ドミノの紹介:2023年アメリカ映画。『アリータ: バトル・エンジェル』『ボバ・フェット/The Book of Boba Fett』などのロバート・ロドリゲスが監督を務め、ベン・アフレックが主演を務めたSFアクション・サスペンス作品です。行方不明になった娘を捜し続ける刑事が手がかりを追ううちに虚構の世界に入り込んでいき、そして驚愕の事実を知ることに・・・。
監督:ロバート・ロドリゲス 出演者:ベン・アフレック(ダニー・ローク)、アリシー・ブラガ(ダイアナ・クルーズ)、J・D・パルド(ニックス)、ハラ・フィンリー(ミニー(10歳))、イオニー・オリビア・ニエベス(ミニー(7歳))、ダイオ・オケニイ(リバー)、ジェフ・フェイヒー(カール・エヴェレット)、サンディ・アビラ(テルマ・エヴェレット)、ジャッキー・アール・ヘイリー(ジェレマイア)、ウィリアム・フィクナー(レヴ・デルレーン)ほか
映画「ドミノ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ドミノ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ドミノ」解説
この解説記事には映画「ドミノ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドミノのネタバレあらすじ:起
オースティン警察の刑事ダニー・ロークはカウンセラーのカウンセリングを受けていました。ロークはかつて公園で愛娘のミニーと遊んでいた際、一瞬だけ目を離した隙にミニーは忽然と姿を消してしまっていました。程なくして同時刻に公園にいた男が誘拐犯として逮捕されましたが、男は犯行当時の記憶を失っていました。結局ミニーは見つかることなく時間だけが過ぎ、そのせいでロークは妻ビビアンとも別れてしまっていました。
ロークはカウンセラーから現場復帰を許可されました。ロークはオースティン銀行を狙った強盗の計画があるとの匿名通報を受け、相棒刑事のニックスと合流して現地に向かいました。犯人の目的は現金ではなく貸金庫の23番の中身ということで、ロークとニックスは警官たちと共に張り込んでいると、謎の男が現れて市民や銀行員、警官らに何やら小声で指示めいた言葉を投げかけていました。
男の発言が何かの暗号ではないかと勘づいたロークは先回りして貸金庫に突入しましたが、謎の男に「今日はとても暑い」と言われた女が突如服を脱ぎ出し、道路を横断しようとして交通事故を引き起こしました。
ロークが貸金庫23番を開けると、中に入っていたのは「レヴ・デルレーン」と書かれたミニーの写真でした。すると、謎の男の指示を受けた銀行員や警備員が突然ロークに襲い掛かってきました。ロークは刑事2名と共に建物に入った謎の男を追いかけ、屋上に追い詰めましたが、謎の男に指示された刑事2名は互いに撃ち合って死亡しました。謎の男はそのまま行方をくらましました。
ドミノのネタバレあらすじ:承
ロークは謎の男こそがミニー失踪と関連しているのではないかと考え、ニックスから教えてもらった匿名の通報者の元に向かいました。通報者はチャペル通りで占い師をしているダイアナ・クルーズという女性で、ロークが店に入った時にはある客の占いをしていました。
ロークから謎の男について問われたダイアナは知らないと即答、ロークを追い出そうとしました。その時、店の外に出ていた客のもとに例の謎の男が現れ、男の指示を受けた客はロークとダイアナに襲い掛かりました。しかし襲撃は失敗し、客は「“奴”は決してあきらめない」と告げると自ら命を断ちました。
ロークはダイアナを警察署に保護し、改めて事情聴取しました。ダイアナは謎の男の名は「レヴ・デルレーン」であり、相手の脳を支配して思うがままに操ることのできる超能力「ヒプノティクス」の持ち主であると明かしました。ヒプノティクスは元々政府の秘密組織「ディヴィジョン」によって開発されたもので、最強の使い手となったデルレーンは能力を悪用して「ディヴィジョン」の乗っ取りを画策、一度は拘束されたものの6週間前に脱走したとのことでした。
実はダイアナもかつては「ディヴィジョン」の一員としてヒプノティクスを習得しており、試しにロークを操ろうとしましたがなぜか効かず、たまたま訪れたニックスには効果抜群でした。ダイアナに促されて外に出たニックスの前にデルレーンが現れ、指示を受けたニックスはロークとダイアナに襲い掛かりました。ロークは何とかニックスを正気に戻そうと試みましたが、ダイアナは「命令をやり遂げるまでは止まらない」とニックスを射殺しました。
ロークとダイアナはニックス殺しの容疑者として追われる身となり、デルレーンに操られた警察官らに執拗に追い回されました。逃亡の最中、ダイアナはロークにはなぜかデルレーンの能力を遮断する能力があることに気づきました。
ドミノのネタバレあらすじ:転
ロークとダイアナはメキシコに逃れ、かつて「ディヴィジョン」の訓練士でダイアナの師だったジェレマイアのもとを訪れました。ジェレマイアはデルレーンの目的は「ディヴィジョン」がヒプノティクス習得者を意のままに操るための秘密兵器「ドミノ」であり、「ドミノ」を奪って組織に拘束されたデルレーンはあらかじめ自らの記憶を消しており、特定のキーワードやイメージによって徐々に記憶が戻るよう自らの潜在意識を操作したのです。6週間前に脱走したデルレーンは今まさに記憶を取り戻している最中であり、最後のキーとなるミニーの写真を手に入れることで完全復活を果たすというのです。
ロークはジェレマイアに促されるままにミニーの写真を見せようとしましたがダイアナに止められました。ジェレマイアはいつの間にかデルレーンの姿に変わっていました。デルレーンは能力を使ってあたかもジェレマイアがいるかのように装っていたのです。
デルレーンは街の人々や警官を操り、ロークとダイアナを追い詰めましたが、ロークらに銃口を向けていたはずの警官たちが突然デルレーンに反旗を翻し、逮捕して連行していきました。実はロークもまたなぜかヒプノティクスの能力を有しており、ダイアナはなぜロークが能力を持っているのか謎を解き明かすため彼を「ディヴィジョン」の凄腕ハッカーであるリバーの隠れ家へと連れていきました。
リバーはロークの経歴を調べてみると、ロークの元妻ビビアンは実は「ディヴィジョン」の一員であることが発覚しました。まさかの事実に驚くロークのもとに非通知でデルレーンから電話があり、ロークはダイアナを殺すよう指示されましたが何とか耐えきりました。
その夜、ロークはリバーのネットワークを使ってダイアナやミニーのことを調べました。その結果、ダイアナの正体はなんとビビアンであり、ミニー(本名・ドミニク)こそが最強のヒプノティクスの使い手である「ドミノ」であることを知りました。そこにダイアナが現れ、ミニーを誘拐したのはロークであることを告げました。ロークは全ての記憶を取り戻しました。
実はロークもまた「ディヴィジョン」の一員であり、同僚だったダイアナと結婚してミニーを授かったのです。ところが、「ディヴィジョン」はミニーを徹底的に鍛え上げて最強のヒプノティクス能力者にしようとし、ミニーを自由に育てたかったロークは4年前に彼女を連れて脱走、ミニーを「ディヴィジョン」の手の届かない場所に隠したのでした。
次の瞬間、ロークは「ディヴィジョン」の施設にいました。そこにはダイアナ、リバー、死んだはずのニックスや刑事たち、銀行員、カウンセラー、そしてデルレーンの姿がありました。ニックスたちもまた全員「ディヴィジョン」の一員であり、実はロークはこの部屋で催眠術にかかっており、今までの一連の件はすべてロークの頭の中で起こっていた幻覚であることが判明しました。
ドミノの結末
ロークは6週間前に「ディヴィジョン」に身柄を拘束されており、その際に自らの記憶を消していました。「ディヴィジョン」はミニーの行方を探すためにロークに催眠術をかけて「失踪した娘を探す刑事」を演じさせ、街や銀行、ダイアナの店、警察署、メキシコなども全て「ディヴィジョン」が用意したセットでした。
ロークは12回も記憶を操作されていましたが、「ディヴィジョン」が得た手がかりは「レヴ・デルレーンを探せ」とのキーワードのみでした。そしてロークは13回目の催眠術をかけられ、またしてもカウンセリング、銀行での張り込みの世界を体験させられましたが、正気を取り戻したロークは車を奪って施設から逃走しました。ダイアナはヘリコプターでロークを追跡するよう命じました。
ロークは「レヴ・デルレーン(Lev Dellrayne)」は実は人の名ではなく、文字を組み替えると「ディア・バレー・レーン(Deer valley Lane)」という地名になることを突き止めていました。ディア・バレー・レーンの牧場にはロークの里親であるカールとテルマのエヴェレット夫妻が住んでおり、ミニーはエヴェレット夫妻のもとに預けられていました。
ロークはミニーと久しぶりの再会を果たしましたが、牧場はダイアナやデルレーン、ニックスら「ディヴィジョン」の者たち、ヘリ2機と3台の車に取り囲まれていました。エヴェレット夫妻はニックスに撃たれ、デルレーンはロークにミニーを引き渡すよう迫りました。
ミニーはダイアナのもとに歩み寄り、ダイアナを抱きしめながら「組織から自由になる」とささやきました。デルレーンが気づいた時には既に遅く、牧場だと思われた場所は実は荒野であり、すべてはミニーが能力で生み出した幻影であることが明らかになりました。
「ディヴィジョン」の隊員たちが互いに殺し合いを始め、死んだと思われていたエヴェレット夫妻もショットガンで次々と隊員たちを撃ち倒しました。ニックスはロークに操られるがままに自らの頭を撃ち抜き、ミニーに操られたデルレーンは自らの腹を何度も銃弾で撃ち抜きました。
ロークとダイアナが互いの愛を確かめ合い、ミニーと共に家族3人で自由の身となったことを喜び合いました。カールはローク、ダイアナ、ミニー、テルマをヘリに乗せて脱出させました。実はカールはデルレーンに身代わりにさせられて殺されており、デルレーンはヘリに乗るとロークらの後を追いました。
以上、映画「ドミノ」のあらすじと結末でした。
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