群青の夜の羽毛布の紹介:2002年日本映画。直木賞作家山本文緒の同名小説を映画化した作品。平凡な大学生鉄男は、聡明な年上女性さとると出会い、恋に落ちます。しかし過干渉なさとるの母の存在が二人を苦しめ始め…。「がんばっていきまっしょい」の磯村一路監督が描くラブサスペンス映画です。
監督:磯村一路 出演者:本上まなみ(さとる)、玉木宏(鉄男)、野波麻帆(みつる)、藤真利子(さとるの母)、角替和枝(鉄男の母)、小日向文世(さとるの父)、ほか
映画「群青の夜の羽毛布」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「群青の夜の羽毛布」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
群青の夜の羽毛布の予告編 動画
映画「群青の夜の羽毛布」解説
この解説記事には映画「群青の夜の羽毛布」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
群青の夜の羽毛布のネタバレあらすじ:起
大学生の鉄男はある日、アルバイト先のスーパーで貧血を起こして倒れた女性客のさとるを助けます。これが縁で二人は親しくなり、初デートをすることになりました。当日、さとるを迎えに行った鉄男は、さとるの母から忘れないでねと意味深な言葉を投げかけられます。二人はドライブに出かけますが、途中でさとるの体調が悪くなり、ラブホテルで休憩を取ることに。二人はその日、関係を持ちました。
別の日、鉄男はさとるの家の夕食に招かれます。さとるの妹のみつるは、弱いふりをして男に近づくのは姉の得意技なのだと鉄男に告げます。さとるはパニック障害を抱えているため、外で働くことができず、家事手伝いをして暮らしていることを鉄男に打ち明けます。鉄男はさとるが異常に母を恐れていることに違和感を感じ始めていました。
群青の夜の羽毛布のネタバレあらすじ:承
ある日、デートをした二人は帰り道で車の事故に巻き込まれ、帰宅が遅くなってしまいます。さとるの母は帰宅が遅くなったさとるを理由も聞かずに殴りつけます。その後、謝罪のためさとるの家を訪ねた鉄男は、母から夕食を食べていくよう命じられます。鉄男は母から家族のことや進路についてなど質問攻めにあいます。母は鉄男が次男で就職先も大手に決まっていることを知ると、手の平を返したかのように優しくなりました。
母は鉄男とさとるを結婚させようとしていました。鉄男はさとると母の異常な関係性を見抜き、母と少し距離を置いてみてはどうかと、さとるに助言しますが、さとるは母の支配から逃れることができません。その後、鉄男は法事のため実家へと戻ります。工場を営む鉄男の実家では長男である兄が不倫相手の元に走り、母は鉄男に工場を継いでほしいと願い出ます。
群青の夜の羽毛布のネタバレあらすじ:転
ある日、母の過干渉に耐えかねたみつるが母と口論になり、仲裁に入ったさとるが火傷を負って病院に運びこまれます。母は病院に駆け付けてきた鉄男に疲れてしまったと呟き、あろうことか鉄男を誘惑して関係を持ちます。翌日、鉄男は気まずさを抱えながら退院するさとるを迎えに行き、自宅まで送り届けます。さとるは鉄男を奥の部屋に連れて行きます。
その部屋では精神を病んださとるの父が病床にありました。父の存在を知らされていなかった鉄男は驚きます。さとるは、父にはかつて愛人がいたこと、さとると母が二人に別れを迫ったことで愛人が自殺未遂、そのことが原因で父も精神を病んでしまったことを打ち明けます。母は鉄男に、さとるとの結婚を迫りますが、鉄男は就職を諦め、実家を継ぐことにしたと断ります。
群青の夜の羽毛布の結末
母は鉄男を諦め、見合いで他の男を見つけなさいと冷たくさとるに告げます。さらに鉄男と肉体関係を持ったことを暴露し、さとるを傷つけます。家を飛び出したさとるは、鉄男を探して夜の街をさまよいますが、鉄男はちょうどその頃、大学の仲間達との飲み会に興じていました。追い詰められたさとるは家に戻ると、廊下に灯油をまき始めます。母が止めに入りますが、部屋から出てきた父が火をつけ、瞬く間に家は炎に包まれていきました。
さとると両親は大怪我を負ったものの一命をとりとめました。みつるは家を出る決心が出来たと言い、鉄男に姉のことを託します。鉄男はさとるを見舞います。そして消えそうな声で生きていてよかったと囁くさとるを抱きしめるのでした。
以上、映画「群青の夜の羽毛布」のあらすじと結末でした。
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