マリー・アントワネットに別れをつげての紹介:2012年アメリカ映画。2002年にフェミナ賞を受賞したシャンタル・トマの小説「王妃に別れをつげて」が原作となっています。フランス王妃マリー・アントワネットに心酔している朗読係の視点から、新たな切り口でフランス革命勃発からの4日間を描いています。2012年2月に第62回ベルリン国際映画祭のオープニング作品として上映されています。
監督:ブノワ・ジャコ 出演者:レア・セドゥ(シドニー・ラボルド)、ダイアン・クルーガー(マリー・アントワネット)、ヴィルジニー・ルドワイヤン(ポリニャック夫人)、グザヴィエ・ボーヴォワ(ルイ16世)、ノエミ・ルボフスキーレ(カンパン夫人)ほか
映画「マリー・アントワネットに別れをつげて」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マリー・アントワネットに別れをつげて」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マリー・アントワネットに別れをつげての予告編 動画
映画「マリー・アントワネットに別れをつげて」解説
この解説記事には映画「マリー・アントワネットに別れをつげて」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マリーアントワネットに別れをつげてのネタバレあらすじ:起・変わらぬ日常
1789年7月14日。圧政に苦しむ民衆によりバスティーユが陥落し、フランス革命が勃発します。何も知らないヴェルサイユの住人は、いつもと変わらぬ華やかな日常を送っています。王妃マリー・アントワネットのお気に入りの朗読係シドニーは、早朝から王妃に呼び出されます。シドニーは朗読係という立場でありながら、密かに王妃に心酔しています。そのためシドニーは、侍女たちの女子トークから取り残され気味です。フランス革命から隔離されたようなヴェルサイユの使用人たちは仕事に励み、合間に飲んで、踊って、楽しく過ごしています。
マリーアントワネットに別れをつげてのネタバレあらすじ:承・無償の愛
7月15日。バスティーユ陥落の報にヴェルサイユは騒然となります。シドニーは歴史編纂官のモローから、バスティーユ陥落の後は国中に暴動が広がっていくだろうと聞かされます。革命の脅威が宮殿に押し寄せる中、シドニーは王妃の事が心配になります。「286の首を打ち落とさなければならない!」と書かれたギロチン・リストに貴族たちは震え上がります。中には、自身の名前を見つけ気絶する者も出ています。リストの上位には王妃だけでなく、王妃の寵愛を受けていたポリニャック夫人も書かれています。身の危険を感じ始めた王妃は、ポリニャック夫人への真剣な想いをシドニーに打ち明けます。複雑な心境になるシドニーでしたが、王妃の想いを酌み、ポリニャク夫人を連れてくるため彼女の自宅を訪ねます。そこでシドニーは、睡眠薬を飲んで熟睡するポリニャック夫人の寝姿を、嫉妬と羨望の眼差しで眺め、諦めて引き返します。
マリーアントワネットに別れをつげてのネタバレあらすじ:転・シドニーの選択
7月16日。激しく混乱するヴェルサイユで、国王ルイ16世は逃亡せずに留まることを決心します。不安に苛まれる王妃に、ポリニャック夫人が歩み寄ります。廷臣の前でしっかりと肩を抱き合い、部屋へ向かう2人の背中に、シドニーは燃えるような視線を投げかけます。終着することのない混乱の中、シドニーは改めて王妃に忠誠を誓います。王妃に再び呼ばれたシドニーは、王妃がポリニャック夫人に切々と愛を語ってる場面を目撃します。愛する者のため王妃は、ポリニャック夫人にフランスから逃亡することを勧めます。王妃の心中を知ってか、知らぬか、ポリニャック夫人はあっさりと了承します。王家に忠実だった廷臣も召使いも、革命の渦に飲み込まれたヴェルサイユから我先と逃げ出します。
マリーアントワネットに別れをつげての結末:最後の務め
7月17日。国王は妻子を残し、革命鎮圧のためにヴェルサイユを出ます。国王の身を案じる王妃は、万が一に備えて書いた全権限を国民に委ねる趣旨の演説原稿をシドニーに読ませます。その後、王妃はシドニーの忠誠心を利用して、彼女にポリニャク夫人の身代わりになるように命令します。一歩間違えれば、身代わりのシドニーが殺される可能性があります。王妃と運命を共にするつもりのシドニーはショックを受けますが、従僕と小間使いの扮装をしたポリニャク夫妻と共に馬車でスイスへ逃亡します。孤児で元王妃の朗読係シドニーは、王妃の命令に従いヴェルサイユを去り、誰でもなくなります。
マリー・アントワネットに別れをつげてのあらすじと結末でした。
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