ハートストーンの紹介:2016年アイスランド,デンマーク映画。北欧・アイスランドの小さな漁村を舞台に、思春期を迎えた少年少女たちの淡い恋と甘酸っぱく切ない青春を、美しい風景を背景に描いた青春ラブストーリーです。
監督:グズムンドゥル・アルナル・グズムンドソン 出演者:バルドル・エイナルソン(ソール)、ブラーイル・ヒンリクソン(クリスティアン)、ニーナ・ドッグ・フィリップスドッティル(フルダ)、ディルヤゥ・ワルスドッティル(ベータ)、カトラ・ニャルスドッティル(ハンナ)ほか
映画「ハートストーン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハートストーン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハートストーンの予告編 動画
映画「ハートストーン」解説
この解説記事には映画「ハートストーン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハートストーンのネタバレあらすじ:起
東アイスランドの小さな漁村。港の桟橋でソール(バルドル・エイナルソン)は大親友のクリスティアン(ブラーイル・ヒンリクソン)や友人たちと戯れていました。釣り上げたカサゴを友人たちは酷い顔だと言い、踏み潰します。二人は幼馴染同士で、何をするにもいつも一緒です。ソールは母フルダ(ニーナ・ドッグ・フィリップスドッティル)と二人の姉、ラケル(ヨゥニナ・ソールディス・カルスドッティル)やハフディス(ラゥン・ラグナスドッティル)と暮らしています。思春期真っ盛りのソールは部屋のベッドで自慰行為をしていたところ、ラケルに見られてしまいからかわれてしまいました。ある日、ソールとクリスティアンは行きつけの店で、いつも二人一緒に行動している少女、ベータ(ディルヤゥ・ワルスドッティル)とハンナ(カトラ・ニャルスドッティル)と落ち合いました。ソールは大人びた雰囲気のベータに淡い恋心を抱いていました。
ハートストーンのネタバレあらすじ:承
クリスティアンもハンナから好意を寄せられ、ソールとクリスティアン、ベータとハンナは4人で一緒に行動する機会が増えていました。そんなある日、4人は“キスゲーム”でもしようかということになり、ベータはハンナと、ソールはクリスティアンとキスをすることになりました。実はクリスティアンは密かにソールに友情以上の気持ちを抱いていたのです。ある時、ソールとクリスティアンは芸術家志望のハフディスから絵のモデルを頼まれ、上半身裸にされ化粧をさせられ、二人は寄り添い見つめ合わされました。4人はその後も一緒にキャンプに出掛けるなど親密な関係を続け、ソールとベータの距離は次第に縮まっていきました。
ハートストーンのネタバレあらすじ:転
そんなある日、フルダが男と出かけた際にラケルとハフディスは友人らを招いてホームパーティーを開きましたが、その席上で何と先日ハフディスが描いたソールとクリスティアンの絵が見つかり、場は一時騒然となりました。ただでさえフルダは牧場主のスヴェン(ソーレン・マーリング)と遊んでいるうえ、ソールとクリスティアンの疑われるような関係は小さな村全体から好奇の目にさらされ、何かにつけて我が子を虐待する高圧的なクリスティアンの父シグルドゥル(スヴェイン・オラフル・グンナルソン)の耳にも入ってしまいました。その日以来、ソールとクリスティアンの友情にもヒビが入り始め、ソールがベータと初体験に及んだこともあって次第にソールはクリスティアンを避けるようになっていきました。
ハートストーンの結末
冬が近づいたある日、思いつめたクリスティアンはスヴェンの銃を見つけ、拳銃自殺を図りました。幸いにも一命は取り留めたものの、ソールは深いショックを受け部屋に閉じ籠ってしまいました。この一件によりソールとベータの間にも亀裂が入り、ベータから「友達でいよう」と言われてしまいました。やがてクリスティアンは退院し、両親の離婚に伴い母ソルディス(ナンナ・クリスティン・マグヌスドッティル)と共に遠い町へ引っ越すことになりました。ソールはベータの協力を得てクリスティアンの家に向かい、彼に別れを告げ、そっとキスをして帰っていきました。ソールは港の桟橋で、釣りをしていた少年が「なんだ、カサゴかよ」と愚痴るのを聞きました。海に戻されたカサゴは元気を取り戻し、海の彼方へと消えていきました。
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