妹の誘惑の紹介:2011年イタリア映画。腹違いの妹に惹かれてしまう兄の姿を描いたロマンティック・コメディ。筆跡鑑定業を始めたばかりのメテは、ある日腹違いの妹ベリンダと同居することになってしまう。美しく無防備なベリンダに急速に惹かれるメテは、あらゆる悪足掻きで欲望を振り払おうと躍起になるのだった。現代イタリアを代表する作家サンドロ・ヴェロネージの小説を映画化した文芸エロス作品。
監督:マッテオ・ロヴェーレ 出演者:アンドレア・ボスカ(メテ)、ミリアム・ジョヴァネッリ(ベリンダ)、アーシア・アルジェント(ベアトリーチェ・プラーナ)、クラウディオ・サンタマリア(ブルーノ)、ミケーレ・リオンディーノ(ダミアーノ)ほか
映画「妹の誘惑」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「妹の誘惑」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
妹の誘惑の予告編 動画
映画「妹の誘惑」解説
この解説記事には映画「妹の誘惑」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
妹の誘惑のネタバレあらすじ:腹違いの妹
舞台は現代イタリア、ローマ。筆跡鑑定の仕事を始めたメテは、最近悩みを抱えていました。昔自分と母を捨てて愛人ヴィルナの元に走った父セルジオが、彼女と再婚し結婚式を挙げる予定なのです。メテは未だにセルジオを許せずにいましたが、式には是非出席して欲しいと懇願され断りきれずにいました。更に結婚式のためにセルジオとヴィルナの娘ベリンダが留学先のスペインから呼び戻され、数日メテの家で同居することになったのです。数度しか会ったことのないベリンダはメテにとって他人も同然でしたが、抗議も虚しく同居生活が始まりました。17歳になったベリンダは美しく魅力的な女性に成長し、その上メテの前でも平気で下着姿になります。腹違いとはいえ妹に欲情する訳にもいかず、メテはなるべく顔を合わせないよう早朝に出勤し深夜まで帰宅しませんでした。
妹の誘惑のネタバレあらすじ:妹との生活
ベリンダはメテの葛藤もお構いなしで、無邪気に甘えるような態度を取ります。それが功を奏してか、兄妹は次第に打ち解けてきました。メテはベリンダに友人ソフィアから荷物を取って来て欲しいと頼まれ、渋々ソフィアを自宅に連れ帰ります。彼女達の言う「荷物」がマリファナだと知り、呆れ返るメテ。そこに親友ダミアーノが訪ねて来ました。女好きのダミアーノとベリンダを会わせたくないメテは必死に止めようとしますが、ダミアーノは強引に部屋に入り居座ってしまいました。メテは仕方なく3人を残して仕事に向かいます。その夜、家族の会食に招かれたメテが店を訪れると、ヴィルナの姿しかありません。セルジオもベリンダもすっぽかす気でいるようです。メテはセルジオと長い間愛人関係にあったヴィルナにもわだかまりを抱えていました。そんなメテに、ヴィルナはやっと家族になれるとぎこちなく微笑みます。
妹の誘惑のネタバレあらすじ:メテの焦燥
無防備なベリンダに気が休まらないメテは、どんどん憔悴していきました。そこで「夜のローマの伝説の美女」と呼ばれているベアトリーチェ・プラーナに連絡を取り、夜に会う約束を取り付けました。彼女とは以前クラブのパーティーで連絡先だけ聞いていたのです。夜までの間親友で仕事仲間のブルーノと過ごしたメテは、ダミアーノにも連絡を取ります。しかし電話に出たのはベリンダでした。ダミアーノはメテの留守中部屋を訪ね、ベリンダと2人きりで過ごしていたのです。焦ったメテが慌てて帰宅すると、ベリンダはダミアーノからどんな風に口説かれたか、からかうように教えました。メテはダミアーノを強引に外に連れ出し、自分の留守中は部屋に入るなと強く念を押します。
妹の誘惑のネタバレあらすじ:一線を越えた兄妹
その夜、メテはベアトリーチェと食事をした後彼女の家に招かれました。非常に饒舌で自信たっぷりに見えるベアトリーチェですが、2人きりになると突然メテを強く拒絶します。ところがメテが帰ろうとすると、「本当に帰るの?」と恨めしそうに誘惑を始めました。どうやら本当は寂しがり屋らしいベアトリーチェに困惑しつつ、彼女と一夜を共にするメテ。翌朝逃げるようにベアトリーチェの家を出ましたが、頭の中はベリンダのことでいっぱいでした。疲れきったメテはとうとう大事な仕事に穴をあけてしまい、激怒するブルーノと喧嘩別れしてしまいます。帰宅したメテは、ベリンダの誘惑に乗りついに彼女と激しく愛し合うのでした。
妹の誘惑の結末:家族として
翌朝、セルジオとヴィルナの結婚式当日。メテと同じベッドで目覚めたベリンダは、ヴィルナの手伝いに行くとメモを残して先に家を出ます。少しして起きたメテは大慌てで支度を整え、自転車で式場に向かいました。セルジオとヴィルナは、メテを見つけると感激して幸せそうな笑顔を向けます。メテは式に参加していたブルーノと抱き合い和解しました。同じく参加予定だったダミアーノは、念願叶ってベアトリーチェと肉体関係を結んだものの彼女の怒りに触れてしまい、ペントハウスに閉じ込められている真最中です。メテはベリンダに昨夜のことを尋ねました。彼女から「忘れましょう」と告げられ、メテはベリンダ達と改めて「家族」になるのだと感じます。4人はオープンカーに乗り、ラブソングを皆で歌い出しました。メテもいつしか笑顔になっています。突然の雨に四苦八苦しながら屋根を閉めた一家の車は走り去り、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画 妹の誘惑のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する