劇場版 君と世界が終わる日に FINALの紹介:2024年日本映画。日本テレビとHuluが共同制作し、地上波放映とネット配信によって4期にわたって展開されたゾンビ・サバイバルドラマシリーズ「君と世界が終わる日に」の劇場版作品であり、2024年配信のシーズン5へとつながる作品です。本作のタイトルに「FINAL」と冠されたのはシーズン1から続いてきた竹内涼真演じる主人公・間宮響の最終章であることを意味しており、シーズン1で主題歌を担当した菅田将暉が本作の主題歌も担当し、重要な役どころで特別主演しています。
監督:菅原伸太郎 出演者:竹内涼真(間宮響)、高橋文哉(柴崎大和)、堀田真由(羽鳥葵)、板垣李光人(天城ジン)、窪塚愛流(藤丸礼司)、橘優輝(松山寿人)、吉柳咲良(謎の女性)、須賀健太(首藤シンジ)、味方良介(芹澤龍平)、黒羽麻璃央(加地裕也)、吉田鋼太郎(西条玄)、菅田将暉(ジンの兄)ほか
映画「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」解説
この解説記事には映画「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版 君と世界が終わる日に FINALのネタバレあらすじ:起
2019年、自動車修理工の間宮響は恋人である研修医の小笠原来美にプロポーズしようと思い立ちましたが、なかなか切り出せずにいました。
時を同じくして、とび職の柴崎大和は幼馴染である看護師の羽鳥葵に告白しようと考えていましたが、突如として世界は恐怖のウイルスの蔓延に見舞われました。それは感染した者を生ける屍“ゴーレム”に変貌させ、ゴーレムに噛まれた者もゴーレム化してしまう“ゴーレムウイルス”でした。ゴーレムの群れに襲われた大和と葵は逃げているうちにはぐれてしまいました―――。
―――ゴーレムウイルスの感染を免れた人々は生き残るために時には団結し、時には争う過酷な日々を送っていました。人類最後の希望の塔とされるタワー“ユートピア”にはワクチン開発のため研究者たちが集まり、裕福層が暮らすタワー上層部とは対照的に地下ではワクチンも食料も与えられない貧困層が暮らしていました。地下からタワーに通じる入り口は具宇佐されていました。
研究チーフの首藤シンジはかつて響と行動を共にしていましたが、自らの欲望のために響を裏切り、ゴーレムウイルスを開発した張本人である父・公貴が失敗に終わった実験を引き継いでいました。シンジはウイルスに対する特殊な抗体の持ち主だった来美と響の間に生まれた娘・ミライを捕らえており、彼女の血を使って人体実験を繰り返していました。
劇場版 君と世界が終わる日に FINALのネタバレあらすじ:承
その頃、大和はユートピアに辿り着き、葵はこのタワーにいると確信しました。大和はタワーへの侵入を試みましたが、地下街の悪党を仕切る加地裕也に捕まってしまいました。そこに同じく加地に捕らえられた響が連行されてきました。
爆弾を所持している響は間もなくタワーに爆弾を乗せた車が突っ込むと告げました。響は爆発騒動で警備が手薄になった隙に地下からタワーに潜入する作戦を立てており、響と大和、仲間のためにもワクチンがほしい加地と松山寿人、家族のためにワクチンが欲しい藤丸礼司、そして研究タワーに兄がいるという天城ジンの6人がタワーに向かうことになりました。ところが、地下からゴーレムが出現してタワーになだれ込み、松山は命を落としました。
一方、葵はタワーの研究施設でミライの世話係をしていました。タワーを仕切る長官の西条玄はシンジにワクチンの開発を急ぐよう命じました。それはミライの血を大量に使用することであり、ミライの命を危険に晒すものでした。そのことを知った葵はミライを連れ出して逃げる決意をしました。
その頃、響たちはある研究室に辿り着き、そこでまるで人間とゴーレムの中間のような奇形の生物と遭遇しました。それはシンジによって人体実験の材料にされたジンの兄であり、死ぬこともできずにただ苦しむだけのジンの兄は自分を殺してくれるようジンに頼みました。ジンは兄を殺すことができず、代わりに響がとどめを刺しました。
大和は平和だった頃、車が故障した時に助けてくれたのは響であることを思い出しました。響は一緒にいた来美のこと、そしてミライのことを大和に打ち明けました。
劇場版 君と世界が終わる日に FINALのネタバレあらすじ:転
その頃、研究タワーでは葵がミライを連れて逃亡していました。研究タワー側はアナウンスを出し、響を殺してミライを取り戻した者には最上級のワクチンを提供すると呼びかけました。加地はワクチン欲しさに響たちを裏切り、ジンは響を庇って銃弾に倒れました。
響たちは散り散りになり、響と大和はゴーレムに襲われていた葵を助けました。大和と葵は再会を喜び合いましたが、生まれてすぐに連れ去られたミライは響が父であることを認識できないでいました。それでも響はミライを連れて脱出することにしました。
逃げる途中、葵とミライは敵に捕まってしまいました。大和は葵の解放と引き換えに響を殺すよう脅されましたが、響の機転により何とか葵だけは解放することができました。響と大和は連れ去られたミライを追ってタワーの最上階へと急ぎました。
ワクチン欲しさに響たちを裏切った藤丸はミライを連れて最上階の西条のもとに来ていました。約束通りにワクチンをもらった藤丸でしたが、まだ開発途中だったために藤丸の体はゴーレムへと変貌していき、最期は殺処分されました。
最上階に辿り着いた響は西条と対峙しました。西条はミライひとりの命よりも全人類の命を優先すべきだと説きましたが、響は自分はミライの父だと一歩も引きませんでした。そこでシンジは衝撃の事実を告げました。実はミライには元々抗体などなかったのです。
怒り狂った西条はシンジを撃ち、続いてミライに向けて発砲しましたが、響は咄嗟に自ら盾となってミライを庇いました。西条はタワーから脱出し、響はその場に倒れましたが、立ち上がったシンジはミライに向けてナイフを振りかざしました。
その時、先程ジンの兄のいた研究所で密かにワクチンを接種していた響の体が突然変貌し、ゴーレムと化そうとしていました。自らの命と引き換えにミライの命を守ると決意していた響はミライを大和に託してタワーから脱出させました。その直後、タワーに仕掛けられた爆弾が爆発、タワーは崩壊していきました。
劇場版 君と世界が終わる日に FINALの結末
それから20年が過ぎ、タワーのあった場所は砂漠と化していました。とある三人組が案内人として雇った老人に案内されてタワーの跡を訪れました。この老人こそがタワー崩壊から生き延びていた西条であり、目的地に着いた三人組は西条を射殺しました。
この三人組は大和と葵、そして成長したミライでした。大和と葵は響の意志を継いでミライを立派に育て上げていました。タワー跡には響がミライに宛てたビデオメッセージが残されていました。「生まれてきてくれてありがとう。俺と来美はいつもミライの側にいるよ。ずっと愛してる」―――。ミライは響からのメッセージに涙を流しました。
ゴーレムと化した響は鉄柱に突き刺さって動かないままでした。ミライは響に介錯の銃弾を撃ち、動かなくなった響をそっと抱きしめました。ゴーレムの目から一粒の涙が流れました。
以上、映画「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」のあらすじと結末でした。
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