科学戦隊ダイナマン クモシンカ登場の紹介:1983年日本映画。『スーパー戦隊シリーズ』第7作にして戦隊史上最大の火薬使用量を誇る作品としても知られる『科学戦隊ダイナマン』の劇場版オリジナル作品です。超高層ビルでも一撃で破壊することのできる新兵器を巡り、ダイナマンと宿敵・ジャシンカ帝国が激突します。劇場公開後に再編集・短縮され、テレビ本編第32話として放送されました。
監督:東條昭平 出演者:沖田さとし(弾北斗/ダイナレッド)、春田純一(星川竜/ダイナブラック(声・演))、卯木浩二(島洋介/ダイナブルー(声・演))、時田優(南郷耕作/ダイナイエロー)、萩原佐代子(立花レイ/ダイナピンク)、島田順司(夢野久太郎)、和崎俊也(木田博士)、依田英助(クモシンカ)、石橋雅史(カー将軍)、林健樹(メギド王子)、渡部猛(帝王アトン)大平透(ナレーション)ほか
映画「科学戦隊ダイナマン クモシンカ登場」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「科学戦隊ダイナマン クモシンカ登場」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
科学戦隊ダイナマン クモシンカ登場の予告編 動画
映画「科学戦隊ダイナマン クモシンカ登場」解説
この解説記事には映画「科学戦隊ダイナマン クモシンカ登場」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
科学戦隊ダイナマン クモシンカ登場のネタバレあらすじ:起
木田博士(和崎俊也)は自ら開発した兵器“パワーガン”の実験に成功しました。同じ頃、「科学戦隊ダイナマン」のダイナレッド・弾北斗(沖田さとし)、ダイナブラック・星川竜(春田純一)、ダイナブルー・島洋介(卯木浩二)、ダイナイエロー・南郷耕作(時田優)、ダイナピンク・立花レイ(萩原佐代子)はダイナマンの司令官・夢野久太郎(島田順司)が発明した“空飛ぶ自転車”の実験に立ち会っていました。
弾が“空飛ぶ自転車”のペダルを漕ぎ、一時は飛行に成功したものの結局は落下して転倒してしまいました。そこに数人の子供が現れ、夢野のかつての発明仲間であった木田博士がとんでもないものを発明してしまったので助けてほしいと頼み込んできました。
その頃、木田博士は取引相手のサラリーマン二人組に“パワーガン”のプレゼンテーションを行っていました。木田博士は“パワーガン”の一撃で超高層ビルを木っ端微塵に破壊し、その様子を陰で見ていたダイナマンや夢野を驚愕させました。サラリーマン二人組の正体は世界征服を企む悪の帝国「ジャシンカ帝国」の“有尾人”であり、ダイナマンは変身して木田博士から“パワーガン”を奪おうとする有尾人を退けました。
ダイナレッド(声:沖田さとし/演:新堀和男)は木田博士が“パワーガン”を売ろうとした相手はジャシンカ帝国であったことを忠告すると、その場にかねてから“パワーガン”を手に入れようと暗躍していたジャシンカ帝国のメギド王子(林健樹)と怪人クモシンカ(声:依田英助)、戦闘員シッポ兵が現れました。
ダイナレッド、ダイナブラック(声・演:春田純一)、ダイナブルー(声・演:卯木浩二)、ダイナイエロー(声:時田優/演:柴原孝典)、ダイナピンク(声:萩原佐代子/演:志村忍)は木田博士を守りながらクモシンカやシッポ兵と戦い、木田博士と“パワーガン”は車で駆け付けた夢野に保護されました。
科学戦隊ダイナマン クモシンカ登場のネタバレあらすじ:承
ジャシンカ帝国の本拠地「グランギズモ」に撤退したメギド王子は、父である帝王アトン(声:渡部猛)から“パワーガン”奪取に失敗したことを咎められました。カー将軍(石橋雅史)は“パワーガン”さえ手に入れれば人間が作り出したものをことごとく破壊することができ、憎くきダイナマンをも倒すことができると力説、メギド王子に再起を促しました。
その頃、「木田発明クラブ」に木田博士を送り届けた夢野は、「俺たちは楽しく夢のある発明をしようと誓い合った仲じゃないか」と“パワーガン”を破棄するよう促しましたが、木田博士は“パワーガン”は世界的大発明だとして譲りませんでした。夢野は「ダイナマイトを発明した人間が一生悔やんだように、君も悔やむことになるぞ。そんな恐ろしい発明が許されるとでも思っているのか!」と説得、決してジャシンカ帝国に渡してはならないと警告しましたが、どうしても諦めきれない木田博士は“パワーガン”を抱えて飛び出していきました。
その直後、木田博士は“パワーガン”ごとクモシンカに捕まってしまい、駆け付けたダイナマンに助けられました。木田博士を慕う子供たちは“パワーガン”を回収して逃げ出し、一般人に変装していたシッポ兵に追われる身となりました。ダイナマンは子供たちを助けるためにシッポ兵と戦いましたが、現れたメギド王子が「子供たちの後は追わせんぞ!」とヘリコプターを差し向けてきました。ダイナマンは何とかヘリの爆撃から逃れますが、今度はシッポ兵のバイク部隊、ジャシンカの戦闘機「ギズモスキート」部隊、そしてジープに乗ったクモシンカが容赦なく襲いかかってきました。
科学戦隊ダイナマン クモシンカ登場のネタバレあらすじ:転
星川はヘリにロープをかけて何とかしがみつきましたが、ロープを切られて地面に叩きつけられてしまいました。弾と島も爆撃を受け、南郷はバイク軍団に翻弄され、立花もクモシンカの“クモ爆弾”をくらってしまいます。メギド王子は「やったぞ! 遂にダイナマンをやっつけたぞ!」と勝ち誇りました。
その頃、子供たちは“パワーガン”を人気のない場所に埋め、ケースを投げ捨てました。「木田発明クラブ」に戻った子供たちを待ち受けていたのは何とメギド王子とクモシンカ、シッポ兵たちでした。木田博士は捕まって拘束されており、子供たちはメギド王子から“パワーガン”の在り処を吐くよう脅されましたが、木田博士は本来は悪い人なんかじゃないと必死に抵抗しました。その頃、何とか生き延びていたダイナマンは互いに無事を確認しあっていました。
子供たちはメギド王子たちに“パワーガン”を埋めたと思わしき場所へ連行され、「あそこの木のところ」と嘘をつきました。メギド王子はシッポ兵に“パワーガン”を探すよう命じたその時、周囲に爆音が轟き、五色の爆発と共に変身したダイナマンが姿を現しました。「生きていたのか、ダイナマン…」とうろたえるメギド王子に、ダイナレッドは「俺たちが死んだら、誰が貴様たちの手からこの世を守る? “パワーガン”はダイナマンが命に代えても守る!」と宣言しました。
科学戦隊ダイナマン クモシンカ登場の結末
「爆発!科学戦隊ダイナマン!」遂にダイナマンとジャシンカの“パワーガン”を巡る攻防戦が始まりました。ダイナマンはお返しとばかりにバイク「ダイナファルコン」と四輪車「ダイナマシーン」でシッポ兵に爆撃の雨を降らせました。メギド王子はどさくさに紛れて“パワーガン”を手に入れましたが、すぐさま駆け付けたダイナレッドがキックで“パワーガン”を破壊しました。ジャシンカはなおもヘリからの爆撃でダイナマンを苦しめましたが、ダイナマンは武器「ダイナロッド」をヘリに投げつけて撃墜することに成功しました。
メギド王子は後をクモシンカに任せ、馬に乗って戦場から逃げ出していきました。ダイナレッドは“ダイナ剣・夢の翼”や“ダイナパンチ”“ダイナジャンプスカイハイ”“ドリーム返し”、ダイナブラックは“木の葉隠れ”からの“ストロングシャワー”や“ブラック分身の術”“ブーメランショック”、ダイナブルーは“アタックボード”や“サーフジェット”“フリスビースパーク”、ダイナイエローは“チェーンクラッシャー”や“イエロー雷光落とし”“電光ボール”、ダイナピンクは“ハートブレイクショット”や“ピンクショッキングメロディー”“バラフィナーレ”と個人技を駆使してシッポ兵を蹴散らしていきました。
クモシンカは“クモ爆弾”でダイナマンを追いつめようとしましたが、ダイナマンは“ダイナキック”“ドリームギャラクシー”で反撃、必殺技“スーパーダイナマイト”を炸裂させました。追いつめられたクモシンカは最後の手段として巨大化し、ダイナマンはすぐさま巨大戦闘母艦「ダイジュピター」を発進させました。ダイジュピターからはダイナレッドの乗る戦闘機「ダイナマッハ」が、ダイナブラックとダイナブルーの乗る特殊戦闘車両「ダイナモビル」が、ダイナイエローとダイナピンクの乗る大型トレーラー「ダイナギャリー」が出撃、3機のマシンは合体して巨大ロボ「ダイナロボ」となりました。
ダイナロボとクモシンカは一進一退の攻防を繰り広げ、ダイナロボは“ダイナナックル”“ダイナフラッシュ”でダメージを与えると最後は必殺技“科学剣・稲妻重力落とし”でクモシンカを倒しました。
事件は解決、木田博士は改心して以前のように子供たちに慕われる発明家に戻りました。木田博士は夢野の“空飛ぶ自転車”に対抗してジェットエンジン付きの“空飛ぶジェットヘリ自転車”を発明しましたが、実験に失敗して真っ黒けになってしまいました。それでも木田博士は「失敗は成功の元」とめげず、実験に立ち会ったダイナマンの5人は木田博士にエールを送りました。
以上、映画「科学戦隊ダイナマン クモシンカ登場」のあらすじと結末でした。
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