ジオストームの紹介:2017年アメリカ映画。度重なる異常気象と頻発する自然災害を前に、世界はひとつになり気象コントロールを完璧に行うことができる人工衛星「ダッチボーイ」を開発。この人工衛星により気象はコントロール下にあったが、突然暴走を始めてしまう。砂漠の村が村民ごと凍結し、地割れや竜巻、ビルの崩壊、熱波の襲来と世界各地を自然災害が襲い始める。このままでは地球規模の同時多発災害「ジオストーム」によって地球は存亡の危機に見舞われます。「ダッチボーイ」を開発したジェイク・ローソンは国際宇宙ステーションへと旅立つのです。
監督:ディーン・デブリン 出演:ジェラルド・バトラー(ジェイク・ローソン)、ジム・スタージェス(マックス・ローソン)、アビー・コーニッシュ(サラ・ウィルソン)、エド・ハリス(レナード・デッコム)、アンディ・ガルシア(アンドリュー・パルマ大統領)、アレクサンドラ・マリア・ララ(ウーテ・ファスビンダー)、ザジー・ビーツ(デイナ)他
映画「ジオストーム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジオストーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジオストームの予告編 動画
映画「ジオストーム」解説
この解説記事には映画「ジオストーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジオストームのネタバレあらすじ:起
2019年、17の国の協力によって構築された「ダッチボーイ」と呼ばれる人工衛星のネットワークによって、世界の気象は完璧にコントロールされ、そのネットワーク管理を国際宇宙ステーションで行うことにより、世界は大規模な自然災害の恐怖から解放されました。
この人工衛星のネットワーク「ダッチボーイ」を開発したジェイク・ローソン(ジェラルド・バトラー)は、能力のあるスタッフたちと共に気象の監視を行っていました。そんなある日、ジェイクはアメリカ上院の査問を受けるのです。ダッチボーイの管理者としての資格を問われたことに怒りを覚え、なんと議長を罵倒してしまい、管理者としての資格を失ってしまいます。
そしてジェイクの後任となったのは彼の弟であるマックス(ジム・スタージェス)で、このことにより、兄ジェイクと弟マックスの兄弟関係は最悪のものとなってしまいます。
ジオストームのネタバレあらすじ:承
3年経った2022年、アフガニスタンにある村とそこに住む村民が氷りついてしまうという異常事態が発生します。調査の結果、この異常事態を引き起こした原因はダッチボーイが誤作動したことが理由と判明します。
ダッチボーイは現在はアメリカが管理していますが、2週間後には管理権がアメリカから国連に移ることになっています。アメリカ大統領のアンドリュー・パルマ(アンディ・ガルシア)は緊急会議を開いて、誤作動の事実を隠すことを決めるのですが、ダッチボーイの管理者となったマックスは誤作動を認めて速やかにダッチボーイの誤作動を速やかに修正するべきだと主張します。
パルマ大統領はマックスの説得によって国際宇宙ステーションに人員を派遣することを許可します。レナード・デッコム国務長官(エド・ハリス)の薦めによって、マックスは兄のジェイクを国際宇宙ステーションに送ることになります。ジェイクがダッチボーイの開発者であり、システム全てを知り尽くしているからです。
ジオストームのネタバレあらすじ:転
ジェイクは妻と離婚して、愛娘のハンナの成長を生きがいとして、世捨て人のような生活を送っていました。そんなジェイクの元を弟のマックスが訪ねてきました。ダッチボーイに誤作動が見つかり、その修正のために国際宇宙ステーションに行くように、マックスは兄のジェイクに依頼するのでした。しかし、弟にダッチボーイの管理者の地位を奪われたと考えるジェイクは依頼を断ります。しかし、ジェイクは消すことができない自分自身の情熱により宇宙行きを決めるのでした。
一方、香港では、なんと地底からマグマが吹き出して火災が発生して高層ビルが崩れ落ち、交通網が寸断されるなど大混乱となっていました。
ジェイクは国際宇宙ステーションに到着し、司令官ウーテ・ファスビンダー(アレクサンドラ・マリア・ララ)と、世界各国から集まったスタッフ達に迎えられます。すぐにダッチボーイの不具合調査に乗り出しますが、管理システム全体に問題が発生、システムが破壊され、データが失われ、ダッチボーイの修理は不可能となります。
マックスは友人のチェンからダッチボーイへのアクセスが不能になったとの報告を受けます。そして今、地球全体が「ジオストーム」と呼ばれる地球規模の同時多発災害の危機に瀕していると警告されます。リオデジャネイロでは海が凍りつき、冬のモスクワを熱波が襲い、ドバイでは大洪水が全てを飲み込み、東京では雹が降り注ぎました。
ダッチボーイの管理者となったマックスもダッチボーイにアクセスが不能となっていました。マックスは友人で政府のデータ分析官であるデイナ(ザジー・ビーツ)に調査を依頼しますが、彼女もアクセスできないことを知ります。
ジェイクは船外に出てしまったデータドライブの回収を行っている最中、宇宙服のブースターが誤作動を起こします。間一髪のところで助かったジェイクは、事故は誰かの手によって引き起こされたものだと疑いを抱き、ウーテと共に真相の究明に乗り出します。
ジオストームの結末
ジェイクとウーテは真相の究明を進めていきます。そこで2人が知ったのは、ホワイトハウス内にいる人間が全ての黒幕であるということでした。全ての黒幕はなんと国務長官であるレナード・デッコムだったのです。彼は自ら権力を手にしたいがためにダッチボーイを兵器化したのでした。
オーランドでは絶え間ない落雷が巨大ドームと道路を突き刺していきます。ダッチボーイは自爆装置が作動し、国際宇宙ステーションにいるスタッフ達はシャトルで避難を始めます。ダッチボーイの暴走を止め、再び起動させるために、ジェイクは宇宙ステーションに残るのでした。
パルマ大統領から再起動の認証を得て、ジェイクはひとりダッチボーイの再起動に挑みます。シャトルで避難していたはずのウーテの協力によって、ダッチボーイの暴走による「ジオストーム」は回避されました。ジェイクとウーテは宇宙ステーションに残っていた人工衛星に乗り込み、救難信号を送り続けます。その信号をキャッチしたシャトルによって無事に救出されました。
地球への生還を果たしたジェイクは、愛娘ハンナとマックスと釣りをしながら、再び宇宙へ戻ることを伝えるのでした。
以上、映画『ジオストーム』のあらすじと結末でした。
兄弟が仲直り出来て良かった。