雨鱒の川(あめますのかわ)の紹介:2003年日本映画。川上健一による小説「雨鱒の川」を原作とする映画。自然豊かな北海道を舞台に、釣りと絵を描くことが好きな少年と耳の聞こえない少女との初恋とその行く末を描いています。少女はその少年とだけは言葉はなくても心を通わせることができます。前半は少年、少女時代を、後半は青年期を描いています。二人は家の事情で周囲から認められない恋となり離れ離れになってしまいますが、少年、少女時代の絆が二人をまた結びつけます。
監督:磯村一路 出演者:玉木宏(加藤心平)、綾瀬はるか(高倉小百合)、須賀健太(心平幼少期)、志田未来(小百合幼少期)、川島英蔵(松岡俊介)、伊藤歩(井上美香)、阿部寛(高倉士郎)ほか
映画「雨鱒の川」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「雨鱒の川」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「雨鱒の川」解説
この解説記事には映画「雨鱒の川」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
雨鱒の川のネタバレあらすじ:初恋
主人公の心平は母と二人で北海道の自然豊かな村で暮らしていました。釣りが好きでいつか川で大きな鱒を釣ることを夢見ており、また絵の上手な子供でした。そんな彼にいつも寄り添う酒蔵の娘小百合は、生まれつき耳が聞こえなく言葉を喋ることができませんでした。しかし心平だけは言葉がなくても心を通わせることができませんできたのです。二人は初恋同士です硬い絆で結ばれていました。そんな彼女に片思いしている英蔵という少年もいました。
雨鱒の川のネタバレあらすじ:母親の死
女手一つで心平を育てて来た母親でしたが、過労が祟り心臓の病におかされてしまいます。病を隠し気丈に振る舞う母の元で、心平はのびのびの育っていきました。心平と小百合の父親たちには因縁があり、小百合の父親が誘った山登りで心平の父親が命を落とした過去がありました。ある日心平の母親は倒れてしまい、帰らぬ人となってしまいます。小百合の父親は心平に負い目を感じており、彼が青年になるまで育てていきます。
雨鱒の川のネタバレあらすじ:二人は離れ離れに
小百合の父親は心平と小百合が恋仲になっていくのを危惧して、心平には絵の才能があるからと東京へ追い出してしまいます。酒蔵を続けるためには、英蔵と結婚をさせなければならなかったからです。心平は小百合の幸せを願い、東京へ旅立ってしまいます。一人残された小百合は寂しい毎日を過ごします。そして英蔵との縁談がまとまり結婚させられそうになります。心平への想いを祖母だけに打ち明け泣く毎日でした。そしてたまらなくなり、とうとう心平に電話をかけます。言葉なき彼女の叫びに、いてもたってもいられなくなった心平は故郷へ帰ります。
雨鱒の川のネタバレあらすじ:駆け落ち
心平が故郷へ戻った夜は、小百合と英蔵の結婚式前夜でした。心平は小百合の手を取り逃げます。そんな二人を英蔵は追いかけます。二人を見つけた英蔵は自分こそが小百合を幸せにできると二人に訴えますが、小百合から心平への気持ちを聞かされ、また二人が本当に愛し合っていることを知ります。父親も小百合を取り戻しに追いかけて来ますが、英蔵は涙ながらに父親を押さえつけ、二人に逃げるように促します。二人は英蔵に感謝し、二人で幸せを手にするために、鱒が泳ぐ川の上をイカダに乗って旅立っていくのでした。
以上、「雨鱒乗って川」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する