ドノバン珊瑚礁の紹介:1963年アメリカ映画。常夏の島で繰り広げられるドタバタ劇を描くコメディ&ドラマ作品。島で酒屋を営む退役軍人ドノバンは、ある日友人デダムの娘アメリアが島にやって来ると知る。デダムが島の女性と結ばれ子どもをもうけていることをアメリアは知らない。問題が起こりそうだと感じたドノバン達は、何とかしてアメリアの目を誤魔化そうとするのだった。監督ジョン・フォード、主演ジョン・ウェインによる黄金コンビ最後の作品。
監督:ジョン・フォード 出演者:ジョン・ウェイン(マイケル・ドノバン)、リー・マーヴィン(ギルフーリー)、エリザベス・アレン(アメリア・デダム)、ジャック・ウォーデン(ウィリアム・デダム)、ドロシー・ラムーア(ラ・フルール)ほか
映画「ドノバン珊瑚礁」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドノバン珊瑚礁」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドノバン珊瑚礁」解説
この解説記事には映画「ドノバン珊瑚礁」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドノバン珊瑚礁のネタバレあらすじ:南の島の日常
舞台はクリスマスを間近に控えたフランス領ポリネシアの孤島、ハレアカロア。島で酒屋「ドノバン珊瑚礁」を営むマイケル・ドノバンは、友人で医師のウィリアム・デダムの子ども達と一緒に魚釣りをしていました。子どもは上からレラーニ、サリー、ルキの3人です。今日はドノバンの誕生日なので、子ども達はパーティーを楽しみにしていました。ところがアメリカ海軍時代の喧嘩仲間ギルフーリーが島にやって来ます。ドノバン珊瑚礁で「誕生日おめでとう」と握手するドノバンとギルフーリー。22年来の友人である彼らは誕生日が同じで、毎年特に理由もなく殴り合いの喧嘩をするのが伝統になっていました。今年も始まった喧嘩を止めたのはデダムです。彼はこれから1、2週間程用事で島を離れることになっていました。一方その頃、ボストンのデダム海運では、株の相続について親族会議が開かれていました。本来の相続人はデダムですが、彼はハレアカロア島から帰って来る気配すらありません。そこでデダムの長女アメリアが島へ向かうことになりました。
ドノバン珊瑚礁のネタバレあらすじ:アメリアの来訪
アメリアが島の近くまでやって来たと知り、ドノバン達は焦ります。アメリアはデダムが島の王女マヌラーニと結ばれたことも、3人の子をもうけたことも知らないのです。ドノバンは面倒事が起こる前に手を打とうと考え、デダムの家へ行きレラーニにアメリアの来訪を教えました。そして「俺の子のフリをしてうちに来てくれ」と頼みます。はじめは困惑していたレラーニでしたが、自分達姉弟が秘匿されるべき存在なのだと気付きショックを受けます。泣き出すレラーニをドノバンが慰め、子ども達は一時的にドノバンの家で暮らすことになりました。ついに島へやって来たアメリア。出迎えたドノバンはデダムの不在を伝えます。アメリアは慣れない島の歓迎に戸惑い、海に落ちて全身びしょ濡れになり、加えて粗暴なドノバンにとても腹を立てます。しかしドノバンは全く気にせず、車でデダム邸までアメリアを送っていくのでした。
ドノバン珊瑚礁のネタバレあらすじ:王女の謎
その夜、アメリアが雷鳴で目を覚ますと、雨の中ドノバンとルキがやって来ました。ルキが大切にしている野球帽を取りに戻って来たのです。アメリアは嵐の中幼い子どもを連れ出すのは可哀想だと言い、ルキを泊まらせることにしました。翌日、アメリアはルキをドノバン珊瑚礁まで送り届けます。ドノバンは自宅にアメリアを招き、自分の子どもだとレラーニとサリーを紹介。気の強いアメリアはとにかくドノバンを嫌っていましたが、交流を経て次第に態度を軟化させます。「仲直りだ」と握手した2人は、子ども達と一緒にクリスマスツリー用の木をとりに行きました。そこでアメリアはマヌラーニ王女の名が刻まれた記念碑を発見します。王女について聞かれたドノバンは、かつてこの島を治めていた王の孫娘で、お産で死亡したと説明します。強引にその場から引き離されたアメリアは、マヌラーニ王女に興味を持つようになりました。その夜、ドノバンとアメリアは抱き合ってキスを交わします。アメリアは「これほどのキスは初めてだわ」と頬を染めました。
ドノバン珊瑚礁のネタバレあらすじ:真実
ようやくデダムが島へ帰って来ました。事前にドノバン達から状況を伝えられたデダムは、出迎えたアメリアと抱き合い喜びます。デダムは株の相続権を放棄すると言いましたが、アメリアは父親への敬意として持っていて欲しいと告げました。クリスマスを共に過ごし、ハレアカロアの生活にも慣れてきたアメリア。しかし島の儀式を見学中、神輿に担がれたレラーニを見て驚きます。王座に導かれる彼女を見て全てを理解したアメリアは、レラーニと改めて姉妹として抱き合いました。アメリアは子ども達を傷つけかねないドノバンの嘘に憤慨し、彼と大喧嘩してしまいます。
ドノバン珊瑚礁のネタバレあらすじ:「仲直りだ」
ついにアメリアがボストンへ帰る日がやって来ました。アメリアは浜辺までやって来ますが、レラーニから促され、父からもけしかけられてドノバン珊瑚礁へ向かいます。ドノバンに会った彼女は、もしも結婚して子どもが出来たなら、父親が酒場の主人なのは困ると話しました。それを聞いたドノバンは店の看板を指さします。そこには「ギルフーリー珊瑚礁」と書かれていました。結婚することになったギルフーリーに、結婚祝いとして譲ったというのです。ドノバンとアメリアは「仲直りだ」と言って握手を交わし、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画ドノバン珊瑚礁のあらすじと結末でした。
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