ガメラ3 邪神<イリス>覚醒の紹介:1999年日本映画。平成ガメラシリーズの完結編。ガメラを憎む少女がイリスという生物を産み出す。ガメラは新たに発生したギャオスを撃破するが多くの犠牲者が出てしまう。ガメラは人類の敵か、味方か。ガメラ、イリス、少女を交えた最終決戦が始まる。
監督:金子修介 出演:中山忍(長峰真弓)、前田愛(比良坂綾奈)、藤谷文子(草薙浅黄)、山咲千里(朝倉美都)、手塚とおる(倉田真也)、ほか
映画「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」解説
この解説記事には映画「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒のネタバレあらすじ:起
赤道付近に赴いた長峰はギャオスの死体を確認します。沖ノ島近海の深海で、調査船がガメラの骨格・甲羅が多数沈んでいるのを発見します。1995年東京、比良坂綾奈はガメラに自宅マンションを崩され両親を亡くします。1999年、弟と共に親戚に引き取られていました。ガメラ発見時に見つかった勾玉を見に、海上保険会社へ朝倉と倉田が訪れます。すべての勾玉は砕けていました。綾奈は弟をいじめている女子学生に、洞窟の奥から封印石を取ってこい、そうすれば見逃してやると言われます。綾奈が洞窟の奥に進むと甲羅型の石がありました。甲羅模様を見て、ガメラへの恨みを思い出します。甲羅が静かに光りだします。洞窟の外では妹に知らされた守部が駆け付けます。洞窟の奥から甲羅石を抱えて綾奈が出てきます。洞窟奥から何か物音を聞いた二人は、石を戻しに行きます。石の裏には火の鳥のような模様がありました。奥に目をやると、地割れの先に卵のようなものがありました。守部は綾奈にこのことは誰にも言うなと口止めします。長峰が街を歩いていると、道端で雑誌を売っている大迫に出会います。長峰が声を掛けますが、大迫は人違いだと顔を伏せます。綾奈に、ガメラは人間の見方ではないか、と守部は言いますが、綾奈はガメラに傷つけられても同じことが言えるかと突き放します。長峰は巨大生物被害の会議に出席します。そこで朝倉に会います。朝倉は日本の根幹に繋がっているような人だと紹介されます。夜、渋谷。大迫が道端でやけ酒を飲んでいると、夜空が赤く染まり巨鳥の影が見えます。一際大きな閃光・爆発音と共に、巨大な何かが燃えながら落ちてきます。地面に落下、地下鉄電車を押しつぶします。回転飛行しながらガメラが現れ、着地します。着地の衝撃で、多くの人々が吹き飛ばされ下敷きになります。ガメラは虫の息のギャオスへ向けて強力な火球を放ちます。火球はギャオスもろとも渋谷の街を吹き飛ばし、辺りは火の海となります。ガメラへ向けて新たなギャオスが飛来します。倒れこむ少年へ向けて放たれたギャオスの光線を、ガメラは腕で受け止めます。ガメラは火球を連続発射、逃げ惑う人々を巻き込み爆炎があがります。さらに火球を発射、ギャオスへ命中し爆散します。炎上した肉塊が落下、大迫達に迫ります。少年はガメラが助けてくれたと言いますが、街は火の海に包まれていました。
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒のネタバレあらすじ:承
洞窟では卵のような物が割れ始めていました。綾奈は洞窟へと向かいます。洞窟の奥で勾玉を発見します。青白く光る勾玉。綾奈は何かの気配を感じ振り返ります。守部は洞窟には大きな災い生むものがおり、解き放てばこの世は滅びる、と聞きます。洞窟へ向かった守部が見たものは、多数の触手を持つ生き物と、それを優しくなでる綾奈の姿でした。綾奈は守部にこの子は私が育てる、と言い放ちます。イリスと名付け、育てて敵を討ってもらうと呟きます。イリスに食べ物を持っていきます。イリスは触手で缶詰を突き刺し、中身を吸い取りました。渋谷を壊滅させたガメラを自衛隊が攻撃し、ガメラは姿を消します。各国でギャオスが確認され、ガメラが攻撃したようだ、との報道がされます。浅黄が長峰に連絡を取ります。綾奈が洞窟に行くと、入り口が破壊されイリスの姿が見えません。森を探すとイリスがいました。もう離れないからと告げる綾奈に、イリスは顔を擦り付けます。イリスの身体が一回り大きくなります。綾奈が首から下げる勾玉が青白く光ります。イリスは触手を広げ、綾奈を包みこみました。浅黄は長峰に、ガメラがレギオンを倒す際に大量のマナを消費し、それが地球中でギャオスが発生する原因になったのではないかと話します。夜、綾奈がいないと連絡を受けた守部は洞窟へ走ります。宝剣と伝わる木剣を手に洞窟の奥へ向かうと、綾奈が繭のような物に包まれていました。木剣を繭に突き刺し綾奈を助け出します。綾奈は救急車で運ばれていきました。
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒のネタバレあらすじ:転
一人生き残り渋谷で肩を落とす大迫に、長峰が声を掛けます。大迫はもう逃げるのに疲れました、私にできることがあれば手伝います、と決意します。長峰と大迫はギャオスと見られる巨大生物が、村を襲った現場を調べに向かいます。半壊した家屋を調べると、干からびた死体がありました。村の半分はやられた、と話があります。情報を得て、長峰と大迫は洞窟へ向かいます。細胞を採取し分析を依頼します。大迫はギャオスと大分違うようだ、と述べます。遠巻きに見ていた守部を見つけ事情を聴きます。入院して目を覚まさない綾奈に、弟は親戚みんな死んじゃったと告げます。長峰は病院を訪れ、綾奈の胸に勾玉があるのを発見します。長峰から連絡を受けた浅黄は、そちらに向かうと返します。綾奈の脳は、記憶を司る部分が肥大していると話があります。採取した細胞検査の結果、ギャオスとは違う生物と分かります。大迫は守部と少し話しをしてみると長峰に言います。長峰に病院から綾奈を京都へ移送した、と連絡があります。移送先では、寝ている綾奈に朝倉が接触していました。
キャンプに来ていた男女が巨大に成長したイリスの触手に襲われます。綾奈はその映像を夢の様に見ていました。自衛隊の部隊がイリスに迫ります。京都に長峰と浅黄が到着します。動き出したイリスと自衛隊が交戦します。触手の一撃で撃破されてしまいます。イリスは触手の間に膜のような物を張り飛び立ちます。綾奈と朝倉に面会した長峰は、イリスが綾奈と神経融合した可能性があると告げます。大迫は守部にお前はどうしたい、と問います。朝倉を助けたいという大迫に、綾奈は京都にいる、向かおう、と話します。
ガメラ3 邪神<イリス>覚醒の結末
戦闘機がイリスを追います。イリスは戦闘機を攻撃、飛来したガメラが間に入ります。ガメラとイリスは激しく激突します。回転攻撃するガメラをイリスは触手の先から光線を出し反撃します。自衛隊はガメラ掃討を優先、ミサイルを発射、ガメラへ命中し失速します。
その隙にイリスは降下し京都に降り立ちます。京都駅にいる綾奈に向かって進みます。ガメラは垂直降下しながら火球を連続発射します。すべてイリスの触手に弾かれ、火の海と化す京都。ガメラとイリスは対峙し、激しく激突します。綾奈はイリスに、殺して、と叫びます。イリスの槍のような腕がガメラの胴体を貫きます。そのまま綾奈や長峰のいる京都駅へ押し込んでいきます。胸を貫かれたガメラは倒れてしまいます。イリスと綾奈は向き合います。守部が駆け寄り木剣を投げます。頬に傷を負い正気に戻る綾奈をイリスは取り込みます。イリスが親戚を襲う映像を見る綾奈。誰か、助けて、と願います。ガメラがイリスの胸に左手を叩き込みます。イリスは手槍をガメラの右手に突き刺し壁に縫い付けます。刺された手からエネルギーを吸われるガメラ。イリスは吸収したエネルギーを触手へ送り、触手の先に火球を産み出します。火球を突きつけられたガメラは、縫い付けられた右手を自ら焼き切ります。衝撃でイリスの胸に刺していた左手が抜けます。繭に包まれた綾奈も一緒に抜けます。イリスが火球を発射、ガメラは火球を焼ききった腕で受け止めます。受け止めた炎が手の形になり、炎の手をイリスの胸に叩き込みます。イリスは大爆発します。なんとか生き残った長峰と浅黄は、ガメラから息の無い綾奈を受け取ります。必死に救命措置をする長峰。浅黄がガメラを見上げると、ガメラは雄たけびを挙げました。静かに目を開ける綾奈。守部も無事でした。世界中から集まったギャオスが大群で飛来してきます。自衛隊は総力を挙げギャオス掃討へ向かいます。満身創痍のガメラもギャオスとの戦いに挑んでいきます。
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