆弾をしかけていくマット達。作業は危険を極め、RJとホセが命を落としてしまいます。更に火傷を負ったレベリング博士が執念深くマット達を追って来ました。
レベリング博士はマットを銃撃しますが、壁を破って流れ出たマグマに焼かれ死亡します。マットとスーザンは迫り来るマグマから必死に逃げ、無事地上へ生還しました。マグマは狙い通り進路を変え、ニューヨーク湾に流れ込みます。街を救ったヒーロー達が拍手で迎えられる中、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「ボルケーノ in N.Y.」のあらすじと結末でした。
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