ハード・デイズ・ナイトの紹介:1963年イギリス映画。史上最大のロックバンド、ザ・ビートルズの初主演映画です。日本では当初『ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!』のタイトルで上映され、2001年に現タイトルでデジタルリマスター版がリバイバル上映されました。全世界的に熱狂的なファンを持ち、秒刻みの多忙なスケジュールをこなすビートルズの日々を、数々の珠玉の名曲を交えながらコメディタッチに描いています。
監督:リチャード・レスター 出演者:ジョン・レノン(本人役)、ポール・マッカートニー(本人役)、ジョージ・ハリスン(本人役)、リンゴ・スター(本人役)、ウィルフレッド・ブランビル(ジョン・マッカートニー)ほか
映画「ハード・デイズ・ナイト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハード・デイズ・ナイト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ハード・デイズ・ナイト」解説
この解説記事には映画「ハード・デイズ・ナイト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハード・デイズ・ナイトのネタバレあらすじ:起
行く先々で熱狂的なファンに追っかけられるザ・ビートルズの4人、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターは、この日も追いすがるファンの群れを振り切って列車に飛び乗りました。ほとんど休みなしで働くメンバーには常にマネージャーのノーム(ノーマン・ロッシントン)とシェイク(ジョン・ジャンキン)が帯同しており、自由な時間は全くといっていいほどありませんでした。ビートルズの飛び乗った列車、ポールの座席にはいつもバンドに帯同しているポールの祖父、ジョン・マッカートニー(ウィルフレッド・ブランビル)が座っており、この人は誰?と不思議がるメンバーやマネージャーに、ポールは祖父がイタズラ好きな超問題児であることを説明しました。
ハード・デイズ・ナイトのネタバレあらすじ:承
列車を降りてもなおファンに追っかけられるビートルズ。何とポールの祖父は勝手にビートルズのライブツアーにも同行することとなり、マネージャー同士を喧嘩させたりファンの一人との勝手な結婚話を持ってきたりとやりたい放題。ポールの祖父は宿泊先のホテルに届いた大量のファンレターの中からリンゴ宛てに届いたカジノの招待状をこっそり抜き取ると、ホテルマンから衣服を奪い取って遊びに出かけていきました。一方のビートルズはライブの合間にも記者会見やテレビの公開収録番組のリハーサル、ファンレターへの返事など多忙に追われ、わずかな時間の合間を縫ってダンスホールへ遊びに出かけますがすぐにマネージャーによって連れ戻されました。
ハード・デイズ・ナイトのネタバレあらすじ:転
ビートルズの4人はテレビ番組のリハーサルの休憩時間中に楽屋を抜け出し、近くの空き地で飛び跳ねたりして遊んでいました。楽屋に戻った4人はマネージャーにこってり叱られますが全く意に介せず。その後、メンバーは最終リハーサルに向けて再び休憩に入りますが、読書をしているリンゴにポールの祖父が近づき、「お前はドラムを叩くか本を読むしか能がないんだから、若い者はもっと外の空気を吸わなきゃいかん」ぞとばかりにそそのかしました。リンゴはポールの祖父の発言をすっかり真に受け、そのままカメラを持って自分探しの散歩に出かけていきました。テレビ本番まであと数十分、リンゴの姿がないことに気付いたメンバーらは大慌て、ジョン、ポール、ジョージはすぐさまリンゴを探しに街へと繰り出しました。
ハード・デイズ・ナイトの結末
リンゴは一人で街を散策し、自分だけの時間を過ごそうとしましたが、ドジばかり踏んでしまい警察官に不審者と間違われて保護されてしまいます。一方のポールの祖父も偽のサインを書き込んだビートルズの写真をファンに売ろうとして逮捕され、リンゴが保護されている警察署に連行されました。脱走したポールの祖父は3人にリンゴの居場所を伝え、リンゴはギリギリのところで3人に助けられ、テレビ公開収録が行われるコンサートホールへと急ぎました。そこでは大勢の熱狂したファンが待ち構えており、ビートルズは喝采を浴びながら「テル・ミー・ホワイ」「恋におちたら」「恋する二人」「シー・ラヴズ・ユー」の4曲をパフォーマンスしました。収録が終わると、ビートルズの4人は休む間もなくヘリコプターに乗り込み、次の場所へと向かっていきました。
1960年代と言えば何と言ってもビートルズの全盛期と言ってよいでしょう。当時私は東京で機械製図の勉強をしていました。後楽園遊園地でもジュークボックスから流れる曲は「プリーズ・プリーズ・ミー」ばかりと言う状態でした。この映画も東京の池袋の映画館で観たのですがスクリーンへビートルズの4人の顔がアップされると、それはもう大変でした。10代の女の子たちが舞台の上の上がってスクリーンへ触らんばかりにキャーキャーと奇声を上げているのです。映画の中でファンの女の子が叫んでいたのと同様の光景を見て不思議な感動を得たことがありました。この映画のために作曲されたものが流れてビートルズファンにはたまらない映画です。ぜひ一度ご覧になってください。