ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこその紹介:2015年アメリカ,フランス映画。有名スターやスポーツ選手だけでなく世界中から多くの貧しい人たちがニューヨークに移民します。英語を覚えアメリカ生活に馴染みながらも母国の文化や習慣を捨てることはできません。移民の抱える苦労と悩み、そしてアメリカンドリーム実現への努力と希望がニューヨークにはあります。『ジャクソンハイツへようこそ』はそんな移民の生活を描いたドキュメンタリーです。この映画では中南米と中東、インドなどからの移民が多いジャクソンハイツでの多様な人種、文化を平和的に共存させようと努力する現代アメリカを知ることができます。外国人労働者受け入れなどの問題に直面する日本人も多くを学べる映画です。
監督:フレデリック・ワイズマン 出演:ジャクソンハイツに暮らす一般市民
映画「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこその予告編 動画
映画「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」解説
この解説記事には映画「ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそのネタバレあらすじ:起・多様な人が暮らす町の悩み
ジャクソンハイツには英語アルファベットだけでなく多様な文字が見られます。イスラム教徒がモスクで祈りを捧げ、その一方では明るいラテン系の音楽も聞こえます。ある集会では地元コミュニティの結束が’訴えられ、人種や宗教の違いでなくLBGTと呼ばれる同性愛など従来の男女の関係の枠に入らない人たちへの支持も呼びかけられます。
中南米からと思われるスペイン語を話す移民が生活上の相談を受けています。ある集会では多くの人種がジャクソンハイツを良いコミュニティにしようと意見が交換されます。移民たちは英語とアメリカの歴史の勉強をしアメリカ国民になる勉強会を開いています。
ジャクソンハイツへも開発の波が訪れ貧しい食料品店をテナントから立ち退かせようとしますが、オーナーは抵抗します。地元の政治家のオフィスには多様な相談が寄せられます。多様な人種がコインランドリーで洗濯をしますが、その一方ではアジア風の音楽が演奏されます。病気の肉親に祈りを求めるキリスト教徒の女性たち、そしてサッカーワールドカップの試合をコロンビア人たちが観戦しています。
ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそのネタバレあらすじ:承・苦しくも楽しい移民の生活
ジャクソンハイツへの再開発の波は止められず、ラテン系の小さなお店にも立ち退きの話が出ます。店のオーナーは苦情を言うもどうすることもできず、店じまいのためのバーゲンセールを始めます。インド系のビューティサロン、南米からの花を売る店などジャクソンハイツには多様な文化のビジネスがあります。
ラテン系の集会ではメキシコからの移民の女性が自らの国境での過酷な体験を話します。ラテン系の小さなコンサートでは人々がスペイン語での歌を楽しみ、バーではカリブ海のダンスを楽しみます。深夜、町では貧困者への食料を配る人たちの姿も見られます。ラテン系の小物を売る店、アメリカで人気のある入れ墨サロンには多くの人が訪れ、入れ墨をほります。
地元の貢献者へのパーティでは、貢献者を称える演説のあと、楽しいショーでイベントは盛り上がります。アジア系の子どもたちは、両親の出身国の言葉と文化を学んでいます。ユダヤ系のコミュニティセンターではお年寄りが暇つぶしに世間話を始めています。
ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこそのネタバレあらすじ:転・移民と多様性の町の差別、犯罪、再開発
ラテン系のLGBTの権利尊重を訴える集会がスペイン語で行われます。町ではLGBTが自らレストランで受けた差別体験を話します。ラテン系とイスラム系の肉屋では鶏の屠殺が行われ鶏肉が作られます。ラテン系の集会では移民が受ける過酷な労働条件が議論されます。中東系のレストランでは多様な人が集まりランチをとり、アジア系ビューティーサロンにも多くの人が集まります。
キリスト教の絵や像を売るお店、エキゾチックなダンススクールでは多く人がダンスを学んでいます。ラテン系の集会では少女に対する警官のいじめやLGBTに対する差別体験を話す人もいます。地元の政治集会では犯罪や暴力行為防止の演説をする人も見えます。
ワールドカップサッカーの試合を見るコロンビア人たちは自国の勝利に大喜びしますが、町では喜びすぎたのか警官に逮捕される人も出てきます。その一方でヒンズー教の祈りを捧げるインド系の人たちもジャクソンハイツには見られます。再開発への反対集会が開かれ大企業にたいする小さなお店のオーナーのサバイバルが話し合われます。
ニューヨーク、ジャクソンハイツへようこその結末:多様な文化、人種、宗教の団結
ラテンの音楽が流れ人々は陽気にストレス発散をします。バーでは同性愛と見られる男同士のカップルが踊ります。屋外マーケットでは世界中の人たちが楽しいひとときを過ごします。ラテン系の教会ではキリスト教により人々は信仰を共有します。昼間は女性たちが編み物をしながら世間話をします。LGBTのパレードでは地元の政治家も参加しLGBTへの支持を訴えます。
ラテン系の地元の雑貨屋やペットショップは賑わいます。LGBTの集会では自らの体験を共有する姿もみられます。ユダヤ人たちはナチスによる大虐殺の話をし、差別や憎しみへの反対を表明します。ラテン系の集会では移民が生活上の悩みや問題を話しながらもアメリカでの移民として誇りを持って生きてこうと呼びかけます。
タクシー運転手になるための勉強会では運転技術だけでなく英語の勉強でもあり、世界中からの移民が楽しく真剣に勉強します。ラテン系移民の集会では悩みながらも問題を話し、お互いを助け合う姿勢が見られます。映画の最後、陽気に歌うラテン系たち、メキシコの人気曲「シエリト・リンド」が流れます。
以上『ジャクソンハイツへようこそ』のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する