映画「サンドラの小さな家」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サンドラの小さな家の紹介：2020年アイルランド,イギリス映画。夫の度重なる暴力に耐えかねた主人公サンドラが幼い娘二人を連れて家を出ます。なかなか住む家が見つからず途方に暮れていると何気ない娘との会話の中であるヒントを得ます。それは自分の家を作ること。サンドラは色々な人の協力を得ながら家作りに着手するのでした。
監督：フィリダ・ロイド 出演：クレア・ダン（サンドラ・ケリー）、ハリエット・ウォルター（ペギー）、コンリース・ヒル（エイド）、イアン・ロイド・アンダーソン、ルビー・ローズ・オハラ、モリー・マキャン、ほか
この解説記事には映画「サンドラの小さな家」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
二人の娘エマとモリーを持つサンドラ(クレア・ダン)は、度重なる夫ガリーの暴力にずっと耐えていました。
ある日、暴力を受けていたサンドラは娘たちを外に出し、暗号を使い外の人に自らの危険を報せる事に成功しました。こうしてサンドラ達はガリーのいる家から逃げ出すことが出来ました。
ガリーから離れたサンドラでしたが、現在はホテルで娘たちと仮住まいをしている状態で公営住宅も順番待ちが長く、いつまで待ってもその順番は回って来そうにありませんでした。
娘たちを学校へ送り迎えし複数の仕事を掛け持ちしながら働くサンドラは随分疲弊している様子です。
介助の仕事で出会ったペギー(ハリエット・ウォルター)は元軍医の女性です。少々気難しい面もありましたがサンドラの頑張りで徐々に打ち解けていきます。
共に愚痴を言い合えて娘たちの面倒も見てくれる同僚のエイミーに、ママ友のローザ、サンドラを支えてくれる人達も増えてきましたが、相変わらず週末ごとにガリーに娘たちを面会に連れて行く事がサンドラには負担になりました。
娘たちもガリーを嫌がり、サンドラも暴力を受けた辛い記憶がフラッシュバックし、薬を手放せなくなったのです。
住む場所が一向に決まらない中、ある日、エマとの話がヒントとなってサンドラは自分たちの家を作ることを決意しました。ネットで調べた所、35000ポンドあれば建てられる事を知ります。しかし35000ポンドとはいえサンドラにとっては大金です。
どうにか工面してもらおうと役所に足を運びますが相手にもしてくれません。するとペギーが思いもよらなかった提案をしてくれました。土地は裏の空き地を使えばいいし、お金なら貸すよと言ってくれたのです。
ホームセンターで出会った建築業者のエイド(コンリース・ヒル)を中心に、皆の協力を得てサンドラの夢の家計画がスタートしました。
家造りは順調だったのですが、1つ問題が浮上してきました。ガリーが裁判を起こしたのです。ガリーは家を建てることやサンドラの不注意でエマが怪我をしてしまったことも知っていて、それを盾に親権をサンドラから奪い取ろうとしていました。
DVをした事実、それによる子供への影響を主張し、どうにか親権は奪われずに済みましたが、ガリーとの確執は深まってしまいます。
夢の家が完成を間近に控え、サンドラは仲間たちを誘ってパーティーを開きます。アイルランド古来の言葉メハル(助け合いの意味)の精神で頑張ってきた皆で大いに盛り上がり楽しみました。
するとそこに血相を変えたエマが飛び込んできます。外に出ると完成間近の家が炎に包まれていたのです。
出火原因は放火、犯人はガリーでした。夢の家が完成間近で灰と化してしまった。さすがのサンドラもショックで寝込んでしまいます。
そこにガリーの母親がやってきました。ガリーの母親はガリーが逮捕されたこと、ガリーの母親も夫からDVを受けていてそれを小さい頃から見ていたガリーも妻は殴るものだとすり替えてしまったのだと話し、息子がしでかした事をサンドラに詫びるのでした。
ガリーが捕まった事でようやく自由になったサンドラ。しかし肝心の家はもうありません。絶望しそうなサンドラの目に入ってきたエマとモリーの姿、彼女達は灰になった家から釘を楽しそうに探しています。
その姿を見て、またやり直せばいいと決意したサンドラは、エマとモリーに駆け寄っていきます。
以上、映画「サンドラの小さな家」のあらすじと結末でした。
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