夕陽のギャングたちの紹介:1971年イタリア映画。20世紀初頭のメキシコを舞台に、銀行強盗を計画していたメキシコ人の山賊がアイルランド人の革命家と出会ったことをきっかけにメキシコ革命の渦に巻き込まれていく姿を、二人の友情と共に描き上げた一大歴史ドラマです。
監督:セルジオ・レオーネ 出演者:ロッド・スタイガー(ファン・ミランダ)、ジェームズ・コバーン(ジョン・マロリー)、マリア・モンティ(アデリータ)、ロモロ・ヴァリ(ヴィエガ医師)、アントワーヌ・サン=ジョン(ルイス大佐)ほか
映画「夕陽のギャングたち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「夕陽のギャングたち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「夕陽のギャングたち」解説
この解説記事には映画「夕陽のギャングたち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
夕陽のギャングたちのネタバレあらすじ:起
1913年。革命の嵐が吹き荒れるメキシコ。貧しい身なりの男ファン(ロッド・スタイガー)は、通りがかった豪華な駅馬車に乗せてもらいます。その中はお金持ちの乗客ばかりで、ファンは冷たい視線や言葉を浴びせられます。しかし、間もなく馬車は待ち構えていた山賊たちに襲撃され、金目の物を略奪して去っていきました。ファンの正体は山賊の頭で、山賊たちはファンの父や息子たちでした。間もなく、ファン一味は謎の爆発を目撃します。そこに現れたのは、白いコートに身を包んだ、アイルランドから流れ着いたIRA(アイルランド共和軍)の革命家ジョン(ジェームズ・コバーン)という男でした。ジョンは、イギリスからの独立運動に揺れる祖国にあって恋人や友人とささやかな幸せの日々を送っていましたが、その友人はイギリス警察にジョンやIRAの仲間を売ってしまい、お尋ね者となってメキシコに流れ着いたのです。
夕陽のギャングたちのネタバレあらすじ:承
ファンは、ジョンが爆破のプロフェッショナルと知るや、かねてから計画していた銀行強盗の計画を持ち掛けます。早速ファンとジョンはメサ・ベルデ行きの列車に飛び乗ります。途中、ファンは危うく警察に捕まりそうになりますが、ヴィエガ(ロモロ・ヴァリ)という医師に助けられます。メサ・ベルデに着いたファンとジョンは警備をかいくぐって銀行を襲撃しますが、そこには金などなく、メキシコ政府に逆らった政治犯らおよそ100人が収容されている刑務所だったのです。そしてヴィエガ医師も政府打倒を目指す革命軍のメンバーだったのです。政治犯らを開放したファンは一躍革命軍の英雄として祭り上げられてしまいました。程なくして、革命軍やファン、ジョンらはルイス大佐(アントワーヌ・サン=ジョン)率いる政府軍に追われる身となってしまいます。
夕陽のギャングたちのネタバレあらすじ:転
ジョンは政府軍の追っ手を石橋ごと爆破しながら突き進みますが、山の隠れ家に戻ったファンが見たものは、政府軍によって虐殺されたファンの父や6人の息子たちの無残な死体でした。怒りに燃えるファンは単身政府軍に乗り込みますが捕らえられてしまいます。ファンの救出に向かったジョンは、敵の拠点で数多くの革命軍の仲間たちが処刑されていく様を目撃します。政府軍に捕まり、凄惨な拷問に耐えかねたヴィエガ医師が仲間を売ってしまったのです。ジョンはファンを救出し、貨車に飛び乗ります。その貨車には、密かに逃げようとしていた腐敗総督ハメイ(フランコ・グラツジオーシ)も乗り合わせており、ファンはハメイを殺害、またしても革命軍の英雄に祭り上げられてしまいます。
夕陽のギャングたちの結末
しかし、愛する家族を失ったファンは革命にうんざりしており、「字の読める人間が革命を煽り立て、字の読めない人間が戦って死ぬんだ」とジョンにこぼします。そんな時、突然ヴィエガが革命軍に舞い戻ってきました。ヴィエガの裏切りを知っていたのはジョンだけでした。やがてルイス大佐率いる1000人の大軍が列車に乗って迫ってきました。ジョンはヴィエガを連れてダイナマイトを積んだ列車に乗り、政府軍の列車と衝突させようとします。いよいよ敵の列車が迫るなか、ジョンは脱出を促しますが罪の意識にかられたヴェイガは断り、ジョンが脱出した直後に列車は衝突して爆破炎上、ヴィエガは政府軍兵士を道連れに死んでいきました。そこへファン率いる部隊が到着、ファンとジョンが駆け寄ったその時、ジョンはルイス大佐の銃弾に倒れます。ルイス大佐を射殺したファンに、ジョンは微笑みながら「お前は将軍になるんだ」と言い遺し、壮絶な爆死を遂げます。ファンは「俺はどうすりゃいいんだよ…」と嘆きました。
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