HELL ヘルの紹介:2003年アメリカ映画。ロシアで働くカイルは、自宅で妻が暴漢に殺されます。しかし犯人が判事を買収し無実となったため、カイルは裁判所で犯人を射殺してしまいます。これにより、カイルが送り込まれた場所、それはロシア最悪のグラヴァヴィ刑務所だったのです…という内容の、何でもありの刑務所を舞台にしたバイレンスアクション映画です。
監督:リンゴ・ラム 出演者:ジャン=クロード・ヴァン・ダム(カイル・ルブラン)、ローレンス・テイラー(囚人番号451)、マーニー・アルトン(グレイ・ルブラン)、マイケル・ベイリー・スミス(ヴァーリャ)、ビリー・リーク(クールハンド)、ロバート・ラサード(ウスップ) ほか
映画「HELL ヘル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「HELL ヘル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「HELL ヘル」解説
この解説記事には映画「HELL ヘル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
HELL ヘルのネタバレあらすじ:起
ロシアで働くアメリカ人のカイルは、妻のグレイに「もうすぐ帰る」と車を運転しながら電話をしています。グレイが話していると部屋の電気が消えます。グレイは電話も切れたため、慌ててブレーカーを回復させると、再びカイルから電話が入ります。
その時、侵入者がグレイを襲います。男はグレイを強姦しようとしますが、グレイは必死に抵抗します。電話の向こうから妻の叫び声が聞こえ、カイルは車をぶつけながら猛スピードで自宅に帰りますが、グレイはすでに殺されていました。
やがて犯人としてコヴィックが逮捕され、裁判が行われます。判決は無罪でした。言葉を失うカイルにコヴィックが「家が裕福だから判事を買収したんだ」と言います。ブチ切れたカイルは拳銃でコヴィックを射殺してしまいます。
裁判所で殺人を犯したカイルは、ロシアの裁判にかけられ終身刑が言い渡され、グラヴァヴィ刑務所に送られたのでした。刑務所の入り口で整列させられると、看守に21歳のビリーが目を付けられました。
HELL ヘルのネタバレあらすじ:承
刑務所内では、看守の買収が当たり前で、金で刑務所内の生活を安定させている連中らが囚人たちをまとめている状態でした。深夜、看守がビリーを連れ出し囚人たちのグループのボスであるアンドレイの独房に連れて行かれます。ビリーはアンドレイのSEXの道具としてもてあそばれます。
翌日、事情を知ったカイルがアンドレイの暴行を振るうと、即座に看守たちに捕まり独房へ入れられます。独房とは名ばかりで、排便が流れる水路が中にあり人間の住む場所ではありません。カイルは服を破って首つり自殺を試みますが失敗し、壁に頭をぶつけて死のうとしますが無理でした。その時グレイの「人は死んだら蛾になって帰ってくる」という言葉を思い出します。目の前に蛾が飛んできて、生きることを決めたカイルでした。
独房から出されると、看守に「3人殺した451番の男だ、注意しろ」と言って451番と相部屋にさせられます。451番は物静かな男で、大人しくしていれば何もせず、騒がしくすると襲いかかって来ました。翌日、アンドレイと別の囚人が喧嘩をはじめます。すると「看守がスパルカで戦え」と命じます。
HELL ヘルのネタバレあらすじ:転
グラヴァヴィ刑務所では、スパルカと呼ばれる殺し合いの喧嘩を囚人どうしにやらせていました。所長以下幹部たち、更には看守がこの戦いに金を賭けています。アンドレイは、喧嘩をした囚人と闘い、無類の強さで倒します。
その様子を見ていたカイルとビリーのもとへ車いすのマラカイが近寄よってきます。カイルはマラカイからアンドレイがロシアンマフィアであることを聞かされ「ここでは看守を買収しないと言い生活が送れない、何かあったらオレの相談しろ」と言いました。
カイルは看守に金を渡し、「451番の房から出してくれ」と頼みますが、看守は「アメリカ人はもっとカネがいる」と断ります。後にマラカイから「451番の房に入れられるのは邪魔者だ」と教えられます。
ビリーがアンドレにはむかったことで、アンドレイ一派の嫌がらせが始まり、止めようとしたカイルも巻き込まれ、再び独房へ入れられます。独房の隣の部屋からは、壁をリズムのように叩く音が聞こえます。カイルもその音に合わせて叩きます。そしてカイルはスパルカで戦うため、独房でトレーニングを始めたのです。
独房を出るとカイルはスパルカに出されアンドレイと闘う事になりました。闘いが始まるとアンドレは強く、防戦一方のカイルはアンドレイの体力の消耗を待って反撃します。しかしすぐやり返され気絶する寸前、カイルはアンドレイの首を噛み切り殺してしまいます。
HELL ヘルの結末
予想外の勝利の後、カイルは闘いに勝ち続け、囚人たちの視線を集めます。しかし451番は「お前は間違っている」と言われ、マラカイからは「狂っている」と言われます。カイルの活躍に触発されたビリーが「脱獄する」とカイルに打ち明けます。
決行の日、ビリーはあっさり看守に見つかり、大男のヴァーリャの房に入れられます。キスを迫られたヴァーリャに唾を吐いたことから、ビリーは暴行を受けて死んでしまったのです。
それを知った451番がマラカイを呼びつけます。ビリーを売ったのは、仲間と思っていたマラカイでした。451番はマラカイにガソリンをかけて焼き殺します。この日以来、カイルはスパルカで闘うのをやめ、処罰としてはりつけにされます。数日間はりつけられたままのカイルを見た囚人たちも、スパルカで闘うのをやめます。
解放されたカイルは、通路で大男と闘わされます。大男が壁を叩くのを見て、カイルが真似すると、独房の隣にいた男でした。意気投合した二人は看守に向かっていきます。大男は看守に撃たれ死んでしまうものの、囚人たちが暴れ出します。
これを見ていた451番が脱獄の話をカイルに持ちかけます。ビリーの仇を撃つため、スパルカでヴァーリャと最後の戦いをし、ヴァーリャを殺すと「オレはここでやることがある」と言う451番を残して脱走したカイルは看守の制服を着ていました。451番は所長室で、所長を待ち伏せして殺したのでした。
以上、映画「HELL ヘル」のあらすじと結末でした。
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