人間の値打ちの紹介:2013年イタリア,フランス映画。イタリアのアカデミー賞とも呼ばれるダヴィット・ディ・ドナテッロ賞で7部門も獲得したヒューマンドラマ。ひとつの事件から、複数の視点で人間の命の重さについて問う作品です。
監督:パオロ・ヴィルズィ 出演者:ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ(カルラ・ベルナスキ)、ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ(ディーノ・オッソラ)、ヴァレリア・ゴリノ(ロベルタ)、ファブリツィオ・ジフーニ(ジョヴァンニ・ベルナスキ)、ルイジ・ロ・カーショ(ドナート・ルッソマンノ)、ジョヴァンニ・アンサルド(ルカ・アンブロジーニ)、マティルデ・ジョリ(セレーナ・オッソラ)、ほか
映画「人間の値打ち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「人間の値打ち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
人間の値打ちの予告編 動画
映画「人間の値打ち」解説
この解説記事には映画「人間の値打ち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
人間の値打ちのネタバレあらすじ:起
小さな不動産会社を営むディーノは、娘・セレーナの恋人・マッシの富豪家族に取り入って、自身も投資に参加して一攫千金を狙おうとします。
妻のロベルタの妊娠もありまとまった金を欲するディーノは大金をつぎ込むも、投資家のジョバンニには影で見下されていました。
しかしジョバンニの投資が難航すると知ると、ディーノは家を抵当に入れたと打ち明け、ジョバンニは激怒し、一方的に縁を切られてしまいます。
さらにディーノが自宅に戻ると、警察がセレーナを訪ねてきます。
人間の値打ちのネタバレあらすじ:承
ジョバンニの妻・カルラは何不自由ない生活を送るも、家族との関係がうまく行っていません。
自身の人生に虚しさを感じたカルラは、偶然見かけた取り壊しが決まっている劇場を買い上げ、再建委員会を立ち上げます。
費用かを集めた委員会で、カルラは劇場作家であるドナートに言い寄られ、関係を持ってしまいます。
ある日夜遅くに息子のマッシが泥酔して帰宅。
さらにジョバンニは自身の投資が上手く行っていないことを打ち明け、カルラの買い上げた劇場も手放すことになってしまいます。
ドナートにことのいきさつを説明し、別れを告げようとすると、ドナートは一変してカルラを責めます。
自暴自棄になったカルラですが、帰宅するとマッシを探しに来た警察が家に来ていました。
人間の値打ちのネタバレあらすじ:転
セレーナは父・ディーノも再婚相手のロベルタとの関係も上手く築けず、さらには恋人のマッシとも縁を切りたいと考えていました。
別れを告げるも、世間体を気にするマッシは、交際しているかのようなそぶりをしてくる始末。
セレーナはある日、精神科の患者で、過去に麻薬密売で補導されたというルカと知り合います。
絵が得意でチャーミングな性格に引かれたセレーナは、ルカと交際することに。
ある夜、パーティーで泥酔したマッシを送るよう頼まれたセレーナは、自分の車で迎えに行きます。
ルカが付き添い、マッシの車を彼が運転することになりますが、ルカの運転で自転車に乗った男性を撥ねてしまいます。
動転したルカはそのまま走り去ってしまい、現場に戻ってきた頃には男性は既に病院に搬送された後でした。
ルカは自己嫌悪と公開に悩まされ、セレーナはルカを必死に励ましますが、警察は既にセレーナの自宅を訪ねていました。
人間の値打ちの結末
警察はセレーナに事情聴取を行いますが、彼女は自分がマッシを送り届けたことだけしか話しません。
一方マッシも取調べを受けますが、よって何も覚えていない上に、車には事故の傷を修繕した後が見つかり、さらに警察に疑われます。
父・ジョバンニもマッシを犯人だと思い込み、激しく彼を罵ります。
ディーノはたまたま見たセレーナとルカのメールのやり取りで、犯人がルカと知ると、その情報でジョバンニをゆすろうとするも失敗。代わりにカルラを呼び出し大金を要求します。
セレーナはロベルタに事実を打ち明け、2人でルカの元に向かうも、ルカは警官に撃たれて血を流していました。
ルカは一命を取りとめ、1年弱収監されることに。面会に来たセレーナと笑顔で向き合うルカ。
ひき逃げ事故にあった男性は死亡。生涯賃金を計算し、彼の死亡保険はわずか20万ユーロでした。
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