氷点の紹介:1966年日本映画。三浦綾子のベストセラー小説の映画化。雪風吹きすさぶ北海道を舞台に、殺人犯の娘として生まれたヒロインが迎える苦難を描いている。人気テレビドラマ『時間ですよ』で夫婦役を演じた船越英二、森光子が揃って出演。
監督:山本薩夫 出演:若尾文子(辻口夏枝)、安田道代(辻口陽子)、山本圭(辻口徹)、船越英二(辻口啓造)、森光子(藤尾辰子)、鈴木瑞穂(高木雄二郎)、成田三樹夫(村井靖夫)、津川雅彦(北原邦雄)、ほか
映画「氷点」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「氷点」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「氷点」解説
この解説記事には映画「氷点」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
氷点のネタバレあらすじ:起
旭川市の医師辻口啓造は、恩師の令嬢夏枝と結婚し、2人の子供に恵まれました。父親から譲られた病院の経営も順調で、公私とも順風満帆です。
ところが好事魔多し、3歳になる末っ子のルリ子が誘拐され、そのまま殺されてしまいます。犯人はタコ部屋の人夫。カネ目当てにルリ子を誘拐したものの泣かれて扱いに困り、あっさり手にかけてしまったのです。
人夫は逮捕され、留置場で首吊り自殺を遂げます。事件は解決したものの、死んだルリ子は帰ってきません。夏枝は悲しみの余り、一時的に精神病院に入院するほどでした。
氷点のネタバレあらすじ:承
夏枝の退院後、辻口は大学時代からの親友高木に会いにいきます。彼は乳児院の嘱託医をしていて、身寄りのない赤ん坊の世話もしています。
辻口は彼から乳児院に人夫の遺児がいると聞き、その子を自分の養子にするつもりでした。親友の異常とも思える行動に高木は反対しますが、辻口は強情です。最後には高木も折れ、養子縁組の手続きを手伝います。
病気のせいでもう赤ん坊が埋めない体になっていた夏枝も、養子をもらうことには賛成でした。しかし辻口はその子が犯人の娘であることは秘密にしておきます。
氷点のネタバレあらすじ:転
赤ん坊は女の子で、陽子と名付けられます。事情を知らない夏枝は、陽子をルリ子の生まれ変わりのように思って大事に育てていきます。
実はこれこそ、辻口が企んでいた妻への復讐でした。夏枝は以前から辻口病院に勤める眼科医の村井と浮気をしていました。ルリ子がいなくなった時も応接室で逢引をしており、ルリ子が死ぬことになった原因の一端は彼らにもあったのです。
辻口は妻が許せず、犯人の娘を育てさせることで夏枝に苦しみを与えるつもりでした。
氷点の結末
やがて夏枝は事情を知り、夫に腹を立てます。浮気など誤解で、村井が勝手に彼女に横恋慕しているだけでした。しかしもはや後の祭りで、陽子を手放すわけにもいきません。
間もなく陽子には北原というボーイフレンドができますが、夏枝も彼の事を好きになっていました。嫉妬した彼女は陽子に対し彼女の出自を告げてしまいます。
ショックを受けた陽子は自ら命を絶とうとします。その知らせを聞いた高木は辻口たちに真相を打ち明けます。実は陽子の父親はある亡くなった医大生で、犯人の人夫とは無関係でした。
心の底から後悔した夏枝は必死に陽子の回復を願います。その祈りが聞き遂げられたのか、陽子はようやく昏睡状態から目をさますのです。
以上、映画「氷点」のあらすじと結末でした。
「氷点」感想・レビュー
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ドラマが綺麗過ぎて
今ではこんなドラマは観れません
テレビにしがみついて観て居ました
この小説、映画、テレビドラマの魅力は氷点と言う凍る点、氷点と言う文字に魅力があります。自殺しょうとした陽子は強い女性で自ら命を絶とうすることなんか考えられないくらい強い女性でした。しかしまわりの関係を知ったことに、自分にも凍る点があり、避けられない運命と気がつくのです。それは生きてはいけない、生きられない!人間は本当にそんな事がありえるのか!自殺する人はなんやかんやあるかも!