ヒックとドラゴン2の紹介:2014年アメリカ映画。前作では、敵と見なして対峙していたドラゴンと、平和に共生していく道を選んだバーク島のバイキング一族。本作品では、亡くなったと思われたヒックの母親との劇的な再会、洗脳したドラゴンを軍隊として率いる非道な悪者ドラゴとの戦いを物語の軸に、人間がドラゴンといかに共生するかという前作からのテーマが、シビアで重厚に描かれています。ゴールデングローブ賞アニメ映画賞をはじめ、多数の賞を受賞した、ドリームワークスの傑作です。
監督:ディーン・デュボア 声の出演:ジェイ・バルチェル(ヒック)、ジェラルド・バトラー(ストイック)、ケイト・ブランシェット(ヴァルカ)
映画「ヒックとドラゴン2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ヒックとドラゴン2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ヒックとドラゴン2の予告編 動画
映画「ヒックとドラゴン2」解説
この解説記事には映画「ヒックとドラゴン2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ヒックとドラゴン2のネタバレあらすじ:起
前作から5年が経ったバーク島。20歳を迎えたヒックは、親友ドラゴンのトゥースに乗り、同じくドラゴン乗りのバイキング仲間達と共に島をパトロールしています。ある日、ドラゴンを捕獲している男から、征服者ドラゴが、捕獲したドラゴン達を集め軍隊を作り、バーク島を狙っているという話を聞きます。ヒックの父親で村の首長ストイックは、ある集会でドラゴが首長達を倒し、命からがら逃げ延びた過去を思い出し、争いが避けられない事態であることを悟ります。なんとか戦いを回避したいヒックは、ドラゴを説得するため、周囲の反対も聞かず、トゥースと共に旅立ちます。
ヒックとドラゴン2のネタバレあらすじ:承
旅の途中、ドラゴン乗りの女性ヴァルカに出会い、亡くなったと思っていた実の母親であることを知るのです。ヴァルカは、村にいた頃からドラゴンとの共生をストイックに提言していましたが、聞く耳をもたずにドラゴンと戦う姿に失望し、ドラゴンが村を襲撃した際に村を去ったのです。それ以降、巨体ドラゴン「アルファ」の棲みつく巣で、ドラゴの魔の手からドラゴンを奪い返し、匿ってきたのです。ヒックの後をつけていたストイックもヴァルカと再会し、バーク島は今やドラゴンとの共生地になったことを告げます。
ヒックとドラゴン2のネタバレあらすじ:転
家族再生も束の間、ドラゴンの軍隊を率いたドラゴと、彼が操る巨体竜が巣を襲撃し、「アルファ」が倒されます。巨体竜は巣にいる成長したドラゴンを洗脳していき、トゥースまで支配下に置かれてしまいます。戦いを辞めるよう必死に説くヒックを殺すよう命じるドラゴ。トゥースの吹く炎がヒックを襲った瞬間、ストイックが身を呈してヒックを守ります。父親がトゥースによって殺されたショックに茫然自失となるヒックでしたが、バーク島を襲うドラゴから村を守り、ドラゴンと再び共生させられるのは彼しかいません。巨体竜の支配下にない子供のドラゴンに乗り、バーク島に戻ります。
ヒックとドラゴン2の結末
ドラゴの襲撃で、村は既に戦闘状態になっており、村にいたドラゴンは巨体竜の支配下に置かれていました。仲間が巨体竜の気を引いている間、ヒックはトゥースを引き離し洗脳から解放することに成功します。トゥースの攻撃で、巨体竜の他のドラゴンへの支配が徐々に勢いを失くし、ドラゴン達はトゥースをリーダーとして加勢していくのです。形勢逆転となり、トゥースは渾身の一撃でドラゴと巨体竜を倒します。平和の戻ったバーク島では、ヒックが新しい首長となり、ドラゴンと再び共生していくのです。
前作が『ヒックとトゥースの友情映画』とするならば、今作の「ヒックとドラゴン2」は『ヒックとトゥースの成長映画』。
前作の敵は巨大なドラゴンでしたが、今作の敵は人間です。人間VS人間だからといって、アクションシーンが衰えることはありませんでした。むしろ、前作を凌駕しています。スピード感溢れるオープニングから始まり、中盤には巨大ドラゴンVS巨大ドラゴンのバトルもありますし、ドラゴンたちの可愛さも増しています。
1作目が大ヒットしたため、2作目への期待が非常に大きくなっていると思いますが、今作も前作同様大傑作です。