ファンシイダンスの紹介:1989年日本映画。シブがき隊を解散して俳優に挑んだモックンこと本木雅弘の映画初主演が本作です。実際に頭を剃り上げ、坊主という難しい役柄を見事に演じきりました。今や名の知れた周防監督の一般向けに見せる最初の作品でもありました。
監督:周防正行 出演:本木雅弘(塩野陽平)、鈴木保奈美(赤石真朱)、大沢健(塩野郁生)、彦摩呂(笹木英峻)、田口浩正(信田珍来)、近田和正(慈安)、渡浩行(良好)、ポール・シルバーマン(洋西)、竹中直人(北川光輝)、ほか
映画「ファンシイダンス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ファンシイダンス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ファンシイダンス」解説
この解説記事には映画「ファンシイダンス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ファンシイダンスのネタバレあらすじ:起
ロックバンドをやっている普通の大学生だった塩野陽平(本木雅弘)の実家はお寺でした。長男である陽平はいずれは坊主を継がなければならない、坊主になることを決心し、恋人の真朱(鈴木保奈美)を置いて弟の郁生(大沢健)と共に田舎の禅寺に資格をとるための一年間の修行に入ります。
軽い気持ちで入ったお寺の修行は想像を越えて辛く厳しいものでした。朝も早く起床し、食べるものも質素、先輩達のしごきもあって、生活はストイックそのものです。
しかし陽平は先輩達がキャバクラに行ったり、つまみ食いをするなど、時折抜いてサボる姿を見習い、ストイックな生活の抜きどころを覚えて行ったのです。こうして修行の日々にも慣れ、陽平の気持ちは少しずつ仏門に惹かれていきました。
ファンシイダンスのネタバレあらすじ:承
そんなある日、友人のアツシが禅寺にやってきました。アツシは真朱が別の男と付き合ったのだと話します。落ち着いて話を聞いていた陽平でしたが、心中穏やかではありませんでした。
真朱が陽平を訪ねてきました。彼女の誕生日すら忘れる陽平に怒っているようです。陽平は久々に会う真朱に気持ちが高まり、愛を確かめ合おうとしますが、先輩達に見つかってしまい大目玉を食らってしまいます。
罰として陽平は名物住職である南択然老師の元での修行を言い渡されます。少しボケてきている老師でしたが陽平にとってはとても心地がよくとてもいい環境だったのです。
こうして陽平達の修行期間である1年の期間が、あと僅かという所まで迫ってきました。
ファンシイダンスのネタバレあらすじ:転
もうすぐ修行が終わることに陽平は喜びを隠せません。しかし陽平は修行僧のリーダー的役目である首座に任命されてしまい、これにより修行の期間が延びてしまいました。落胆を隠せない陽平でしたが、老師の言葉に発奮した陽平はより一層修行に励んでいきます。
そして修行と悟りの大問答を答えていく儀式である法戦式の当日がやってきました。陽平は郁生らと共に修行の集大成である儀式に挑みます。これが終わればいよいよ住職という資格が手にはいるのです。
ファンシイダンスの結末
一年間の修行の成果を発揮し、難しい問答も立派にこなしていきます。しかし日頃から陽平を嫌っている寿流から「修行中の身でありながら時折女人(真朱)と会っているようだが、どういうつもりなのか?」と意地の悪い質問をされます。これに対し陽平は「あるがままなり」と答えるのでした。
すると陽平の様子を見ていた真朱が立ち上がり、キスを求めます。陽平は真朱の元へ向かい、彼女の希望通りキスをしました。この行為が問題となり、陽平に破門を言い渡されそうになりますが、住職である南択然老師が止め、破門は免れました。
陽平は老師の元で再び修行することになったのです。
以上、映画「ファンシイダンス」のあらすじと結末でした。
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