これが私の人生設計(別題:生きていてすみません!)の紹介:2014年イタリア映画。優れた建築家として仕事をしてきたセレーナが故郷のローマに帰り仕事の少なさからウエイトレスのアルバイトをする様になり、そこで知り合った離婚暦のあるオーナーのフランチェスコに心奪われます。ところが彼はゲイでありその後親友になった2人、そんな時公営住宅のリフォーム建築案の公募があり採用されるも女性の進出にはまだまだ批判的なためセレーナは助手と偽り仕事をする事になります。セレーナとフランチェスコの奇妙な同居生活が笑えるコメディでありながらも男女差別を上手に描いた作品です。
監督:リッカルド・ミラーニ 出演:パオラ・コルテッレージ(セレーナ・ブルーノ)、ラウル・ボヴァ(フランチェスコ)、ルネッタ・サヴィーノ(ミケーラ)、マルコ・ボッチ(ニコラ)、コラード・フォルトゥーナ(ピエトロ) ほか
映画「これが私の人生設計」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「これが私の人生設計」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
これが私の人生設計の予告編 動画
映画「これが私の人生設計」解説
この解説記事には映画「これが私の人生設計」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
これが私の人生設計のネタバレあらすじ:起
子供の頃から才能にあふれ数々の賞を受賞したセレーナはロンドンで建築家として働いています。
仕事仲間は皆が更なる飛躍をと新天地を求める中、セレーナは逆転の発想を実行に移すため、故郷ローマに戻ります。
ローマでは大きな仕事は少なく、ウエイトレスのアルバイトをして生活を送ることになりました。
そこで一目でオーナーのフランチェスコに心惹かれるセレーナ。面接に行った帰りにバイクを盗まれ、バイクの音を追うとそこは公営住宅、建築家として住宅を見るセレーナの目に飛び込んできたのは共同スペース案募集のチラシでした。
ウエイトレスのアルバイトを始めたセレーナ、使用済みの紙のテーブルクロスにスケッチをしているとフランチェスコが話しかけてきます。離婚をして現在独身のフランチェスコと独身のセレーナの恋は進展するかと期待に胸が膨らむセレーナでしたが、抱きしめられるだけで終わります。
後日フランチェスコからバーに誘われたセレーナは更に期待を膨らませますが、ステージに上がったフランチェスコと他の男達。フランチェスコはゲイだったと知ったセレーナの恋は終わります。
これが私の人生設計のネタバレあらすじ:承
レストランに顔を出さないセレーナを心配したフランチェスコが花束を持って自宅を尋ねてきます。「プロポーズじゃないよ」「大人気なかったわ」とセレーナは言います。フランチェスコに公募ははかどっているかと聞かれますが「ちっとも。採用されるのはどうせ男よ」と答えます。天井の低い家で生活するセレーナを不憫に思い、家においでとフランチェスコ、そしてセレーナとフランチェスコの同居生活が始まります。
公募の面接日、セレーナの名前を男性だと思い込んでいた面接官はセレーナの前で「セレーナは?」と聞き、返事に困ったセレーナはセレーナの助手で代理で来たのだと言います。
その後セレーナのデザインは採用されます。困ったセレーナは3週間後に設計案が正式に承認後、契約されるのでそれまでなんとか伸ばす策をフランチェスコと考えます。セレーナは助手として仕事をすることに成功しますが、TV会議があると知りフランチェスコに泣きつき、一度目のTV会議はなんとか終ります。
これが私の人生設計のネタバレあらすじ:転
フランチェスコは元妻の予定があり子供を預かることになります。子供にはまだゲイであることは伝えていないため、部屋の飾りつけも変えて子供を迎えます。
二度目のTV会議の時、セレーナと同居をしているフランチェスコをセレーナの恋人だと思っているセレーナのママと叔母がやって来ます。二度目もなんとか終えますが契約には同席するように言われ、混乱する二人、前から不審に思っていた同僚のピエトロに疑われますが、彼の口をキスで塞ぎます。
職場のボスの秘書ミケーラがボスを出迎えに行く時、セレーナは仕事の話で秘書を引き止めますがミケーラは足を止めようとしません。「彼を支えるのが私達の仕事よ」という彼女に、セレーナは「私はコーヒーは入れないわ」と言います。
ピエトロから助手として残業もしながら働いている君もミケーラと同じだ、と言われますが本当の事は言えずイライラがつのるセレーナ。そして契約を迎えたその日、フランチェスコがセレーナと共にやって来ます。契約のその場所に書類を持ってやって来たのはフランチェスコのゲイ仲間のウオルポーニだったのです。三人は秘密を共有することで話がつきます。
ところが、スムーズに終ろうとしていたはずが、ボスがフランチェスコを呼び別室でプラン変更について2人で話したいと言い出します。ボスに対して暴言を吐いた後、セレーナは自分の設計だと明かします。
これが私の人生設計の結末
ボスは「二度とこの業界で働けなくしてやる」と興奮し、弁護士を呼ぶように言われたミケーラですが「嫌です 訴えるなら不正を暴露します」とボスに逆らいます。翌朝からボスに媚を売る人は居なくなり、ウオルポーニもゲイであることを公表します。
そしてセレーナは皆に感謝されながらその場を後にすると、玄関にピエトロがセレーナの盗まれたバイクで迎えに来てくれました。二人は抱き合いキスをします、フランチェスコとは親友のまま。
その後共有スペースはセレーナの設計で着工されることになり、着工後はそこには沢山の笑顔が集まることでしょう。
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