ハミングバードの紹介:2013年イギリス映画。中東で民間人を殺害し、裁判にかけられるはずのジョゼフ・スミス軍曹でしたが、脱獄してホームレスとして暮らしていました。しかし親子のように面倒を見ていたイザベルがギャングに拉致され殺されたことから、世話になったシスター・クリスティナに会い協力を求め復讐を始めました…という内容のジェイソン・ステイサム主演のサスペンス映画です。
監督:スティーヴン・ナイト 出演者:ジェイソン・ステイサム(ジョゼフ・スミス/ジョーイ・ジョーンズ)、アガタ・ブゼク(シスター・クリスティナ)、ヴィッキー・マクルア(ドーン)、ベネディクト・ウォン(ミスター・チョイ)、デヴィッド・ブラッドリー(ビリー)ほか
映画「ハミングバード」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハミングバード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハミングバードの予告編 動画
映画「ハミングバード」解説
この解説記事には映画「ハミングバード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハミングバードのネタバレあらすじ:起
中東で特殊部隊を率いて戦っていたジョゼフ・スミス(ジェイソン・ステイサム)は、現地での非人道的な行為から軍法会議にかけられ、刑務所に入れられていました。そして裁判が始まろうとしていた時、脱獄しジョーイ・ジョーンズと名乗ってロンドンの裏の街でホームレスとして暮らしていました。
しかし街を仕切るギャング団から暴行を受け、一緒にいたイザベルを逃がし、自分は高級マンションの一室に逃げ込みます。部屋の中をあさり飲食し身なりを整えていると、電話が鳴り留守番電話になります。この部屋の住人であるデイモン(ダニー・ウェッブ)は、10月1日までニューヨークに滞在し戻ってこないことがわかりました。ジョーイはそれまでここに暮らすことを決め、部屋の封筒を探すと、カードとパスワードが見つけます。
一方、イザベルはギャング達に捕まり連れ去られました。デイモンのスーツを着て街に出たジョーイは、ATMから金を引きだし、酒を買って飲み始めると、中東で飛び交うハミングバード(偵察機)や、襲撃されて部下を5人殺されたことなどを思い出していました。
ジョーイはシスター・クリスティナ(アガタ・ブゼク)がホームレスたちに行っている炊き出しの公園にやって来ます。ジョーイの世話をしていたクリスティナは、ジョーイの変貌ぶりに驚きます。ジョーイはクリスティナに「イザベルを知らないか?」と言って500ポンドを渡して去って行きます。
ハミングバードのネタバレあらすじ:承
クリスティナは修道院でマザーに500ポンドを寄付された話をし「自分の為に使いたい」と言い、マザーは了承します。クリスティナは子供時代からの憧れだったバレリーナの引退公演のチケットを求めに行きますが、残っていたのはペアチケットだけで500ポンドだと言われます。
ジョーイはデイモンの車に乗り、イザベルの安否の情報を求めるポスターを街に貼りに行きます。部屋に戻るとクリスティナからの「イザベルは組織に捕まって仕事をやらされているが心配はない」という留守電が入っているのを聞きます。そのころ、イザベルは組織から売春をやらされていました。
真面目に働こうとジョーイはチャイニーズレストランでコックの仕事をしますが、腕っぷしの強さを認められ用心棒になります。そして店で暴れる複数の客を叩きのめしているところを、チャイニーズマフィアのボスであるクレイジージョーに見初められ、ミスター・チョイ(ベネディクト・ウォン)の下で運転手兼用心棒として働き始めます。
一気に金回りが良くなったジョーイは、クリスティナの炊き出しに、ピザなどの食べ物を大量に配達させ、更にクリスティナに赤いドレスをプレゼントします。悪党だが心の優しいジョーイにクリスティナは魅かれ始めていました。
更にジョーイは元妻のドーン(ヴィッキー・マクルア)に会い、札束を渡し何も言わず去ります。ジョーイが街にいるとクリスティナがやって来ます。警察から「ホームレスらしい女の死体が川で見つかったと言われた」と言いながら写真を見せます。それはイザベルでした。怒るジョーイでしたが、「イザベルはヤク中だったのよ、あなたはクレイジージョーの麻薬を扱っているんでしょう。イザベルはあなたの麻薬でこうなったのよ」とクリスティナが言うと、黙り込むのでした。
ハミングバードのネタバレあらすじ:転
ホームレス時代に親子のように過ごしたイザベルの死に怒りが収まらないジョーイは、自分を襲ったギャングらを痛めつけ、イザベルを殺したのは「目の上にキズのある30代の金融マンで、暴行してSEXをする変わり者」という事を聞きます。
デイモンになりすまし参加した写真展にクリスティナを呼ぶと、赤いドレスでやって来ました。クリスティナは酒を飲みます。ジョーイは犯人の情報を教え「警察に捜査してもらってくれ」と頼みますが、クリスティナは酔ってシスターから普通の女性になり、500ポンドでバレエのチケットを買った事を明かし「子供の頃はバレエをやりたかった。そして500ポンドをもらって以来、神を信じれなくなった」と言います。やがて二人はキスをして別れました。
ジョーイはみかじめ料の徴収で、銃を使って相手に怪我をさせ指名手配を受けます。ジョーイに会ったクリスティナは「結局悪党じゃない」と言います。そんなクリスティナが自分の過去を話します。「バレエをやりたかったが父に体操をやれと言われ、先生をつけてくれた。その先生に10歳の時に性的虐待を受け、17回性交渉をさせられた。18回目に私は先生を切り殺した。子供だった私は刑務所に入れられる代わりに修道院に送られた・・・」
ジョーイと別れたクリスティナは、ジョーイへの思いを断ち切る為にマザーにアフリカ行きを志願しました。ジョーイは一向に調べない警察にしびれを切らし、マフィアのマダムジョゼフにイザベルの情報を聞きに行きます。
するとイザベルを殺した男の事は掴んでいました。マダムジョゼフは情報を提供する代わりに、人身売買の仕事を手伝わせます。するとジョーイの元に、マックス・フォレスター宛ての10月1日に開かれるカクテルパーティーの招待状が届きました。
ハミングバードの結末
10月1日、デイモンが帰って来る日にクリスティナと公園で会ったジョーイは、写真を何枚も撮ってもらいます。「子供に父親の姿だという写真を残したくて」とジョーイが言うと、クリスティナは「私にもちょうだい」と言います。クリスティナは「明日アフリカへ行く、今日は普通の女としてあなたとずっといたい」と言います。ジョーイはクリスティナを部屋に連れて行き、愛し合いました。
そこへデイモンが帰って来ます。二人は非常階段から逃げ、ジョーイが「金はあるから二人で逃げよう」と言います。断ったクリスティナは「今夜7時から、バレエの公演がある、ペアのチケット持っているから来て」と誘います。何も言わず立ち去ったジョーイはカクテルパーティーに向かいます。何も知らないクリスティナは会場の前で待っていました。
ジョーイが会場でマックスを見つけ声をかけます。そしてマックスを抱え上げると、タワービルの屋上から放り投げて殺します。すぐさま、ジョゼフ・スミスとして指名手配されました。
公演を見終わったクリスティナが会場を出ると、酒を飲んだジョーイが路上で寝ていました。「やるべきことは終わった、後は飲むしかない」と言うジョーイは、中東の出来事を話します。
部下5人を殺されたジョーイは、報復として民間人5人を町中で殺しました。その様子はハミングバードによって録画されていました。このことで逮捕され軍法会議にかけられていたのでした。
別れたジョーイはドーンと父の顔を知らない息子のビリーの部屋に行き、写真と有り金を全て渡して立ち去りました。
翌日、クリスティナは赤いドレスを着てアフリカへ旅立ちました。ジョーイからの封筒を渡され、中を見るとジョーイの写真があり、手紙には「デイモンに金を返した。これからホームレスに戻る」と書かれていました。
以上、映画「ハミングバード」のあらすじと結末でした。
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