エレベーターの紹介:2011年アメリカ映画。ある投資会社のビルで行われるパーティーの階へ向かうエレベーターが、投資会社会長の孫のいたずらで緊急停止してしまう。復旧せず助けを待つ乗り合わせたメンバーの中に、この会社のせいで一文無しになり自殺した男性の妻が乗り合わせていました。その妻は時限爆弾を体に巻きつけていたことから、エレベーター内はパニックになってしまいます…という内容のパニックホラー映画です。正統派のような作品ですが、間の抜けたコメディシーンや、残忍なスプラッターシーンが挿入されています。
監督:スティーグ・スヴェンセン 出演:クリストファー・バッカス(ドン・ハンドリー)、アニタ・ブリエム(セリーン・フーケ)、ジョン・ゲッツ(ヘンリー・バートン)、シャーリー・ナイト(ジェーン・レディング)、アマンダ・ペイス(マデリン・バートン)、デヴィン・ラトレイ(マーティン・ゴスリング)、ジョーイ・スロトニック(ジョージ・アクセルロッド)、ターミナ・サニー(モーリーン・アサナ)、ワリード・ズエイター(モハメド)ほか
映画「エレベーター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「エレベーター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
エレベーターの予告編 動画
映画「エレベーター」解説
この解説記事には映画「エレベーター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
エレベーターのネタバレあらすじ:起
ウォールストリートにそびえるバートンビルで、投資会社会長ヘンリー・バートン主催のパーティーが開かれようとしています。各方面からパーティーに参加する人たちが集まっていました。
会場までのエレベーターの前では、警備係が身分証のチェックを行っています。投資会社中堅社員のドン・ハンドリーは、婚約者でテレビアナウンサーのモーリーン・アサナと一緒に、同じ社員のマーティン・ゴスリング、パーティーの余興に呼ばれたコメディアンのジョージ・アクセルロッド、顧客の老女ジェーン・レディングが乗りこんだ時、バートン会長が孫娘のマデリンと乗りこんできました。
すると閉所恐怖症のジョージが「定員を守れ」と文句を言い始めます。バートンが会長と知っている社員達は、バートンにゴマをすりはじめます。そんなことはお構いなしのジョージは、はじめから乗っていた警備員のモハメットが中東系なのを見て「テロリストか?」とからかい始めます。
モハメットが怒って言い返していた時、妊娠中のセリーンが乗りこんできます。文句を言うジョージをよそにエレベーターは動きはじめました。
エレベーターのネタバレあらすじ:承
ボタンの前に立っていたマデリンは、息の荒くなったジョージの顔を見ながら、緊急停止ボタンが気になっていました。そして、ジョージの呼吸が激しくなった時、マデリンが緊急停止ボタンを押してしまいます。
エレベーターは急停止し、ジョージがマデリンを怒りはじめます。あまりの暴言に祖父のバートン会長が「お前はクビだ」と言い放ちます。しかしジョージは「別にどうでもいい」と言って、騒いでジョークを飛ばしています。
バートン会長が緊急停止ボタンを解除し、復帰させようとしましたがエレベーターは動きません。そこでバートン会長が、管理室に電話をかけて状況を話すと「緊急時以外は停止ボタンを押してはいけない。修理をよこす」と注意を受けます。
マーティンが「引退の噂は本当ですか?」と聞きます。するとバートン会長は「パーティーで発表する予定だったが本当だ」と言います。するとジェーンが「7500万ドルももらっているから安泰ね」と嫌味を言います。
セリーンがモーリーンに「あなたが、ドンの婚約者?」と話しかけます。モーリーンは「お知り合いなの?」と聞くと、「席が隣だから」とセリーンが言います。すると黙っていたドンがセリーンに白々しく「久しぶりだな」と言います。モーリーンは二人の関係を疑い始めました。
エレベーターのネタバレあらすじ:転
モーリーンはTV局の仲間に、エレベーター内部の様子を動画で中継し始めます。息苦しそうなジョージを見たジェーンが「お酒でも飲んだら?」と酒を渡します。ジョージがある程度酒を飲むと、今度はジェーンが飲み始めます。そしてジェーンは床に座り込んでしまいました。
ジェーンは「息子のニールが戦死した。息子だけが生きがいだった夫は抜け殻になり、何かしようとこの会社の投資話に乗って一文無しになり、拳銃自殺した」と言います。ジョージが「なんでここに来たんだ」と言うと、ジェーンは「夫の復讐の為だ。私は爆弾を持っている」と言ったあと、突然「こんな中で死ぬのは嫌だ」と過呼吸になり急死しました。
セリーンがジェーンの体を調べると、服の下に本当に爆弾がセットされていました。マーティンが警察に通報し、モーリーンがこの状況を中継します。携帯でニュースを見ていると、テレビを見たといって爆弾を作った若者が名乗り出ます。「ジェーンはテロリストじゃない。僕はジェーンの息子の戦友だ。まだなんとかなる。最大2時間で爆発する」と言います。
諦めたのか、セリーンが煙草に火を付けます。するとドンが「煙草を吸うな、お腹の子のことを考えろ」と言います。そこでセリーンが「父親づらするな」と言った事から、モーリーンが「すべてを話してよ」と怒りだします。ドンは「同じ職場でつい出来心でやってしまった」と言います。
エレベーターの結末
ドンが「時間がない。扉をこじ開けて外のボタンを押したら動くかもしれない」と言って、全員で扉をこじ開け、ドンが杖を使ってボタンを押します。するとエレベーターが急降下しました。電灯が復旧すると、ドンの片腕はちぎれていました。
ジョージが、「爆弾を、扉をこじ開けて投げ捨てよう」と言います。「ジェーンの体に巻き付いているのにどうやって?」と言うと、「切断するんだ」と言います。モハメットが持っていた小型ナイフでやろうという事になると、バートン会長が「ワシがやる」と言って、ジェーンを切りはじめます。
そして「内臓を取り出して骨を折るぞ、手伝え」と言います。ジョージが「助かったら一人100万ドルくれるか?」と聞くと、「助かればやる」とバートン会長が言います。全員で内臓を掴み出し、背骨を折りはじめます。
その時、救助隊がやって来ました。外側から扉をこじ開けて一人ずつ引き上げます。しかし太ったマーティンは扉の隙間を通れず、残されました。救助隊が「手動でブレーキをかけながら下に降ろすから待ってろ」と言います。
マーティンとジェーンの死体を乗せたエレベーターが下降し始めます。その時、爆弾が爆発しマーティンは死んでしまいました。
助かったジョージは「イランは核を作っているのか?」とモハメットに聞きます。モハメットは取り合わず、妻に電話していましたが切られてしまいます。そこへバートン会長がマデリンを連れて歩いて行きます。ジョージは「100万ドルの話は忘れていないだろうな」と言うのでした。
以上、映画「エレベーター」のあらすじと結末でした。
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