沈黙の断崖の紹介:1997年アメリカ映画。スティーヴン・セガール主演の「沈黙」シリーズの1作品となるアクション映画です。日本では公開当時「沈黙シリーズ完結!」と謳われたものの、結局シリーズは完結することなく今日に至っています。セガールが今回演じるのはアメリカ環境保護庁の調査官であり、有毒な産業廃棄物の不法投棄を調査するうちに裏側にうごめく巨大な陰謀に立ち向かっていきます。
監督:フェリックス・エンリケス・アルカラ 出演者:スティーヴン・セガール(ジャック・タガート)、マーグ・ヘルゲンバーガー(サラ・ケロッグ)、クリス・クリストファーソン(オーリン・ハンナ)、ハリー・ディーン・スタントン(コットン)、スティーブン・ラング(アール・ケロッグ)、ブラッド・ハント(オーリン・ハンナ・ジュニア)、レヴォン・ヘルム(ボブ・グッドール)、ブルー・デッカート(チック・ラーセン)、エド・ブルース(ロイド保安官)、マーク・コリー(ハッチ)、アレックス・ハーヴェイ(シムズ)ほか
映画「沈黙の断崖」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「沈黙の断崖」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
沈黙の断崖の予告編 動画
映画「沈黙の断崖」解説
この解説記事には映画「沈黙の断崖」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
沈黙の断崖のネタバレあらすじ:起
アメリカ環境保護庁の調査官ジャック・タガート(スティーヴン・セガール)は、親友だった同僚のフランクの謎の死を受け、彼が生前追っていたケンタッキー州の田舎町での調査を引き継ぐため現地へと向かいました。フランクはこの町を牛耳る巨大企業「ハンナコール社」が有毒な産業廃棄物を山に不法投棄しているとの情報を掴んでいましたが、その後事故死に見せかけて殺害されたのです。
ジャックは現地の牧師ボブ・グッダール(レヴォン・ヘルム)に協力を求め、閉鎖的な町の住民たちと溶け込むために、大工仕事のボランティアを買ってでました。しかし、町の人々はハンナコール社を恐れて中々ジャックに協力しようとせず、中にはジャックに対して余計な詮索をするなと忠告する者もいました。
そんなある日、教会のミサに参加したジャックは、過去のある事件により町で孤立しているという女性サラ・ケロッグ(マーグ・ヘルゲンバーガー)と知り合いました。
沈黙の断崖のネタバレあらすじ:承
ジャックは謎の二人組から嫌がらせを受けますが、余裕で受け流しました。この二人組はハンナコール社の社長オーリン・ハンナ(クリス・クリストファーソン)の息子で取締役のオーリン・ジュニア(ブラッド・ハント)が捜査妨害のために雇った者たちでした。ジュニアはジャックを始末するよう部下たちに命令しました。
サラは鉱山の事故で亡くなったという父から養蜂の仕事を受け継いでいましたが、近頃は自分が作ったハチミツが売れないことから、ジャックは彼女の生活を支援しながら近づいていきました。少しずつジャックに心を開いていったサラでしたが、ジャックが拳銃を所持していることに疑問を感じました。
一方、ジャックは相変わらず嫌がらせをしてくるジュニアの手下たちを叩きのめしましたが、ハンナコール社に買収された保安官のロイド(エド・ブルース)がジャックを傷害罪で逮捕しようとしました。ボブのとりなしで事なきを得たジャックは、図書館で過去の新聞記事を調べ、その結果、サラが父親殺しの容疑者として逮捕されたものの証拠不十分で釈放されたことを知ります。
その後、サラの家に彼女の兄アール(スティーブン・ラング)が久しぶりに帰宅してきました。アールはサラにジャックとは深く付き合うなと忠告しました。
沈黙の断崖のネタバレあらすじ:転
オーリン親子はロイドを使ってジャックを罠にはめるよう目論みましたが、ジャックは自らの正体を明かして対抗しました。ジャックの正体を知ったサラは情報収集のために自分を利用したのかと憤りましたが、考え直して、父が遺した地図を提供しました。ジャックは早速現地へと向かいましたが、ハンナコール社は性懲りもなく妨害を仕掛けてきました。何とか敵をかわしたジャックは、町の人々に団結してハンナコール社に立ち向かうよう促しますが、誰一人として立ち上がる者はいませんでした。
やがて町は祭りの季節を迎え、ジャックはサラに絡んできたジュニアを撃退しました。ところが、祭りの途中でボブの教会が放火され、現場に駆け付けたジャックの元にアールが現れました。アールは自分がハンナコール社に協力していたことを認め、廃棄物が棄てられているという炭鉱へ案内すると申し出ました。サラは兄がジャックを罠にかけようとしていることに気付いていましたが、アールはサラの養蜂箱に火を放ち、彼女を閉じ込めてしまいました。
沈黙の断崖の結末
かねてからアールに不信感を抱いていたジャックは、彼こそが父親殺しの真犯人であり、その罪をサラに着せたことに気が付きました。ジャックはアールに案内されるがまま炭鉱の中に入り、待ち構えていたジュニアの手下らと交戦しました。その時、ジュニアは炭鉱を爆破、ジャックは脱出したもののアールや手下らは生き埋めになりました。
サラを助け出したジャックは、彼女に証人になるよう求めると上司に連絡しましたが、実は上司もまたハンナコール社に買収されており、フランクをハンナコール社に売ったのも上司の仕業でした。オーリン親子は裁判にかけられましたが、ジャックの上司が証拠を隠滅したことにより、軽い罰金刑に終わりました。
ジャックは上司の罪を暴いて逮捕すると、捜査官を辞めたと嘘をついてオーリン親子を欺き、まずジュニアを手下共々叩きのめして、これまでの悪事全てを告発させ、FBIを引き連れてカジノで豪遊しているオーリンの元に乗り込みました。オーリンはFBI捜査官に発砲しましたが、ジャックはオーリンの肩を撃ち抜き、生きて罪を償うよう命じて逮捕しました。
全てを終えたジャックはサラに新しい養蜂箱を渡し、感極まったサラはジャックに抱きつきました。
以上、映画「沈黙の断崖」のあらすじと結末でした。
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