ジョン・デロリアンの紹介:2018年アメリカ映画。1977年、カリフォルニア。パイロットのジム・ホフマンはドラッグの密輸をはたらきFBIに拘束されてしまう。情報提供者になることを交換条件に告訴を逃れたジムは家族で新居に引っ越し、近所の豪邸に住むジョン・デロリアンと知り合う。FBIから薬物犯罪組織の大物モーガンの情報を求められた事務は、ジョンを標的にしたおとり作戦をFBIに持ち掛ける。マッスルカーを代表する名車ボンティアックGTOを生み出した天才エンジニア、ジョン・ザッカリー・デロリアン。映画ファンにとって『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する伝説の車“デロリアン(DMC-12)”として記憶されている名前。アメリカンドリームの光と影を体現したような男の実話に基づく物語。
監督:ニック・ハム 出演:リー・ペイス(ジョン・デロリアン)、ジェイソン・サダイキス(ジム・ホフマン)、ジュディ・グリア(エレン・ホフマン)、イザベル・アレイザ(クリスティーナ・デロリアン)、マイケル・カドリッツ(モーガン・ヘトリック)、エリン・モリアーティ(ケイティ・コナーズ)、コリー・ストール(ベネディクト・ティーサ)ほか
映画「ジョン・デロリアン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジョン・デロリアン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジョンデロリアンの予告編 動画
映画「ジョン・デロリアン」解説
この解説記事には映画「ジョン・デロリアン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジョンデロリアンのネタバレあらすじ:起
1977年、米国カリフォルニア。家族との楽しいバカンスから戻ってきたパイロットのジム・ホフマン(ジェイソン・サダイキス)は空港でFBIに取り囲まれました。ジムは副業である麻薬の運び屋として、この時もコカインを密輸していたところでした。
しかしFBI捜査官のベネディクト(コリー・ストール)は、大物麻薬ディーラーを釣り上げるためにジムに情報提供者になることを持ち掛けます。家族と離れて刑務所で30年過ごすことをチラつかされたジムに選択肢はありませんでした。
そんなある日、ジムがガレージで愛車のポンテアックGTOの修理に苦戦していると、お向かいの長身で銀髪の男が現れて、エンジン不調の原因を見つけ出し、簡単に直してしまいました。驚くジムに「私が設計した車だから」と言う男は、自動車業界に革命を起こした天才エンジニア、ジョン・デロリアン(リー・ペイス)だったのでした。
彼は全く新しいコンセプトの自動車を作ろうとしていたところでした。ステンレス鋼のボディでドアは真横に開く翼のようなガルウィング。ジムの目の前でデザイン画を書いて構想を語るジョンにジムはすっかり魅了されていきました。
ジョンデロリアンのネタバレあらすじ:承
その頃FBIのベネディクトは、ジムの雇い主だった麻薬ディーラー、モーガン・ヘトリック(マイケル・カドリッツ)に標的を合わせていました。モーガンはカリフォルニアに流通するコカインの半分を扱う超大物。さすがに命の危険を心配するジムでしたが、ベネディクトには通じませんでした。
ある日、ジムと妻エレン(ジュディ・グリア)はジョンのホームパーティに招かれました。豪華な屋敷と華やかなパーティ。そこではジョンが開発中の新型車“デロリアン(DMC-12)”のプレゼンが行われ、新会社の投資を募っていました。この日をきっかけにジムとジョンのご近所付き合いが始まったのでした。
情報屋ジムとして初めての仕事の日。ベネディクトから渡された盗聴器を身に着けてモーガンを訪ねました。しかしジムが過去に取引を失敗し、コカインを没収されただけではなく、雲隠れしていたことにモーガンは怒り狂い、その恐怖からジムはFBIが嗅ぎまわっていることを漏らしてしまいます。結局、ジムは自分に疑いの目が向けられないよう盗聴器を捨ててなんとか逃れてきました。
その頃、ジョンは資金繰りがうまくいかず苦戦していました。記念すべきデロリアン(DMC-12)の第一号車を買った人気テレビ司会者のジョニー・カーソンから欠陥車だとクレームが付いてしまい、たちまち事業は暗雲に包まれます。
さらに追い打ちをかけるかのように、生産した8000台のデロリアン(DMC-12)は3000台しか売れず在庫は差し押さえ。さらには不正経理が発覚したことでイギリス政府も投資を取り下げてしまいました。
ジョンデロリアンのネタバレあらすじ:転
八方ふさがりとなったジョンは、ジムの裏の人脈に目を付けて3000万ドルの調達を相談しました。その時、ジムはとんでもない計画を思いつきます。それは、ジョンを麻薬取引に巻き込んで、モーガンと一緒に逮捕させようという内容です。つまりジョンをFBIに売るということでした。
大物麻薬ディーラーと自動車業界のセレブを一度に捕まえれば大手柄になると言うジムの甘言にベネディクトも乗り、見返りにモーガンの隠し財産の10%と自分の犯罪履歴の削除を交換条件に、ジムを中心とした壮大なおとり作戦が始まりました。
ジムはさっそくジョンをモーガンに引き会わせ、バンカーに扮したベネディクトを仲介人として麻薬取引を持ち掛けます。3000万ドルという膨大な額の取引に最初は不安を見せていたモーガンでしたが、最終的には承諾。ジョンは胸をなでおろしました。
ジョンデロリアンの結末
そしてその日はやってきました。いくつもの隠しカメラがしかけてあるホテルの一室。何も知らないジョンはジムに導かれて部屋に入ります。バンカー役ベネディクトはアタッシュケースを広げブツを見せました。そしてジョンが白い塊を手にした瞬間、別室で観察していた数人の捜査官がきてジョンを捕らえました。すでにモーガンも捕らえられていたところでした。
こうして迎えたジョンの裁判。弁護士はジョンが自発的に行った取引なのではなく、ジムから話があったことを指摘。ベネディクトが冷や冷やしながら裁判の行方を見守る中、ジムはあいまいな回答をします。結局、これが決め手となりジョンは無罪となりました。
後日、ダイナーで落ち合う2人。ジョンは多額の紙幣が入ったアタッシュケースをジムの足元に置きました。裁判は2人が画策してFBIを欺いた結果だったのです。
その後、ジムは保証人プログラムで名前を変え行方は現在も分からず、ジョンはその後も夢を追い続け2005年に他界したのでした。
以上、映画「ジョン・デロリアン」のあらすじと結末でした。
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