ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~の紹介:2020年アメリカ映画。幼い頃からヨーロッパ最大の歌合戦『ユーロビジョン』出場を夢見るラーズ。幼馴染のシグリットとともに、ファイア・サーガというユニットを組んで歌手活動をしていましたが、いい歳になっても一向に売れる気配がありません。ラーズの父親をはじめ町の人たちからラーズは笑い者にされています。それでも諦めずにラーズは自分の夢を追いかけ続けるコメディ映画です。2021年アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされ、劇中歌が話題となっています。『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』でメアリーを演じるなど、多くの話題作に出演しているレイチェル・マクアダムスがシグリットを演じます。
監督:デヴィッド・ドブキン 出演:ウィル・フェレル(ラーズ)、レイチェル・マクアダムス(シグリット)、ピアース・ブロスナン(エリック)、ダン・スティーブンス(アレキサンドル)、ほか
映画「ユーロビジョン歌合戦」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ユーロビジョン歌合戦」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~の予告編 動画
映画「ユーロビジョン歌合戦」解説
この解説記事には映画「ユーロビジョン歌合戦」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ユーロビジョン歌合戦 ファイアサーガ物語のネタバレあらすじ:起
アイスランドの小さな田舎町ブーザヴィーク。ラーズは少年の頃、テレビで放送されていたヨーロッパ歌合戦『ユーロビジョン』を見て、歌手になる夢を抱きます。「歌手になって、ユーロビジョンで優勝する!」と発言をすると周りは大笑い。そんな皆の前でラーズは「絶対この夢を叶える!」と言い切ります。幼馴染の少女シグリットもまた、ユーロビジョンに憧れを抱きます。
そして現在、中年になったラーズは幼い頃に抱いた夢を追いかけ、実家に住みながらシグリットとデュエットを組んで歌を続けています。いい年齢になっても歌手を目指していたため、ラーズは父親のエリックをはじめ、町の人たちから恥だと軽蔑されています。一方、シグリットは教師という立派な仕事を持ち、美人で憎めない性格。周りからの評判も上々です。
町のバーでライブをしても、既製音楽しか歌わせてもらえず、オリジナル曲を歌おうとするものなら、観客から大ブーイングが起こり、鉄板の『ヤォヤォ・ディンドン』を歌わされます。ラーズはこんな町はもううんざりだと怒り、シグリットがなだめます。
ユーロビジョン歌合戦 ファイアサーガ物語のネタバレあらすじ:承
ユーロビジョン、アイスランド予選選考会では、圧倒的歌唱力のカティアナが予選を突破すると確信しています。一方、中央銀行の総裁ヴィクトールは、アイスランドに優勝をしてほしくありません。なぜなら、優勝してしまうと、次回ユーロビジョン開催国になってしまい、国の財政が破綻してしまうからです。
予選の定員は12組なのにまだ11組しか決まっていません。カティアナが優勝するに決まっているから適当に選べばいいと、くじ引きをし、なんとファイア・サーガが予選に出場することが決まります。ラーズは大喜びで町にアピールしますが、それでもみんなからバカにされます。シグリットは予選大会に出場できたことを妖精のエルフに感謝を伝えに行きます。シグリットはエルフを心から信じていましたが、ラーズは全く信じていませんでした。
アイスランド予選大会当日。ラーズもシグリットも張り切っています。しかし、ラーズは張り切りが空回りし、テレビの前で大恥をかいてしまいます。予選大会は大失敗に終わり、再び周りから笑いものに。あまりの恥ずかしさに、ラーズもシグリットも出演者参加の船上パーティーに参加をしませんでした。
すると、船上パーティーの船は海の上で大爆発。カティアナをはじめ、アイスランドを代表する歌手たちは全員亡くなってしまいます。これにより、自動的にファイア・サーガが繰り上げ予選突破となり、ユーロビジョンの出場権を獲得します。複雑な気持ちでしたが、ラーズとシグリットは夢のユーロビジョンに出場できることをとても喜びます。
ユーロビジョン歌合戦 ファイアサーガ物語のネタバレあらすじ:転
ラーズとシグリットはユーロビジョン会場のスコットランドへと降りたちます。2人はいい感じになり、キスをしようとしますが、我に返ったラーズは音楽に集中したいからとキスを拒みます。シグリットは残念そうな表情を見せますが、音楽を第一に考えることに納得をします。
リハーサルにて憧れのユーロビジョンの舞台に立ち、ラーズもシグリットも感動です。リハーサルを始めると、シグリットには見覚えのないダンサーが現れます。アイスランドができるだけ恥をかかないようにと、国が有名な演出家を雇ってくれたようです。ファイア・サーガの世界観と違うため、シグリットは戸惑います。サウンドも変わってしまい、シグリットはいつものように歌えません。なんとかシグリットは歌い、その歌声と美貌に、ロシア代表のアレキサンドルはシグリットに猛アプローチをかけてきます。
ファイア・サーガは出演者のパーティーに招待されます。シグリットはラーズと会場で過ごしたかったようですが、アレキサンドルに強引に連れていかれ、ラーズとは離ればなれに。最初は恥ずかしかったシグリットでしたが、だんだんとその場に慣れ、お酒の力もあり、シグリットは今までで一番情熱のこもった歌を歌うことができました。
ラーズは自分ではあそこまでシグリットの才能を引き出せなかったと、アレキサンドルに嫉妬感情を抱き、仕事があるからとシグリットを置いてパーティー会場を後にします。その後もアレキサンドルはシグリットに一緒にグループを組んで歌わないかと勧誘をしてきます。明け方、シグリットがホテルの部屋に戻ると、ラーズと出演者の一人ミタが一緒に寝ているところを見てしまいます。シグリットは怒って部屋を飛び出します。
リハーサルでへんてこな衣装を用意されて不満顔のシグリット。ラーズはアレキサンドルによる嫉妬、シグリットはミタの嫉妬によってファイア・サーガの2人は舞台の上で大げんか。シグリットは衣装を引き裂き、音楽は前のバージョンがいいと怒って会場を後にします。
シグリットはその後、ホテルで1人感情のままに歌います。感情が落ち着いた頃、ミタと話すと、ラーズを何度誘っても拒まれたという話を聞き、ラーズとミタが寝ていたのは誤解だったとわかります。
ユーロビジョン歌合戦 ファイアサーガ物語の結末
準決勝当日、お互いに謝り、ラーズとシグリットは仲直りをします。ラーズは考え直してくれて、音楽は前のバージョンに戻してくれました。そして本番。順調に歌い、観客からはいい反応が返ってきます。しかし、シグリットの長すぎるスカーフの衣装が機械に巻き込まれて大ハプニング!ケガをしながらも2人はなんとか最後まで歌いきりましたが、会場には笑い声が響きます。
それにショックを受けたラーズは早々に会場から立ち去ります。2人が立ち去ったあとにパラパラと拍手が沸き起こりますが、2人はそれに気づきませんでした。ラーズはアイスランドに帰ると言い出します。シグリットは必死でラーズを止めますが、もう笑い者になりたくないと空港へ向かってしまいます。
シグリットは会場に戻ってアレキサンドルとともに結果発表を待ちます。すると、アイスランドはぎりぎり予選を突破し、決勝戦に進出することができました。シグリットは喜びましたが、ここにラーズがいないことを悲しみます。
翌日、アイスランドに戻ったラーズは父親と同じ漁師になるべく海に出ています。海の上でも笑い者にされてラーズはうんざり。すると、今まで認めてくれなかった父エリックが、準決勝で最後まで諦めずに歌った姿に感動したと認めてくれました。すると、漁師仲間がファイア・サーガが決勝に進出したと教えてくれ、それを知らなかったラーズは大急ぎで空港へと向かいます。
その途中、ヴィクトールがラーズを車で拾ってくれます。ラーズは寄りたいところがあると妖精エルフの家に立ち寄り、感謝を伝え、シグリットと仲直りができることをお願いします。すると、ヴィクトールが後ろからラーズの首を絞め、「優勝されたら困る、船を爆発させたのは自分だ」と発言をします。そう言った後、ヴィクトールは倒れます。
その背中には小さなナイフが刺さっていました。ラーズは振り返ってエルフの家を見てみると、バンっとドアが閉まります。エルフを信じていなかったラーズは、エルフの存在を確信し、心からの感謝を伝えます。
急いで飛行機に乗ったラーズはファイア・サーガの順番にぎりぎり間に合います。シグリットは、予定通りの歌を歌おうとすると、ラーズは違うメロディーを弾き始めます。それは2人のふるさとを思った歌でした。
シグリットの圧倒的な歌唱力でファイア・サーガは大歓声の中に包まれ、ラーズとシグリットは舞台上でキスをします。準決勝と違う歌を歌ったことでファイア・サーガは失格をしてしまいましたが、高く評価をされました。2人が故郷へ帰ると町の人は大歓声で出迎えてくれました。
時は流れて、ファイア・サーガは地元でライブをしています。ラーズは赤ちゃんを抱えて歌っています。観客に「ユーロビジョンの歌を歌う?」と聞くと相変わらず「ノー!ヤォヤォ・ディンドンがいい!」との返答。あきれ顔のラーズでしたがなんだかうれしそう。そして『ヤォヤォ・ディンドン』をみんなと一緒に歌ってこの映画の幕は閉じます。
以上、映画「ユーロビジョン歌合戦 ~ファイア・サーガ物語~」のあらすじと結末でした。
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