超新星フラッシュマンの紹介:1986年日本映画。『スーパー戦隊シリーズ』第10作『超新星フラッシュマン』の劇場版第1作となる書き下ろしのオリジナル作品です。地球上のあらゆる生物の遺伝子を掛け合わせて作られた最強の改造生命体に立ち向かうフラッシュマンの戦いを描きます。
監督:山田稔 出演者:垂水藤太(ジン/レッドフラッシュ)、植村喜八郎(ダイ/グリーンフラッシュ)、石渡康浩(ブン/ブルーフラッシュ)、中村容子(サラ/イエローフラッシュ)、吉田真弓(ルー/ピンクフラッシュ)、丸山裕子(マグ)、広瀬裕(レー・ワンダ)、萩原佐代子(レー・ネフェル)、長門美雪(ウルク)、小島裕子(キルト)、清水紘治(大博士リー・ケフレン)、石塚運昇(大帝ラー・デウス)、小野田英一(ナレーション)ほか
映画「超新星フラッシュマン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「超新星フラッシュマン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
超新星フラッシュマンの予告編 動画
映画「超新星フラッシュマン」解説
この解説記事には映画「超新星フラッシュマン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
超新星フラッシュマンのネタバレあらすじ:起
20年前、5人の地球人の子供が宇宙にさらわれました。そして1986年、成長した子供たちは「超新星フラッシュマン」を結成、再び地球に舞い戻ってきました。
ある日、宇宙各地で人体改造実験を繰り広げ、フラッシュマンの5人をさらった張本人である「改造実験帝国メス」の巨大移動要塞「改造実験基地ラボー」が動き出しました。ラボーは地球各地から様々な動物たちをさらってきました。
メスの首領・大帝ラー・デウス(声:石塚運昇)や大幹部の大博士リー・ケフレン(清水紘治)は宇宙生物と地球生物の遺伝子を掛け合わせた最高・最強の生命体を創り出す野望に燃えており、そのためにも更に地球生物をかき集める必要に迫られていました。
「こども動物園」では、子供たちが様々な動物の世話をしていました。そこにメスの準幹部ウルク(長門美雪)とキルト(小島裕子)が兵士ゾロー部隊を率いて現れ、動物たちを次々とさらっていきました。フラッシュマンは手分けしてラボーの行方を追っていましたが、バイク「フラッシュホーク」に乗って捜索していたレッドフラッシュ(声:垂水藤太/演:新堀和男)は突如として現れたメスの獣戦士ザ・ガラゴスに襲撃されました。ザ・ガラゴスは飛行能力を備えており、レッドフラッシュは素早い動きに翻弄されました。
ザ・ガラゴスは別の場所で兵士ゾローと戦っていたグリーンフラッシュ(声:植村喜八郎/演:的場耕二)を襲撃、トゲのついた鉄球を投げつけてきました。その後もザ・ガラゴスは壁をよじ登ってブルーフラッシュ(声:石渡康浩/演:喜多川2tom)を襲い、イエローフラッシュ(声:中村容子/演:赤田昌人)に爆撃を加え、水面から飛び出してはピンクフラッシュ(声:吉田真弓/演:蜂須賀祐一)を攻撃してきました。
超新星フラッシュマンのネタバレあらすじ:承
戦況を見ていたケフレンはラー・デウスにザ・ガラゴスのスーパー能力をアピールしました。ザ・ガラゴスはヒョウのジャンプ力にゴリラのパワー、クモの動き、狙いは外さないタカの目、イルカのような素早さ、イヌの嗅覚といった陸海空の地球生物の利点ばかりを組み合わせた改造生命体です。ラー・デウスは今度こそフラッシュマンにとどめを刺すよう号令しました。
ザ・ガラゴスとの戦いに敗れたレッドフラッシュことジン(垂水藤太)、グリーンフラッシュことダイ(植村喜八郎)、ブルーフラッシュことブン(石渡康浩)、イエローフラッシュことサラ(中村容子)、プンクフラッシュことルー(吉田真弓)は何とか貨物列車の中に逃げ込みましたが、すぐさまザ・ガラゴス、ウルクやキルト、幹部のレー・ワンダ(広瀬裕)とレー・ネフェル(萩原佐代子)に取り囲まれてしまいました。
フラッシュマンは列車から飛び降りてなおも退却しようとしましたが、すぐさまメス勢に行く手を阻まれました。しかしその時、1匹の子犬になつかれたザ・ガラゴスは突然取り乱し、子犬を避けるかのように戦いを放棄して兵士ゾロー相手に暴れ始めました。フラッシュマンの5人は突然の出来事に戸惑っていると、子犬の飼い主であるこども動物園の子供たちが駆け付けてきました。
子犬の名前は“ポチ”といい、フラッシュマンは子供たちにこども動物園に案内されました。こども動物園は団地で動物を飼えない子供たちが動物を飼育するために設けたものでした。ところが、メスの魔の手はこども動物園にまで迫っていました。
超新星フラッシュマンのネタバレあらすじ:転
ワンダとネフェルは兵士ゾローにポチをさらうよう指示、フラッシュマンはポチを守りながら兵士ゾローと大立ち回りを繰り広げました。フラッシュマンはポチがザ・ガラゴスになついた様子から、ザ・ガラゴスにはこども動物園からさらわれたポチの母の遺伝子が組み込まれているのだと判断、ザ・ガラゴスの中の母の遺伝子は我が子の姿を見て異変を起こしたものだと推測しました。ダイはポチさえいればザ・ガラゴスは怖くないと考え、命がけで守ることにしました。
そこに飛来してきたメスのラボー戦闘機がダイめがけて射撃を加え、民家まで避難したダイはバイクで駆け付けたジンにポチを託しました。ところがその直後、ジンのバイクはラボー戦闘機によって破壊され爆破炎上、メス勢は「レッドフラッシュと子犬は死んだぞ!」と勝ち誇りました。
その頃、何とか難を逃れていたジンはポチを抱えて崖をよじ登り、仲間のサポートロボ・マグ(声:丸山裕子)と合流しました。これ以上ポチを戦いに巻き込む訳にはいかないと考えたジンはマグにポチを託し、苦戦する仲間たちを助けるために戦場に急ぎました。
超新星フラッシュマンの結末
ジンはメス勢に苦しめられていた仲間たちと合流、子供たちを悲しませないためにもこれ以上ポチを戦いに巻き込む訳にはいかないと告げました。ジンは「俺たちが地球に戻ってきたのはこういう悲劇を無くすためだったんじゃないのか!」と仲間たちに檄を飛ばし、全員で変身してメス勢に反撃を開始しました。
兵士ゾローを蹴散らしたフラッシュマンはザ・ガラゴスの猛攻を受けますが、レッドフラッシュはあらかじめマグに全員分のフラッシュホークを用意させており、5人は巧みなバイクテクニックと多彩な攻撃でザ・ガラゴスを追い詰めていきました。そしてフラッシュマンは必殺兵器「ローリングバルカン」でザ・ガラゴスを撃破しました。
ワンダはすぐに手下の巨大怪物クラーゲンを呼び出し、クラーゲンはザ・ガラゴスを蘇らせて巨大化させました。ワンダたちはザ・ガラゴスに後を任せて退却、フラッシュマンは巨大空母「スターコンドル」を発進させました。フラッシュマンはスターコンドルから戦車「タンクコマンド」、戦闘機「ジェットデルタ」、多目的哨戒機「ジェットシーカー」で出撃、ラボー戦闘機を次々と撃墜していきました。
そしてタンクコマンド・ジェットデルタ・ジェットシーカーは合体して巨大ロボ「フラッシュキング」となり、ザ・ガラゴスに最後の戦いを挑みました。ザ・ガラゴスはなおもスーパー能力でフラッシュキングを苦しめましたが、必殺武器「コズモソード」を手にしたフラッシュキングは必殺技“スーパーコズモフラッシュ”でザ・ガラゴスを倒しました。
こども動物園には以前のようにたくさんの動物が戻り、そこにはフラッシュマンからのメッセージ「この動物たちはポチと同じようにお父さんやお母さんのいない子供たちです。みんなパパやママになって育ててあげて下さい」が書かれた張り紙がありました。フラッシュマンはメスの魔の手からこの地球の生きとし生ける命全てを守り抜く決意を新たにしました。
以上、映画「超新星フラッシュマン」のあらすじと結末でした。
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