ゴールデンスランバーの紹介:2009年日本映画。2008年の「本屋大賞」を受賞した伊坂幸太郎の同名小説を映画化した作品で、タイトルにもあるビートルズの楽曲「ゴールデン・スランバー」が斉藤和義のカバーによって印象的に使われている作品です。首相暗殺犯に仕立て上げられた男が逃走劇を繰り広げるエンターテイメント性の高い作品となっており、ミステリー要素や伏線も随所に散りばめられています。
監督:中村義洋 出演:堺雅人(青柳雅春)、竹内結子(樋口晴子)、吉岡秀隆(森田森吾)、劇団ひとり(小野一夫)、濱田岳(キルオ)、香川照之(佐々木一太郎)、柄本明(保土ヶ谷康志)、ほか
映画「ゴールデンスランバー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ゴールデンスランバー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ゴールデンスランバーの予告編 動画
映画「ゴールデンスランバー」解説
この解説記事には映画「ゴールデンスランバー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ゴールデンスランバーのネタバレあらすじ:起
仙台市で宅配ドライバーをしている青柳雅春(堺雅人)は、大学時代の友人・森田森吾(吉岡秀隆)と釣りに行く約束をして呼び出されていました。その日は仙台出身の金田首相の凱旋パレードが行なわれており、森田はパレードが行われている大通りに面した路上に車を止め、青柳に妙なことを言い始めます。それは青柳が「オズワルドにされる」という予言とも忠告ともとれる言葉でした。森田は借金を帳消しにする代わりに何者かに青柳をここへ連れてくるように依頼されていたことを話し、次の瞬間、大通りで大きな爆発が起こります。まっすぐにこちらへ向かってくる警察官を見ると、森田は青柳に「逃げろ」と言うのでした。
ゴールデンスランバーのネタバレあらすじ:承
首相暗殺の容疑者として警察から追われるはめになった青柳は身に覚えのない証拠映像に愕然とします。森田と同じ大学時代の友人である小野(劇団ひとり)のもとへ向かいますが、小野は慌てた様子で青柳にレストランで待っていて欲しいと話し、そこへ警察が現れます。警察は携帯電話の会話や履歴を傍受しているようで、青柳はそれを逆手にとって小野のもとへ向かうと、小野は警察によってひどい怪我を負わされており、青柳も待機していた警察官によって捕まってしまいます。警察の車で移動中に何者かの襲撃によってふたたび自由の身となった青柳は、警察を襲撃した人物でもあり、連続通り魔事件の犯人でもあるキルオ(濱田岳)と出会います。
ゴールデンスランバーのネタバレあらすじ:転
警察から逃げ続け、次第に追い詰められていた青柳は、大学時代に空き地に放置されていた車のことを思い出し、空き地へと向かいます。かなり古くおんぼろの車は当然動くことはなく、青柳は途方に暮れながら「俺は犯人じゃない」と書いたメモを残し、空き地をあとにします。それを見ていたキルオは青柳に連絡し、「車が動くかもしれない」と伝えるのでした。青柳が空き地を去ったあとに誰かがバッテリーを交換していたというのです。その人物は青柳の大学時代の同級生であり元恋人の・樋口晴子(竹内結子)でした。青柳が誰もいなくなった空き地に戻り、ふたたびエンジンをかけると、車は息を吹き返したようにエンジン音を上げるのでした。青柳が書き残したメモを見ると「俺は犯人じゃない」という文字の下に「だと思った」という文字が書き加えられていました。
ゴールデンスランバーの結末
仙台市内全域が検問によって封鎖されたことで行き場を失った青柳は、マスコミのもとで無実を告白することで身の潔白を証明しようとします。逃走の過程で偶然知り合った裏家業の人間・保土ヶ谷康志(柄本明)のアドバイスを受け、下水道を使って逃走することにした青柳は、保土谷が持っていた偽物のマンホールを仕込み、マスコミと約束した公園へ姿を現します。そこには当然警察も待機しており、マスコミの前では警察も不用意なことはできないと踏んでいた青柳でしたが、テレビ中継は警察によって途中で阻止されてしまいます。保土ヶ谷から事情を聞いていた樋口は、大学時代のアルバイト先である花火会社と市内のマンホールに花火を仕込み、青柳が窮地に陥っているそのとき、仙台市内に突如として花火が打ちあがります。青柳は一瞬の隙をついてマンホールのなかへと逃げ込み、下水道を使って逃走することに成功するのでした。事件のあと青柳の死体が発見されたとのニュースが入りますが、昼下がりのデパートには整形によって顔を変えた青柳の姿がありました。
以上、映画「ゴールデンスランバー」のあらすじと結末でした。
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