ヘドウィグ・アンド・アングリーインチの紹介:2001年アメリカ映画。性転換手術の失敗で「怒りの1インチ(アングリー・インチ)」が残ってしまった主人公の、愛する片割れ探しと、ロックにかけた半生を描く。オフ・ブロードウェイで2年以上のロングランヒットとなったロック・ミュージカルの映画化。
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル 出演:ジョン・キャメロン・ミッチェル(ヘドウィグ)、マイケル・ピット(トミー・ノーシス)、ミリアム・ショア(イツハク)、スティーヴン・トラスク(スキシプ)、セオドア・リスチンスキー、ロブ・キャンベル、マイケル・アロノフ、ほか
映画「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチの予告編 動画
映画「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」解説
この解説記事には映画「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヘドウィグアンドアングリーインチのネタバレあらすじ:起・ヘドウィグ誕生
東ドイツで母と2人で暮らしていたハンセルは、ラジオから流れるアメリカのロックに夢中な少年だった。ロックスターを夢見て育った彼は、ある時アメリカの軍人ルーサーに見初められて、アメリカ行きを誘われるが、そのためには結婚する必要があった。
母のすすめで性転換手術を受けたハンセル(ジョン・キャメロン・ミッチェル)だったが、手術の失敗で股間に“怒りの1インチ”が残ってしまう。それでも彼は母親から“ヘドウィグ”という名前とパスポートをもらい、ルーサーと結婚してアメリカに渡る。
ヘドウィグアンドアングリーインチのネタバレあらすじ:承・トミーとの出会い
新天地で女として暮らし始めてからほどなく、ルーサーはヘドウィグを捨てて、新しい女と去って行った。生活のため、ベビーシッターをすることになったヘドウィグは、その家の17歳の少年トミー・ノーシス(マイケル・ピット)に出会う。ロックに興味を持っていたトミーにヘドウィグは音楽について教え込み、やがて2人で曲を作ってライブをするようになると、たちまち人気が出始める。
そしてある日、2人が初めて愛を交わそうとしたその時、トミーはヘドウィグの“怒りの1インチ”の存在に気づき、恐れをなして去ってしまう。傷ついたヘドウィグを残し、トミーはそれから単独で活動し、超人気ロックスターとなっていった。
ヘドウィグアンドアングリーインチのネタバレあらすじ:転・拭えない確執
自分から去り、2人で作った曲も自分の作として世に出したことで怒ったヘドウィグは、トミーを訴えようとバンドを率いて、トミーのツアー先を追い、行く先々の小さなライブハウスで自らの生い立ちを曲に乗せて歌い続けていた。しかしそんな活動も資金が底をつき、マネージャーやバンドメンバーで2番目の夫もヘドウィグに愛想をつかして去っていく。
全てを失ったヘドウィグは、路地裏で体を売るようになっていた。そこへトミーが現れて謝罪し、作曲者としてヘドウィグの名前を入れたと話し、2人は仲直りする。それもつかの間、乗っていた車が事故を起こし、そのことがマスコミに取り上げられると、トミーはまたしてもヘドウィグとの関係を否定、再び2人の関係は悪化する。しかしこの事故がきっかけでヘドウィグは有名人となり、バンドも人気が出始める。
ヘドウィグアンドアングリーインチの結末:自分という存在
それでもトミーに固執するヘドウィグは、ライブの最中でウィッグを取り、胸の詰め物も捨て去ると、トミーのライブへと向かう。そこで耳にしたトミーの歌は、かつて2人が出会った頃に歌っていた曲で、ヘドウィグに対する謝罪を込めた替え歌になっていた。
それを聞いたヘドウィグは、トミーと同じ額に十字を描き、飾らない姿のままで自分のバンドで歌い始める。歌い終えたヘドウィグは、生まれたままの姿で暗闇の路地に消えていった。
以上、映画「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のあらすじと結末でした。
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