1994年フランス作品 監督:ジェラール・コルビオ 出演者:ステファノ・ディオニジ、エンリコ・ロ・ヴェルソ、エルザ・ジルベルスタインほか
映画カストラートの紹介:ボーイソプラノを維持するために去勢された歌手をカストラートという。男性の声変わりを阻止する為主に宮廷につかえるカストラート。カストラートの中でも名が知れたファリネッリをモデルにした残酷かつ甘美な映画作品。周りの豪華なセットにも目が離せません。
映画「カストラート」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カストラート」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「カストラート」解説
この解説記事には映画「カストラート」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画 カストラートのあらすじ1
幼い少年ファリネッリはカストラート養成学校に行く身分。学校には同じ年頃の少年達が沢山入学しているのだが、ある日学校のテラスで「ファリネッリ!お前もこうなるぞ!」と彼の前で飛び降り自殺する少年が現れる、彼は去勢されてしまったのだ。その残酷さに嘆いて身投げしてしまったのだった。
映画 カストラートのあらすじ2
当のファリネッリは持って生まれた美声で学校に入学させられ、兄は作曲家志望という身分。兄は弟の美声を使用し自分の冴えない曲でもさも華が有る様に内面化利用しているのだった。ファリネッリは学校でカストラートになるために去勢の手術を受ける事に術後の彼の体調は最悪で熱は出るわ、生死をさまよう程になる。
映画 カストラートのあらすじ3
無事生還した彼に待っていたのはカストラートとしての練習の日々であった。兄はひたすら曲を作っては彼に歌いさせ、当のファリネッリは四六時中歌の世界に浸かりぱなし、彼の歌声は男女共に賞賛を浴びる様になり、小さな町のチンケな歌劇に茶々を入れて本家の歌を観客に聴かせ去って行ったりと派手な行為もする様になる。
映画 カストラートのあらすじ4
彼の噂は徐々に広まり悪魔でも弟>兄の関係にも関わらずプライドが変わらない兄。そしてイギリス国王と皇太子に利用されていることに苦悩するファリネッリ。
国王側のオペラと貴族側のオペラ、彼は国王側のオペラは天才作曲家ヘンデルが主催した音楽団体に背を向け、貴族達が用意したヘンデルに立ち向かうべき音楽団体に参加し歌劇を大成功させる。彼の歌声を聞いて失神する貴婦人まで表れる程、彼の歌声は喝采を浴びた。
映画 カストラートの結末
一方去勢されたことにより子供を作る事ができない、そんな彼には恋人のアレクサンドラと度々身体を重ねるがいくら抱いても自分には子供を持つ事ができないという事実に苦悩させられつつもラストは彼女とのベッドシーンの後、兄は自分には無い弟の偉大さ、自ら弟を縛っていた事から開放するかのごとく弟の元を去る。
この映画の感想を投稿する