[Focus]の紹介:1996年日本映画。盗聴マニアの金村を取材するテレビディレクターの岩井ら3人。車で繁華街を移動中、金村の傍受した電話からは暴力団の拳銃取引の声。警察に通報しようと言う制止を聞かず、岩井はコインロッカーから拳銃を持ち帰ります。井坂聡監督の劇場映画デビュー作で、盗聴マニア役の浅野忠信が若いのが印象的。前半と後半では、全く違う映画になっていて、見ごたえあります。
監督:井坂聡 出演者:浅野忠信(金村)、白井晃(岩井)、海野けい子(容子)、佐野哲郎(カメラマン)ほか
映画「[Focus]」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「[Focus]」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「[Focus]」解説
この解説記事には映画「[Focus]」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
[Focus]のネタバレあらすじ:起
テレビディレクターの岩井は、アシスタントの容子とカメラマンを連れ、盗聴マニアの金村の取材を始めます。「顔にモザイクかけてくれますよね」と心配する金森に、岩井は「大丈夫だから信用して」と言いながら、全てのリアクションなどを指導します。
金村は言われた通りの動きをし、やがてベンチに座ってインタヴューを受けるシーンを撮影します。金村は「電話の盗聴のほかに、盗聴器も受信できる」と言いながら受信機を見せます。
インタヴューが終わるとバスに乗ります。バス内でも座り方や、目線などは岩井から指示されます。撮影中、乗客が絡んできて他の客とケンカになります。岩井は「バスを降りよう」と言って、バンに乗りこみます。「バンの中で盗聴して」と金村に言いますが、金村は「移動中はこの受信機では無理だ」と言います。「できるヤツはどこにあるの?」と聞く岩井に、「部屋と車にある」と金村が答えます。
[Focus]のネタバレあらすじ:承
「取りに行こう」と言う岩井の言葉に、金村は部屋の前まで連れていきます。するとカメラマンがアパートを写しだしたため、金村は「ダメだよ」と言います。岩井と押し問答の末、金村の車につけている受信機でやることになり、金村の車に乗りこんで街へ走り出します。
繁華街に入ると、拳銃取引の電話を受信します。電話は暴力団らしく関西弁で「新宿西口の電話ボックスにコインロッカーのキーを貼り付けてる」と言っています。岩井は「行こう」と言い、金村に向わせます。金村は「ヤバイですよ」と言い、容子は「警察に連絡した方がいいですよ」と言います。岩井は「こんなチャンスはめったにない。オレが見に行く」と言います。
新宿西口に着くと、岩井は電話ボックスに向います。帰ってきた岩井は「あったぞ」と言って802番のキーを見せます。金村は「電話ボックスにキーを返して警察に連絡しましょう」と言いますが、岩井は「コインロッカーに行く」と言って、駅に向います。
[Focus]のネタバレあらすじ:転
802番のロッカーから箱を取ってきた岩井は、車を人のいない駐車場に移動させ箱を開け拳銃を手にします。ここで金村のリアクションがなかったことから、岩井は撮り直しを3回させます。岩井が金村に「拳銃を持ってリアクションしろ」と言いますが、金村は「やりません」と断りもめはじめます。
そこへスケボーをしていた若者たちが覗きに来ます。岩井が「終わったから邪魔しないでくれ」と言って追い返しますが、若者たちは車の通行を妨げ、通れないようにします。怒った岩井がクラクションを何度も鳴らしたことから、若者たちが車を殴りだします。これにキレた金村が飛び出していくと、若者たちは金村に暴行し、金村は思わず拳銃で若者を射殺してしまいます。
残りの若者は逃げ、金村は車を走らせながら「オレに人を殺させたのはお前らだ、何なんだよ」と拳銃を持ってわめき出します。岩井が「拳銃を海に捨てよう、絶対しゃべらないから」と言いますが、「お前らは信用できないんだよ」と言って、金村は岩井、容子、カメラマンを自分の部屋に入れます。
[Focus]の結末
金村が岩井と容子に拳銃を突きつけ、「お前ら今からここでヤレ、オレが撮ってお前らがしゃべれないように証拠にする」と言います。困り果てる岩井に「本当に撃つぞ」と脅すと、岩井は抵抗して暴れる容子をレイプし始めます。容子が抵抗を続ける為、金村は容子に拳銃を突きつけます。諦めた容子はぐったりし、岩井のなすがままになってしまいます。
警察無線を傍受すると、金村や岩井達4人の事はバレていて、殺人事件として行方を追っているやりとりが聞こえます。金村は「出て行くぞ」と言って3人を車に乗せると、容子に拳銃を突きつけ運転させます。
4人が乗った車は無言のまま夜の道路を走ります。警察の無線では各地で検問がはられています。検問にかからぬよう走り続け、海岸線に来たときに朝を迎えます。金村は容子に車を止めさせます。
金村は朝陽を見ながらこめかみを撃ち抜き自殺します。我に返った容子は「今の撮った?」とカメラマンに聞きます。カメラマンは「どうかな、まだバッテリーがあるから撮れる」と言いました。
以上、映画「[Focus]」のあらすじと結末でした。
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