えきすとらの紹介:1982年日本映画。俳優を目指すも長年エキストラから抜け出せない修五郎は、撮影現場で郁子という劇団員と一緒になりました。意気投合する二人は仲良くなり、初めての配役をもらった修五郎の放送を見ますが出演シーンはカットされていました。このころから二人の関係に暗雲が立ち込め始めました…という、武田鉄也と石田えりの主演による作品です。
監督:朝間義隆 出演者:武田鉄矢(水越修五郎)、石田えり(柿沼育子)、乙羽信子(安達絹代)、鈴木ヒロミツ(菱山淳)、田中邦衛(水越俊一郎)、宮下順子(水越文枝)、加藤嘉(藤本監督)、岸部一徳(兵藤道継)ほか
映画「えきすとら」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「えきすとら」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「えきすとら」解説
この解説記事には映画「えきすとら」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
えきすとらのネタバレあらすじ:起
俳優をめざす水越修五郎はエキストラをやりながら、その日暮らしをしていました。収入も少なく、家賃が払えず、大家の絹代にいつも取り立てられていました。テレビドラマの撮影で警官役をやった修五郎は、寒い海の中で水死体役を2時間も演じる郁子に感動し、焚火をたいて、暖かいの飲みものを買ってきて話をしました。郁子も修五郎と同じ九州の出身で、話が弾み、二人は仲良くなりました。
いつも一生懸命の修五郎に、助監督の菱山が推薦して、初めてドラマの役が回って来ました。喜んだ修五郎は郁子に芝居を見てもらうようになり、郁子から助言をもらい、撮影に挑みました。何度もやり直しをさせられながら撮影は完了し、編集の打ち合わせになりました。尺が長すぎる為カットが必要となり、編集チームが監督に助言をし、修五郎のシーンを全部カットしていましました。そうとは知らぬ修五郎は、自分の部屋に郁子を呼び、二人でドラマを見ましたが、自分のシーンがカットされていたことで、修五郎は落ち込みました。
えきすとらのネタバレあらすじ:承
母の7回忌で故郷に帰った修五郎は、兄の俊一郎の家に行きました。何年経っても芽の出ない修五郎に対し、俊一郎は「故郷に帰って、船宿の仕事を一緒にしよう」と話しました。しかし修五郎は口から出まかせの嘘をつき、金をもらおうとしました。これに怒った俊一郎は、修五郎を殴りつけました。
翌朝、東京に帰るという置手紙と、香典を盗み、修五郎はフェリーに乗っていました。郁子の部屋に行くと、郁子は自分のいる劇団のチケットが売れずに困っていました。そこで修五郎はチケットを全部買いました。郁子は代わりに母の形見の指輪を渡しました。そして公演の練習に励めと言い、修五郎はアルバイトをいくつも掛け持ちし、2人分の生活費を稼ぎ始めました。
演出家の兵藤の厳しい練習に耐え、郁子の劇団の公演が始まりました。公演の最終日、修五郎は観客席で見守りました。終了後、花束を渡し、打ち上げがある郁子の帰りを待って一緒に祝おうと、郁子の部屋に行きました。
えきすとらのネタバレあらすじ:転
時計は深夜1時を回り、帰ろうとした郁子を兵藤が止めました。郁子が部屋に帰ってきたのは明け方でした。そして郁子は修五郎に、兵藤と寝たことを打ち明けました。修五郎は黙って部屋を出て、走って明るくなった街を帰りました。
その後の郁子はグラビア、テレビにと引っ張りだこになっていました。ドラマ収録の休憩中に菱山を見かけた郁子は、修五郎の行方を聞きました。菱山も知らないと言い、カットされた修五郎の出演シーンのスチール写真を見せました。郁子は私が渡すと言って受け取りました。
郁子は修五郎のアパートを訪ねると、大家の絹代が手紙が来ていると言って見せました。修五郎は旅役者一座にいて、今は新潟にいることがわかりました。郁子は新潟に向かいました。そして人づてに聞き、長野県に入りました。一座では修五郎が主役をはり、観客と一体した芝居を見せていました。
えきすとらの結末
郁子はその芝居小屋を見つけて中に入り、修五郎の芝居を見ました。修五郎は昔と変わらず、一生懸命やっていました。芝居が終わり、観客に目をやった修五郎は郁子を見つけました。二人は抱き合いました。
その夜、旅館に二人で泊まり、郁子が「私も付いて行く」と言いました。修五郎は「このまま東京でスターの階段を上りなさい」と言いますが、それならと郁子は「東京に帰って一緒に暮らそう」と言いました。修五郎はそれも「できない」と言いました。
夜が明け、二人は駅のホームにいました。やがて列車が来て乗り込んだ二人は、駅弁を食べていました。修五郎は預かっていた郁子の母の形見の指輪を返しました。車掌のアナウンスでは三陸方面を走っていました。二人は新しい旅立ちをしたのでした。
以上、映画「えきすとら」のあらすじと結末でした。
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