稲村ジェーンの紹介:1990年日本映画。国民的ビックバンドサザンオールスターズのボーカルである桑田佳祐が初監督した作品。ミュージシャン監督らしい随所に放り込まれる音楽が小気味よく素晴らしい出来になっています。サザン=湘南通りに湘南を舞台としたサーファーの若者たちの物語。
監督:桑田佳祐 出演:加勢大周(ヒロシ)、草刈正雄(骨董屋の主人)、的場浩司(カッチャン)、金山一彦(マサシ)、清水美砂(波子/ジェーン)、伊武雅刀(喫茶ビーナスのマスター)、PANTA(金目鯛船船長)、小泉今日子、原由子、桑田佳祐、ほか
映画「稲村ジェーン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「稲村ジェーン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
稲村ジェーンの予告編 動画
映画「稲村ジェーン」解説
この解説記事には映画「稲村ジェーン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
稲村ジェーンのネタバレあらすじ:起
湘南の稲村ヶ崎、サーフィンシーズンにまだ入ったばかりです。ヒロシ(加勢大周)は病気療養中のマスターの代わりに海の骨董店を任されていました。そんなヒロシもサーファーの端くれでしたが、周りのサーファーからは海乞食と呼ばれるはぐれサーファーだったのです。
ヒロシの元にチンピラのカッチャン(的場浩司)が訪れました。レストランで演奏しているヒロシの友人のマサシ(金山一彦)が、ヒロシの留守中に預かっていた骨董品を横流ししてしまっていたのです。カッチャンはその件でマサシを追い込みにやってきたのでした。
あまりのカッチャンの勢いにビビるヒロシとマサシ。ひとまず逃げた先のソープランドで風俗嬢の波子(清水美沙)と出会いました。風俗嬢とは思えない波子の不思議な魅力に心動かされたヒロシ達は、波子を稲村ヶ崎に連れてくることにしました。
稲村ジェーンのネタバレあらすじ:承
波子と共に過ごす事で、ずっとサーフィンの事しか考えられなかったヒロシの心にも不思議な感情が生まれ始めました。そんなヒロシ達の前に再びカッチャンが現れます。そして4人で骨董品の持ち主の元に向かい、骨董品の件は解決となりました。その後、再び現れたカッチャンは、大阪に鉄砲玉として行く事になったと報告しました。
マサシが働くレストラン「ビーナス」に身売り話が出たり、マサシのバンドのドラマーが脱退したりと、少しずつ前のままではいられなくなってきたと感じ始め、ヒロシ達もいつまでも一緒にはいられないと予感し始めます。
そんな中でもレストランのマスターは、20年に一度やってくる伝説の大波「稲村ジェーン」の話をしていました。ヒロシが見舞いに行った骨董店とマスターも同じ話をしていました。
稲村ジェーンのネタバレあらすじ:転
大阪に鉄砲玉として向かっていたカッチャンが再び帰ってきました。どうやらカッチャンは寸前になり怖くなったようで、逃げてきたのです。怒ったヤクザが押しかけてくるのでヒロシ達はカッチャンを匿うことにしました。その時、波子は匿った骨董店の中に、竜の描かれた古びたサーフボードを見つけます。
その後、結局カッチャンはヤクザの親分に見つかり連れて行かれました。大した抵抗も出来ず、為す術もなく連れて行かれた事に「しょうがねえ」と言ったヒロシに激怒した波子、ヒロシ達の心がバラバラになりかけた時、天候が変わり始めました。20年前のあの大波の時と同じように…
ヒロシと波子はあのサーフボードをミゼットに乗せ、大波を見るためにサーファーが集まっている山を目指します。ミゼットは横転し、サーフボードを抱えて山を越えようとしたその時、大きな竜が現れます。ヒロシは何故かそれを骨董店のマスターだと感じたのです。
稲村ジェーンの結末
その頃、伝説の大波を待ち続けたビーナスのマスターと金目船の船長の元に、骨董店のマスターが亡くなったと一報が入ります。大波を待ち続けたビーナスのマスターと船長でしたが、大波ではなくかつて伝説のサーファーと言われた仲間、骨董店のマスターの元に向かったのです。
その頃、ヒロシと波子は蜃気楼を見ていました。その中で確かに波に乗ったのです。
台風が過ぎ、荒れに荒れたビーナスの前に、一度は店を畳もうとしたマスターが再び店を再開しようとやってきていました。夢見心地のヒロシや波子、チンピラから足を洗ったカッチャンもやってきています。また夏が過ぎていきます…。
以上、映画「稲村ジェーン」のあらすじと結末でした。
桑田さんの音楽での表現を、垣間見た感じ!桑田ワールド!