ロンドン、人生はじめますの紹介:2017年イギリス映画。ロンドンでホームレスの男性が一夜にして資産家となって奇跡の実話を映画化したヒューマンドラマです。ロンドンの高級マンションで暮らしながらも満たされない想いを抱える未亡人と、自然に囲まれた手作り小屋で自由気ままに暮らすホームレスの男との出会いから始まる奇跡を描きます。
監督:ジョエル・ホプキンス 出演者:ダイアン・キートン(エミリー・ウォルターズ)、ブレンダン・グリーソン(ドナルド・ホーナー)、レスリー・マンヴィル(フィオナ)、ジェイソン・ワトキンス(ジェームズ・スマイス)、ジェームス・ノートン(フィリップ)、アリステア・ペトリー(スティーヴ・クローリー)、フィル・ディヴィス(ファイフ)ほか
映画「ロンドン、人生はじめます」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ロンドン、人生はじめます」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ロンドン、人生はじめますの予告編 動画
映画「ロンドン、人生はじめます」解説
この解説記事には映画「ロンドン、人生はじめます」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロンドン、人生はじめますのネタバレあらすじ:起
ロンドンの中心部に位置しながらも自然豊かなハムステッド地区。ここの高級マンションに暮らすアメリカ人女性のエミリー(ダイアン・キートン)は、老朽化の進むマンションの修繕費用、上辺だけの近所付き合い、そして亡き夫が遺した借金などに頭を悩ませていました。しかも頼りになる一人息子のフィリップ(ジェームス・ノートン)はどうやら海外赴任が決まったみたいで、満たされない想いを抱えながら日々を過ごしていました。そんなある日、屋根裏部屋で夫の遺品を整理していたエミリーは、窓から見渡せる緑豊かな公園『ハムステッド・ヒース』の一角に手作り小屋があるのを見つけました。そこには一人の髭もじゃの男がおり、小屋の付近で野菜を栽培していました。
ロンドン、人生はじめますのネタバレあらすじ:承
数日後、エミリーは夫の形見の双眼鏡で小屋を眺めていたところ、男が何者かに襲われているところを目撃、すぐさま警察に通報しました。後日、男が気になったエミリーは小屋を訪れてみました。男の名はドナルド(ブレンダン・グリーソン)といい、17年前からこの地で自給自足の気ままな暮らしをしているのだと言います。しかし、この一帯はかねてから不動産会社に目をつけられており、ドナルドは不法占拠呼ばわりされて散々な嫌がらせを受けてきたのです。最初は互いに警戒心を持っていたドナルドとエミリーでしたが、庭でのディナーに誘われたり、読書を楽しむ時間を過ごすうちに、余計な物を持たずに自由に生きるドナルドの生き方にエミリーは次第に惹かれていきました。
ロンドン、人生はじめますのネタバレあらすじ:転
ある日、ドナルドとエミリーはデートから戻ると、小屋は何者かによって無残にも壊されていました。エミリーはドナルドを自宅の屋根裏部屋へ匿い、デモのチラシを配っていた若者の力を借りて小屋の修復を始めるとともに弁護士に相談、土地の居住権を巡って不動産会社と法廷で争う準備に入りました。しかし、エミリーのマンション住民はドナルドを快く思う者はなく、追い出そうとする署名活動をも展開する始末でした。そんなある日、エミリーは誕生日を迎え、旧友のフィオナ(レスリー・マンヴィル)やエミリーに気のあるジェームズ(ジェイソン・ワトキンス)らがお祝いに駆け付けました。エミリーはそこで堂々とドナルドとの交際を宣言、二人の絆はより一層深まっていきました。
ロンドン、人生はじめますの結末
いよいよ居住権を巡る裁判が始まりました。裁判の焦点はドナルドが17年前から住んでいるという明確な証拠の提示へと向けられました。ドナルドは不動産会社や高級マンションの金持ちたちの自然を破壊するかのような暮らしを糾弾、自分は誰にも迷惑はかけていないと主張しました。ドナルドとエミリーは、ドナルドが17年前に薪ストーブを譲り受けた相手の人物に証人になってもらい、更には17年前に病院に行った時の領収書が決め手となり、ドナルドは見事に勝訴して居住権を勝ち取りました。エミリーはマンションを売り払い、煩わしい人間関係もきれいさっぱりにリセットしました。生前に浮気していたことが発覚した夫の形見の双眼鏡もオークションにかけ、エミリーは晴れて資産家となったドナルドとの生活をはじめました。その後、ドナルドは土地を売ってボートを買い、小屋をボートに乗せてエミリーと共に新たな生活をスタートさせました。
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