いきすだま~生霊~の紹介:2001年日本映画。一彦と良二の兄弟を中心に、浅茅という女子の生霊の話、菜穂子という女子の迫りくる死の順番の、2つの話からなるオカルトホラー映画です。内容は違えど、一話目は良二、二話目は一彦の話と続きになっています。
監督:池田敏春 出演者:松尾雄一(吉野一彦)、三輪ひとみ(浅茅優子)、鮎瀬梢(倉本真理子)、藤井真喜子(白井和美)、中村由真(吉野恭子)、松尾光次(吉野良二)、三輪明日美(仲田菜穂子)、広岡由里子(仲田君江)ほか
映画「いきすだま~生霊~」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「いきすだま~生霊~」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「いきすだま~生霊~」解説
この解説記事には映画「いきすだま~生霊~」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
いきすだま~生霊~のネタバレあらすじ:第一話『いきすだま 生霊』
放課後、体育館の倉庫で良二と真理子はエッチをしようとしていました。その時、良二が誰かに見られている気配を感じました。
校庭を帰る和美と友人は、クラスの浅茅優子とすれちがいました。その後、コンビニへ入ると浅茅がいて、おかしいと驚きました。この噂はすぐに広がり、ドッペルゲンガーの浅茅、生霊の居る浅茅などと呼ばれ、騒ぎ立てました。
和美は良二の事が好きでしたが、友人は「良二には夫婦同然の真理子がいるから無理」だと言いました。真理子が噂の浅茅を見たいとクラスにやって来ました。するとガラスが割れ、真理子はケガをしました。
良二は兄の一彦らとバンドをやっていて、コンサートに出ていました。良二は観衆の中からじっと見つめる浅茅を見つけてビクッとしました。良二は浅茅に憑りつかれたように夢にまで出て来るようになりました。学校では付きまとわれ始めました。
学校帰り、真理子が良二の家で勉強をし、夜8時に自転車で帰りました。その真理子の前に浅茅が現れ、付きまとい、真理子は道路から転落死しました。
いきすだま~生霊~の結末:第一話『いきすだま 生霊』
真理子が居なくなったことで、和美が良二にメールを送り、二人は仲良くなりました。この様子をじっと見ていたのは浅茅でした。良二が和美に電話をし、コンサートを見に行こうとデートに誘っていました。嬉しそうに話をする和美の前に浅茅が現れました。浅茅に対し何かを言っているのを電話の向こうで聞いていた良二の目の前に、浅茅が現れました。
和美の前にいる浅茅は生霊でした。浅茅の生霊に追い詰められた和美は、走ってきた列車に撥ねられて即死しました。真理子と和美の死に、浅茅がすべて絡んでいると思った良二は、浅茅の家に行きました。浅茅は良二を自分の部屋に入れ、良二と真理子のやってきたことを全て話しました。怖くなった良二は浅茅の首を絞めました。浅茅は血を吐いてぐったりしました。浅茅の体から生霊が出て行きました。
家に帰った良二は自分の部屋に籠りました。母親に「一緒に来た女の子を遅くなる前に早く帰しなさい」と言われ、ぞっとしました。浅茅の生霊が部屋にいました。そのまま良二は2階の窓から転落して死亡しました。
一彦が病院を見舞っていました。浅茅は生きていました。担当の医師がくると、浅茅は嬉しそうに「優しい先生だ」と言いました。一彦が病室を出て階段の下を見ると、先ほどの医師が、奥さんと子供と会っていました。その様子を見る浅茅の生霊がいました。
いきすだま~生霊~のネタバレあらすじ:第二話『空ほ石の…』
夏、菜穂子の住む家の三軒隣りで、子供が溺れて死にました。その後、すぐに二軒隣で老女が深夜に死亡し、隣の家のおばさんが大事故を起こしました。菜穂子は次はうちの番だと思っていましたが、父の転勤が決まり、急遽、都会の団地505号室へ引っ越ししました。
引っ越し当日、205号室の女性が首つり自殺しました。505号室のベランダには大きなコンクリートの塊がありました。菜穂子が下を見ると、若い男が自分の方をむいて写真を撮っていました。また周りの家では、505号室に人がやってきたとヒソヒソ話をし始めていました。
新しい高校へ行った菜穂子は、クラスの委員長・一彦の隣の席に座りました。一彦は写真を撮っていた男で、姉夫婦があの団地にいると言い、さらにあの団地は注意をした方がいい、そして何かあったらお経を唱えろと言って、お経を教えました。
自宅では、部屋の扉をきちんと閉める母親が押し入れの戸をいつも開けていました。母親は何かを怖がっているように見えました。
授業中、担任が奈緒子にお母さんが倒れたと言いました。
そのころ、一彦は505号室のベランダから見下ろす菜穂子の顔がおかしい?と思っていました。
父は母の付添いのため、一人で寝た菜穂子は、押し入れの中に少女がいる夢を見て目覚め、閉めたはずの押し入れの戸が開いているのに気づきました。
いきすだま~生霊~の結末:第二話『空ほ石の…』
翌日、菜穂子の危険を感じた一彦は、姉夫婦の住む508号室で泊まらせることにしました。その夜、菜穂子に205号が首つり、305号が飛び降り、405号が大やけどをしたと話しました。聞いた菜穂子は今度は505号の番だと言いました。そして怖くなった605号の住人は出て行き、705号より上階は入居者がいない事も聞きました。
505号に帰った菜穂子は押し入れの戸が開いているのを見つけ、思い切って戸を開けました。何もいませんでしたが、開けておいた方が安心だと思い始めました。そして母も同じ気持ちだったのだと感じました。
学校帰り、母を見舞って505号に帰った菜穂子は、508号へ行く予定でした。しかしガラスや鏡が割れ始め、外へ出れなくなりました。帰ってきた一彦も異変を感じ、ベランダから助けに行きました。末尾5の付く棟が消滅していました。
菜穂子を少女の霊が襲いました。菜穂子は必至で一彦に聞いたお経をとなえました。するとベランダの窓が開き、一彦に助けられました。そしてコンクリートの塊が割れ、少女の遺体が見えていました。
昔、この部屋で殺されてコンクリート詰めにされた少女の霊が招いたものでした。508号で一彦とくつろいでいた菜穂子は、押し入れが開くのを見ました。そして菜穂子は押し入れの中の暗闇に引き込まれていきました。
以上、映画「いきすだま~生霊~」のあらすじと結末でした。
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