復讐捜査線の紹介:2010年イギリス,アメリカ映画。1985年に放送されたイギリスBBCのテレビドラマ「刑事ロニー・クレイブン」を、ドラマの演出を手掛けたマーティン・キャンベル監督が映画化した社会派サスペンス作品で、メル・ギブソンが「サイン」(2002年公開)以来8年ぶりに主演を務めています。舞台をドラマ版のイギリス・ヨークシャーからアメリカ・ボストンへと移し、一人娘を何者かに殺されたベテラン刑事が事件の真相を追ううちに巨大な陰謀に巻き込まれていく姿を描いています。
監督:マーティン・キャンベル 出演者:メル・ギブソン(トーマス・クレイヴン)、レイ・ウィンストン(ダリウス・ジェドバーグ)、ダニー・ヒューストン(ジョン・“ジャック”・ベネット)、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ(エマ・クレイヴン)、ショーン・ロバーツ(デヴィッド・バーナム)、デヴィッド・アーロン・ベイカー(ミルロイ)、ジェイ・O・サンダース(ビル・ホワイトハウス)、デニス・オヘア(ムーア)、ダミアン・ヤング(ジム・パイン上院議員)、カテリーナ・スコーソン(メリッサ)、ほか
映画「復讐捜査線」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「復讐捜査線」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
復讐捜査線の予告編 動画
映画「復讐捜査線」解説
この解説記事には映画「復讐捜査線」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
復讐捜査線のネタバレあらすじ:起
アメリカ・ボストン。コネチカット川に隣接する某研究施設付近で三人の遺体が発見されました。
その頃、ボストン市警の殺人課に勤務するベテラン刑事トーマス・クレイヴン(メル・ギブソン)は、自宅を久し振りに訪れてきた一人娘エマ(ボヤナ・ノヴァコヴィッチ)を出迎えますが、彼女は突然鼻血を出して嘔吐してしまい、トーマスは彼女を病院に連れて行こうとしました。しかし、二人が家を出たその時、エマは何者かによって射殺されてしまいました。
トーマスは市警の規定によりエマ殺害事件の捜査から外され、代わりに同僚のビル・ホワイトハウス(ジェイ・O・サンダース)が事件を追うことになりましたが、トーマスは署長から休暇を勧められるもそれを断り、単身で娘の命を奪った犯人の足取りを追い始めました。
復讐捜査線のネタバレあらすじ:承
トーマスはエマの所持品の中から拳銃を見つけ、その持ち主であり、エマが研究生として勤務していたエネルギー開発企業「ノースモア社」の同僚でもあったデヴィッド・バーナム(ショーン・ロバーツ)に接触しました。デヴィッドは守秘義務を盾に何も語らず、その代わりにエマの部屋の鍵をトーマスに渡しましたが、彼女の部屋には荒らされた形跡があり、エマの所持品の中にあったガイガーカウンター(放射線測定器)がエマの形見である髪の毛に反応したことに気付きました。
その一方で、ノースモアの社員であるミルロイ(デヴィッド・アーロン・ベイカー)は会社の機密情報が洩れることを恐れ、隠蔽工作の専門家であるイギリス人のダリウス・ジェドバーグ(レイ・ウィンストン)にノースモア周辺を嗅ぎまわるトーマスの対処を依頼しました。
トーマスはエマの電話記録からメリッサ(カテリーナ・スコーソン)という女性の存在を知り、彼女と会う約束をする一方で、ノースモアのコネチカット川付近にある研究施設の所長ジョン・“ジャック”・ベネット(ダニー・ヒューストン)と接触しました。その夜、トーマスの元にジェドバーグがエマの情報を提供したいと申し出、先日に研究施設付近で発見された遺体の三人は過激な環境保護団体「ナイトフラワー」のメンバーであること、エマはナイトフラワーに接触していた可能性を伝えました。
復讐捜査線のネタバレあらすじ:転
トーマスはデヴィッドから、ノースモアの内情を知ったエマは告発文をジム・パイン上院議員(ダミアン・ヤング)宛てに書いたこと、そして告発文の返答が何もなかったことからナイトフラワーのメンバーを研究施設に入れていたことを知らされました。トーマスは侵入したメンバーがジャックによって放射能を浴びせられて始末されたことを知りますが、その後デヴィッドは何者かに殺害されました。
トーマスはエマがパインとの仲介を依頼した弁護士から、パインは元々ノースモアの顧問弁護士であり、エマはそのことを知らずに告発文を書いたことを知らされます。続いてメリッサと会ったトーマスは、自分がエマをナイトフラワーに引き合わせたことを明かされ、メリッサからエマから預かっていたデータを受け取りました。しかし、メリッサは何者かに襲撃され、脚を失うほどの重傷を負わされてしまいます。エマのデータを確認したトーマスは、ノースモアが違法に核兵器を開発していた事実を知り、彼女はノースモアに口封じのため始末されたことに気付きました。
復讐捜査線の結末
ノースモアの重役ムーア(デニス・オヘア)は、トーマスがエマが持ち出した核物質を通じて被曝したことを確認、トーマスが事実を公表する前に始末するようジャックに命じました。ジャックはトーマスの同僚ビルを買収、トーマスが逮捕した自身の手下らを釈放させてトーマスを襲わせて拘束しますが、脱出したトーマスはエマを射殺した人物を見つけて殺害するとジャックの自宅に乗り込み、ジャックに放射能の混じった牛乳を飲ませてから射殺しました。
その後、ジェドバーグは被曝したトーマスの容態が悪化していることを知り、そして自身も病に侵されており余命幾ばくもないことからノースモアを裏切り、ムーアとミルロイ、そしてパインを射殺しましたが、自らも駆け付けた警備員に射殺されました。そして病状の悪化したトーマスはマスコミにエマのデータを渡してこの世を去りました。
以上、映画「復讐捜査線」のあらすじと結末でした。
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