火垂るの墓 (実写版)の紹介:2008年日本映画。戦争によって一つの家族が破壊されていく、戦争孤児となった兄妹の物語です。親を亡くし、子供たちだけで生きていこうとする姿、戦争ですべての人が疲弊し皆が生きていくだけで必死な様子から、戦争の悲惨さを描きます。スタジオジブリの長編アニメ映画「火垂るの墓」の実写化。
監督:日向寺太郎 原作:野坂昭如 出演:吉武怜朗(清太)、畠山彩奈(節子)、松坂慶子(未亡人/清太の親戚)、松田聖子(雪子/清太の母)、江藤潤(本城雅夫)、ほか
映画「火垂るの墓 (実写版)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「火垂るの墓 (実写版)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「火垂るの墓 (実写版)」解説
この解説記事には映画「火垂るの墓 (実写版)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
火垂るの墓 (実写版)のネタバレあらすじ:起
戦争もたけなわ、第二次世界大戦も終わりに近づいたころ、神戸に空襲が来ます。清太〈吉武怜朗)と妹の節子(畠山彩奈)は父(高橋克明)と母(松田聖子)の四人家族です。父は戦争に行っており、空襲が来たときは残りの三人でした。町はすぐに燃え始め、清太の家も焼けてしまいます。緊急時に落ちあう場所が国民学校でしたが、清太はそこに来てみると母がいました。何と母はかなりのやけどを負っていました。そのやけどがもとで母は亡くなります。
火垂るの墓 (実写版)のネタバレあらすじ:承
母親を失った清太は、妹を連れ親せきの叔母(松坂慶子)の家に行きます。自分の家族を賄うことすらままらない叔母は、彼ら二人の面倒を見ることは重荷に感じました。しかし、清太が持ってきたたくさんの食糧を見るや態度を変え、彼らを受け入れます。そうは言ってもお風呂はいつも一番最後、さらに清太が持ってきた母親の着物を叔母は勝手に食料と交換、自分の子供たちと彼ら二人に対する態度は著しい違いがあり、二人は非常につらい思いをします。嫌味を言われることも多かった清太は、もう限界になりある日叔母の家を出ます。
火垂るの墓 (実写版)のネタバレあらすじ:転
子供たちだけが普通に家を借りて住めるわけはないはずで、彼ら二人は防空壕に住み始めます。食べるものもないので、泥棒をしたり、他人の畑の中に忍び込んで作物を奪ったりします。明らかに栄養失調になってしまっている二人ですが、やはり妹の、体の小さい節子のほうが先に弱っていきます。空腹をいやすため、飴玉を舐めていましたが、ある日、もう起き上がることすらできなくなっています。清太は必死に看病し、おかゆを作って食べさせようとしますが、もうスプーン一口すら口を開けて食べる元気はありません。ちょうどそのころ、戦争が終わった、という知らせが入ってきます。とはいえ、清太たちの生活が変わることはありません。数日後、節子はスイカを咥えたまま目を閉じ、短い生涯を終えます。
火垂るの墓 (実写版)の結末
清太は一人ぼっちになってしまいます。体はぎすぎすでひどく痩せており、身寄りもなく、街には人々が行きかっていますが、彼を気にする人は一人もいません。行く当てもないのですが立ち上がり、どこに行くわけでもなくとぼとぼと歩き始めるのでした。
以上、映画「火垂るの墓」のあらすじと結末でした。
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