ファイティング・ファミリーの紹介:2019年アメリカ映画。プロレスの本場アメリカWWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)に憧れるイギリスの少女はチャンスをものにするも、厳しさに勝てずイギリスに帰ることになります。しかし、家族の励ましを受け、再びWWEに挑戦し夢をかけたタイトルマッチに挑みます。『ファイティング・ファミリー』は、実在のレスラー”ペイジ”ことサラヤ・ジェィド・べヴィスと彼女のプロレス家族の夢を実現する物語です。プロレスファンはもちろん、夢に向けて頑張る女性などに勇気を与えてくれる映画です。プロレスに興味のない人も、この映画を見たらプロレス好きになるかもしれません。
監督:スティーヴン・マーチャント 出演:フローレンス・ピュー(サラヤ・ナイト / ペイジ)、レナ・ヘディ(ジュリア・ナイト)、ニック・フロスト(リッキー・ナイト)、ジャック・ロウデン(ザック・ナイト)、ヴィンス・ヴォーン(ハッチ・モーガン)、ドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソン(本人役)
映画「ファイティング・ファミリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ファイティング・ファミリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ファイティング・ファミリーの予告編 動画
映画「ファイティング・ファミリー」解説
この解説記事には映画「ファイティング・ファミリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ファイティングファミリーのネタバレあらすじ:起・イギリスから憧れのWWEへの挑戦
イギリスで暮らす幼いザック(ジャック・ロウデン)は、プロレスの本場、アメリカWWEの王者ロックをテレビで見て興奮します。しかし、幼い妹のサラヤ(フローレンス・ピュー)は他の番組を見たく、二人は喧嘩になりますが、父はザックにプロレス技を教えます。ザックとサラヤの両親、父リッキー(ニック・フロスト)母ジュリア(レナ・ヘディ)はプロレスラーです。しかし、サラヤはレスラーになりたくありませんでした。
(映画は数年後、18歳のサラヤのシーン)サラヤはプロレスの世界に入り、ブリタ二ーというリングネームで、ザック、両親と共にリングで活躍します。しかし、彼らの団体は数十人の観客を集めるだけです。一家はWWEで活躍するのが夢で、彼らはWWEにテープを送ります。
町でプロレスイベントのチラシを配るサラヤ、しかし、人々はプロレスをバカにします。ザックは子供達にプロレスを教え、婚約者もいます。ザックは婚約者の両親にサラヤと家族を連れていきますが、ザックはサラヤと両親に普通に振る舞うよう頼みます。真面目そうな婚約者の両親はプロレスに無知で、失礼な発言を繰り返します。サラヤ達は、プロレスへの熱意を語りますが相手にされません。
そんな中、WWEのコーチであるハッチ(ヴィンス・ヴォーン)から電話が来て、サラヤとザックにトライアウト(オーディション)のチャンスが与えられます。大喜びのサラヤ達。WWEを知らないザックの婚約者の両親に、WWEはプロレス最高の世界だと説明します。
ファイティングファミリーのネタバレあらすじ:承・WWEで奮闘するサラヤ
ロンドンのトライアウト会場についたザックとサラヤは、憧れのロック(ドウェイン”ロック”ジョンソン)に偶然会います。アドバイスを求めるザックにロックは大声で怒鳴りながら、二人を励まします。
リングでWWEのコーチ、ハッチによるトライアウトが始まり、「なぜレスラーに?」という質問がきます。サラヤは自らのリングネームを『ペイジ』にし、経歴を語りますが、鬼コーチのハッチは、ペイジのリングネームはレスラーらしくないと厳しい態度を取ります。トライアウトが終わり、名前を呼ばれたのはサラヤのみ。彼女はザックが落ちたことに失望し、ハッチに抗議します。
サラヤは、ザックが行かないならWWEへは行かないと言います。ハッチは「候補者は他にいくらでもいるぞ、10秒で決めろ」と言います。ザックはサラヤに「家族のために行ってくれ」と言い、サラヤはフロリダへ行くことにします。
WWEへの旅立ちの日、サラヤと両親は抱き合い別れます。
フロリダでのトレーニング初日、サラヤはアメリカ人レスラーから「イギリス英語がおかしい」と笑われます。ハッチの厳しいトレーニングが始まり、脱落者も出ます。中には、プロレス経験のないモデル出身者もいて、サラヤは彼女から肘打ちをくらい、仕返しに平手打ちをします。怒ったハッチはサラヤに謝罪させます。
サラヤはホームシックになり、イギリスの家族と連絡し、実力よりもモデルなど容姿も重視されるWWEの内情を話しますが、両親から励まされます。ザックはWWEに行けなかったショックから、サラヤからの電話に出ません。
ファイティングファミリーのネタバレあらすじ:転・イギリスに帰るサラヤ
WWEのリングに上がるサラヤ、対戦相手からイギリス人の歯並びが悪いことをバカにされますが、緊張のため何も言えません。美しいレスラーのビキニを期待したファンからもブーイングを浴びます。サラヤは周囲とも馴染めず、よそ者扱いされて悩みます。
サラヤは金髪に変えイメージチェンジを図り、トレーニングをしますが、相変わらず周囲のアメリカ人レスラーとうまくいきません。ある日ハッチから「イギリスに帰るか?」と言われ、サラヤも帰国します。イギリスに帰ったサラヤはザックに「WWE は想像以上に厳しい世界、もうだめかもしれない」と告白します。久しぶりの故郷のリングでザックと対戦するサラヤ、WWEからのスターというサラヤがザックを倒す筋書きになります。しかし、ザックはサラヤを倒して勝ってしまい、サラヤとはもう口も聞きません。
サラヤは父に「もうアメリカへは戻りたくない」という心境を告白、父は怒りますが母に慰められます。ザックは飲み屋で喧嘩し、サラヤに「口を聞かないのはお前がWWEを諦めたからだ」と言います。サラヤは父から「イギリスに残るのならそれでもいい」と慰められます。しかし、WWEのトレーニングにサラヤは戻ります。驚くハッチ。サラヤは厳しいトレーニングを再開します。
ファイティングファミリーの結末:WWEでの夢をかけたタイトルマッチ
リングに戻ったサラヤは、アメリカ風の激しい技で観客を沸かせ、ハッチも満足します。試合後、ハッチからWWEの大イベント”レッスルマニア”への参加のチャンスが与えられます。
レッスルマニア当日、緊張するサラヤは憧れのロックに会います。ロックはサラヤの家族に電話しますが、父はいたずら電話だと思って切ります。サラヤが掛け直し、父と家族は本物のロックだと分かり驚きます。ロックは、サラヤが明日タイトルマッチでチャンピオンのA.J.リーと戦うことを告げます。
試合当日、ハッチが来てもドアを閉めるサラヤはザックと電話し、励まされます。1万5千人の大観衆の中、サラヤが登場、リーに平手打ちをくらい、激しい言葉で罵られます。イギリスでは両親、そしてザックもテレビで見守ります。サラヤは反撃し、リーを倒して3カウントを取って勝ち、新チャンピオンになります。
サラヤは「こここそ私の家、もうよそ者でない」と、ベルト片手に大喜び。観客も新しいスターを祝福します。ロックとハッチも満足そうにサラヤを見つめます。イギリスでは父は泣き、ザックと母も喜びます。
映画の最後の字幕、サラヤはその後もWWEのスターであり、女子プロレス界に大きな影響を与えたこと、ザックはその後もプロレスラーであり、レスリングスクールで指導すること、ロックは俳優としても大成功していること、が流れます。
以上、映画「ファイティング・ファミリー」のあらすじと結末でした。
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