ゴジラ キング・オブ・モンスターズの紹介:2019年アメリカ映画。日本が世界に誇る特撮映画の金字塔『ゴジラ』シリーズの通算35作目(日本版・ハリウッド版・アニメ版を含む)にしてシリーズ開始65周年記念作、ハリウッド版第3作にしてリブート版第2作、『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年)を含むクロスオーバー『モンスターバース』シリーズの第3弾となる超大作です。本作は『GODZILLA ゴジラ』(2014年)の続編となり、ゴジラの他にもキングギドラやモスラ、ラドンといった怪獣が登場、地球の覇権を賭けた壮大で壮絶な死闘へと突入していきます。
監督:マイケル・ドハディ 出演者:カイル・チャンドラー(マーク・ラッセル)、ヴェラ・ファーミガ(エマ・ラッセル)、ミリー・ボビー・ブラウン(マディソン・ラッセル)、ブラッドリー・ウィットフォード(リック・スタントン)、渡辺謙(芹沢猪四郎)、サリー・ホーキンス(ヴィヴィアン・グレアム)、チャールズ・ダンス(アラン・ジョナ)、トーマス・ミドルディッチ(サム・コールマン)、アイシャ・ハインズ(ダイアン・フォスター)、オシェア・ジャクソン・Jr(ジャクソン・バーンズ)、デヴィッド・ストラザーン(ウィリアム・ステンツ)、チャン・ツィイー(アイリーン・チェン/リン・チェン(二役))ほか
映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ゴジラ キングオブモンスターズの予告編 動画
映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」解説
この解説記事には映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ゴジラ キングオブモンスターズのネタバレあらすじ:起
サンフランシスコを壊滅に追い込んだゴジラとムートーの死闘から5年。これまで極秘裏に怪獣の調査をしてきた特殊機関「モナーク」は、ゴジラやキングコングなど怪獣たちの活動が活発化し、これまで隠蔽してきた怪獣の存在が公にされたことで政府や世論から責任を問われていました。政府は怪獣たちを今すぐにでも抹殺するべきだと主張しましたが、芹沢猪四郎博士(渡辺謙)ら怪獣との共存を望むモナークの科学者たちは難色を示しました。
その頃、中国・雲南省では、モナークの中国支部に属する研究員エマ・ラッセル博士(ヴェラ・ファーミガ)が娘マディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)を連れて研究施設を訪れていました。エマの別居中の夫で元モナークのマーク(カイル・チャンドラー)が開発していた、怪獣と交信できるという特殊装置“オルカ”が完成したということで、エマとマディソンは早速オルカを使い、孵化したばかりのモスラの幼虫との交信に成功しました。ところがその時、施設を環境テロリストのアラン・ジョナ(チャールズ・ダンス)率いる傭兵軍団が襲撃、エマとマディソンを拉致、オルガを奪って逃走しました。その際、モスラは施設から逃げ出していきました。
エマとマディソン、そしてオルガが奪われたことを知った芹澤は、同僚のヴィヴィアン・グレアム博士(サリー・ホーキンス)とサム・コールマン(トーマス・ミドルディッチ)と共にマークの元に向かい、協力を要請しました。息子をゴジラに殺されたマークはそのことがきっかけでモナークを脱退しており、妻と娘を救うためやむなく芹澤たちと手を組むことにしました。
オルカの発する電波を追跡した結果、アラン一味はエマとマディソンを連れて南極のモナーク基地に向かっていることがわかりました。その頃、基地を占拠したアラン一味は巨大な氷の塊の中に眠る巨大怪物“モンスター・ゼロ”を発見していました。
ゴジラ キングオブモンスターズのネタバレあらすじ:承
アランの目的はオルカを用いてモンスター・ゼロを復活させることでした。一味は氷塊に爆弾を仕掛け、エマにオルカを起動させました。そこに芹澤率いるモナークの軍隊が到着、アラン一味と銃撃戦を繰り広げました。マークはアランに連行されているエマとマディソンと遭遇しますが、エマはマークと行動を共にすることなく起爆スイッチを作動させ、アランやマディソンと共にヘリコプターで脱出しました。基地の崩壊が始まり、モンスター・ゼロは三つ首の龍としての姿を現して暴れ始めました。芹澤やマークらは間一髪で脱出しましたが、ヴィヴィアンはモンスター・ゼロの犠牲になってしまいました。
芹澤たちの元にエマから通信があり、自分はアランに囚われたのではなく自分の意思で行動していること、そして世界中の巨大怪物を蘇らせることで地球本来の姿を取り戻すと告げてきました。マディソンはそんな母の態度に不信感を抱きますが、アランとエマは次の目的地であるメキシコの島イスラ・デ・マーラへと飛び、巨大怪獣ラドンを復活させました。
モナークは一計を案じ、海上でラドンとモンスター・ゼロを引き合わせて相打ちにさせようとしましたが、そこに何とゴジラが現れてモンスター・ゼロと戦い始めました。両者の激突を見た米軍は、海中の酸素を消失させることで一帯の生物を死滅させる新兵器“オキシジェン・デストロイヤー”を投入、ゴジラとモンスター・ゼロは咆哮を上げて海中に沈んでいきました。ところが、新兵器はモンスター・ゼロには全く効き目がなく、ゴジラの生命反応は消失してしまいます。一部始終を見ていたマディソンはとうとうエマに愛想を尽かし「ママが怪物ね」と吐き捨てました。
ゴジラ キングオブモンスターズのネタバレあらすじ:転
モナークの誰もがゴジラの死とモンスター・ゼロの絶望的なまでの強さに驚愕、落胆を隠せませんでした。そんな時、中国のモナーク基地から逃亡したモスラが滝の上で巨大な繭を作っていることが発覚しました。
モナークの考古学者アイリーン・チェン博士(チャン・ツィイー)は、マークに巨大怪物にまつわる伝承を語り始めました。かつて巨大怪獣たちが活動していた頃の地球は自然に満ち溢れており、怪獣の中でも圧倒的な強さを誇っていたのがモンスター・ゼロこと“キングギドラ”であり、そのキングギドラが目覚めた今、地球中の怪獣たちが覇権を巡って争いを開始するであろうと・・・。
その頃、微弱なゴジラの生命反応を確認したモナークは、海底で衰弱しながらも辛うじて生き延びていたゴジラを発見しました。ゴジラを復活させるためには“核”のエネルギーが必要であり、核を積んだ小型潜水艇をゴジラの近くで爆発させる必要がありました。芹澤は自らの命を賭けたこの任務を引き受け、自らの研究ノートをマークに託すと父の形見の懐中時計を持ってゴジラの元に向かい、自らの命と引き換えにゴジラを蘇生させました。時を同じくして、世界各地では続々と巨大怪獣たちが目覚め始めていました。
ゴジラ キングオブモンスターズの結末
アメリカ・ボストンに到着したマディソンはエマとアランの目を盗んでオルカを盗み出し、野球スタジアムの中継ルームに潜り込むとオルカの電波を全世界へと発信しました。これを受けて世界各地の巨大怪獣たちは動きを止め、マークとエマはそれぞれマディソンを救出に向かいました。
オルカが全く通じないたキングギドラはオルカを破壊すべくボストンに上陸、モナークもキングギドラを迎え撃つべくボストンに集結しました。
キングギドラはオルカを破壊、再び世界中の怪獣たちが動き始めました。やがて核のエネルギーで完全復活を果たしたゴジラがボストンに現れてキングギドラと戦い始め、成虫となったモスラもボストンに現れ、ラドンと死闘を繰り広げました。モスラはラドンとの死闘を制すも激しいダメージを負い、ゴジラもキングギドラの強さの前に苦戦を強いられました。モスラはゴジラに光の鱗粉を与え、自らの命とエネルギーをゴジラに託しました。
マークとエマはかつて自分たちが暮らしていた家の跡でようやくマディソンを見つけ、責任を痛感したエマはオルカを持ってキングギドラの囮となり、その間にマークとマディソンはモナークに救出されました。エマはあわや絶体絶命の危機に陥りましたが、モスラのパワーを得たゴジラがキングギドラに立ち向かい、激しい激闘の末にキングギドラを倒しました。そして世界中の巨大怪獣たちがゴジラの元に集結、これによりゴジラは地球上の巨大怪獣の王者として君臨することとなりました。
しかし、密かに生き延びていたアランは、オキシジェン・デストロイヤーの影響で漁ができなくなった漁師からキングギドラの首のうち一本を入手していました。
以上、映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」のあらすじと結末でした。
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」感想・レビュー
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ゴジラファンのゴジラファンに向けたゴジラ映画を地で行ってる凄い作品。
単純にこういうので良いんだよと作品で言い切ってるのが凄い。 -
最高の怪獣映画。
昭和シリーズから出演している怪獣たち。
平成シリーズのダイナミックさ。
ミレニアムシリーズのCGの精巧さ。
全てのゴジラシリーズの良い点を抽出し映画にした、そんな映画である。
とりわけ良かった点を3つにまとめた。
まず1つ目はオマージュシーンの数々。
オキシジェンデストロイヤーやモンスター0の呼称、小美人からバーニングゴジラなど様々なシリーズのオマージュが見られた。とはいえそれを元々知っていなければ楽しめないわけでもない。知っているとより楽しさをブーストさせる要素になっている。
2つ目は音楽。
やはりゴジラにはあの伊福部昭の音楽がなければ始まらない。そう改めて思わされた。
行け!ゴジラと叫んでしまいたい衝動に駆られる。
またモスラの音楽もアレンジされてはいるがほぼボーカルがないこと以外変わっておらず、より壮大になっている。モスラ登場のシーンは音楽も相まって、美しさを極めている。
3つ目は怪獣プロレス。
ゴジラとギドラが雄たけびをあげながらぶつかり合うシーン、日本では実現されなかったモスラとラドンの空中戦などとにかく怪獣同士の戦いがなによりこの映画の魅力である。 -
小美人がいないのは残念
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音楽のオマージュ、様々な東宝特撮超兵器…
ドハティ監督!
素晴らしい! -
最後に怪獣たちがゴジラにひれ伏してたのが良かった
人間ドラマ部分要らない(笑)位だ。
史上最強のキングギドラを観る事が出来て、長生きするものだと思った。
モスラもモスラしている。「双子」もしっかりと出てきて監督分かってらっしゃる。